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緊縛強盗に狙われにくい家 補助錠は下ではなく上・窓が割れにくくなるフィルム→ポイントは強盗に時間をかけさせること 数百円で効果的な防犯対策

RKB毎日放送 / 2024年11月5日 16時41分

首都圏を中心に相次ぐ「闇バイト」で集められた実行犯による手荒な強盗事件。

各地で不安が高まっています。

強盗に狙われにくい家にするために、何が効果的なのか。

高額な費用をかけなくてもできる対策があります。

防犯のプロに聞きました。

人がいても構わず入ってくる

首都圏を中心に相次ぐ強盗事件。

実行役は「闇バイト」で集められているとされ、ガラスを破って住宅に侵入したり、住人を緊縛したりするなど手荒な手口が特徴です。

現場周辺で事件前にリフォーム業者などを名乗る不審な訪問があったケースも確認されていますが、今年8月以降、福岡市や古賀市などでも通信事業者を名乗る不審な訪問が相次ぎ、住民に不安が広がっています。

住民「庭とかがあんまり木が茂って暗かったりとかすると、よくないとか聞きましたので植木を切ることも予約いたしましたし、防犯カメラも何台か取り付けようかなと思っています」

福岡県警・早良警察署 生活安全課 蓮尾章課長「関東の件は当然下見があったことは承知してますけども、その関連につきましても、現在事実確認等を行っております。(強盗の下見である)可能性も含めまして、そういった犯罪を起こさせないためにも警察としても最大限の対応をとっているというところです」

ポイントは 音・光・時間

被害に遭わないために一般家庭でできる対策はあるのでしょうか。

NPO法人福岡県防犯設備士協会の理事で、福岡県警防犯設備アドバイザーの座親雅夫さんは、複数の防犯対策を重ねて実施し、まずは狙われにくくすることが重要だと話します。

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「非常に粗っぽいですよね。窃盗を専門とする連中からすると素人に近いところがあって、人がいても構わず入ってきます。時間を稼ぐ、音と光と時間。一つではなく組み合わせをすることによってそういった効果をあげていくことは必要」

防犯砂利を敷き詰める

こちらは敷き詰めた場所を歩くと大きな音が鳴る「防犯砂利」です。実際に歩いてみると・・・

RKB 高田佳明記者「あ、結構大きな音がしますね」

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「室内犬だと防犯砂利の音を聞いてその窓際まで行ってキャンキャン吠えますので、泥棒側からすると犬の声を聞いて見つかったと思ってその場を立ち去るということが起きてくると思います」
ホームセンターなどで20リットル1000円前後と比較的安く手に入り、侵入経路となり得る窓の下に敷くだけでも効果があるということです。

窓アラーム

一方、窓に取り付けられたこちらの小さな機械。窓を開けてみると・・・

アラームが鳴り響きました。

窓の開閉だけでなく、ハンマーなどで窓ガラスをたたかれた音に反応し、アラームが鳴るものもあります。2000円前後から購入できます。

強盗に時間をかけさせる

万が一、自宅が狙われた場合には、侵入に時間をかけさせることが有効だといいます。

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「いかに時間をかけさせて、あきらめさせるかっていうのが非常に大事なポイントであります」

窓の補助錠もその対策の一つ。座親さんは窓の下側ではなく、上側につけることがポイントだと話します。
NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「背伸びしなきゃいけませんから、背伸びをするところはまた誰かに見つかりやすいので、この時点で5分以上たっていれば、間違いなくあきらめて退散すると思います」

また、窓ガラスに貼る飛散防止用のフィルムも効果が期待できます。

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「簡単に割れるガラスと思っていたものが、なかなか貫通しなかったりガラスが飛び散らなかったりするので、ちょっと躊躇させる可能性はあります」

補助錠やフィルムは数百円から販売されています。

AIが侵入を検知

安価にできるものだけでなく、最新技術を駆使した対策もあります。

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「4分割の映像の中に青いラインを設定しています。ここに入ってくるとAIが人と検知してアラームをだします」

人を検知すると動画が記録され、スマートフォンに送られてくるため、外出中でも侵入者に気付くことができます。

さらに、アラームや光を出して侵入者を威嚇することもできます。

ステッカーも効果的

侵入者は人の目を嫌がることから、カメラがあることをステッカーなどで示すことも効果的。

また、周囲から見られないように、玄関や庭などに背の高いブロック塀や植え込みを設置している家もありますが、防犯面では、侵入者が隠れやすく、周囲の目が効かなくなるため危険だということです。

NPO法人「福岡県防犯設備士協会」理事 座親雅夫さん「やっぱりまずは防犯意識ですよね。寝室に内側から鍵ができるものだったら、寝る前には鍵を占めてドアが開かないような状態にしておく。日ごろのシミュレーションをイメージしていただければ」

首都圏を中心に相次ぐ強盗事件。

警察は実行役を逮捕し、事件の全容解明を進めていますが、3日も千葉県四街道市で強盗事件が発生するなど、被害はやみません。

自分や家族の身を守るためにも、日ごろから防犯について考え、複数の対策を重ねて行っておくことが必要です。

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