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裏金問題で処分の自民・元総務大臣が大接戦 対立する新人候補を応援する地元首長も 【福岡11区】

RKB毎日放送 / 2024年10月25日 16時14分

27日は衆議院議員選挙の投票日です。

自民党の政治とカネをめぐる問題が大きな争点となっている今回の選挙。

福岡11区では、裏金問題で処分を受けた自民党の元総務大臣と元官僚の新人が激しい接戦を繰り広げています。

自民・武田良太候補 冒頭で謝罪

自民・前武田良太候補(56)「今回自民党から発した事案により、国民の政治不信を招くに至りましたことを本当に心から申し訳なく思っております」

20日、福岡県行橋市で党の謝罪から演説を始めていたのは8回目の当選を目指す自民党・前職の武田良太候補です。

派閥から受けた寄付金1926万円を政治資金収支報告書に記載していなかった問題で1年間の党の役職停止処分を受け、比例との重複は認められませんでした。

応援のため地元を空けることが多かったこれまでの選挙戦から一転、今回は選挙区内を回っています。

情勢報道後に緊急協議

選挙情勢について「競り合う」「互角の戦い」と報じられた17日の夕方。

RKB 江里口雄介記者「大任町の永原町長の姿が見えます。選挙事務所に入っていきます」

選挙事務所には大任町の永原譲二町長ら陣営関係者が集まり、緊急の協議が開かれました。

因縁のあの人物も応援に

福岡11区で過去4回、激しく議席を争った因縁がある元衆議院議員の山本幸三氏も応援に駆けつけました。

山本幸三 元衆議院議員「かつてはこの11区で最も激しく戦ったライバルでありますけど今では最も仲の良い盟友なんです」

「戦えば戦うほど猛烈な逆風」

武田候補に、厳しい戦いになっているのか尋ねたところ・・・

自民・前武田良太候補(56)「いつもと変わりません。それは横一線って書いたところは横一線と思ってるだけでね。しっかり結果は出します」

さらに23日には公明党の幹事長の応援も受けるなど、最近では見られなかった戦いとなっています。

自民・前武田良太候補(56)「戦えば戦うほど猛烈な逆風を感じる選挙であります。何と戦っているのか分からない重い空気が漂う」

元官僚の新人「クリーンな政治約束する」

武田候補と激しく競り合っているのが、3度目の国政挑戦となる元経済産業省の官僚で日本維新の会・新人の村上智信候補です。

維新・新 村上智信候補(55)「お金をかけない政治。クリーンな政治を実現することをお約束します」

大票田の2市トップは新人を応援

11区に3つある市のうちの2つ、田川市と豊前市の市長が応援に駆けつけました。

豊前市 後藤元秀 市長「今回の選挙で一番の争点は皆さん政治とカネですよね。どうですか。やっぱり政治とカネ、ここまでやるのか」

去年4月、武田候補が推す前職を破って当選した田川市の村上卓哉市長は…

田川市 村上卓哉 市長「1年半前にこの田川市で巻き起こした旋風。あの風を今度は国政に向けて起こしていただきたい」

村上候補は、「古い政治をやめる」として「クリーンな政治、わかりやすい政治の実現」を訴えます。

維新・新 村上智信候補(55)「政治とカネの問題、そしてこの地域の活性化、この2つを訴えたい。最後の最後まで精一杯走り抜きたいと考えています。まだ追いついていないと思っています」

社民・新人は「無責任な政治変える」

社民党の新人・志岐玲子候補は、裏金問題をはじめ政治への信頼・政治への希望を失わせた自民党の責任は大きいとしたうえで、失われた責任を取り戻したいと訴えます。

社民・新志岐玲子候補(71)「自民党の政治に対して怒りを持ってあるんだと思います。説明すると言いながら詳しい説明がなされずに、説明するといったらそれが説明したことになるようなそんな無責任な政治を変えていかなきゃならない」

前回は同じ3人が立候補し自民党前職の圧勝だった福岡11区。

今回は一転、裏金問題を象徴する選挙区として有権者の判断に全国的な注目が集まっています。

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