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【高校ラグビー】ヒガシであり続けた東福岡が圧勝!35度目の花園へ!

RKB毎日放送 / 2024年11月9日 18時16分

第104回全国高校ラグビー福岡県大会決勝

<東福岡80‐5筑紫 9日 ベススタ>

■東福岡であり続けるために

前年度の花園で準Vながら、春の選抜大会でまさかの初戦敗退に始まった今年度の東福岡。「東福岡であり続けるために何が必要なのか?」このテーマに選手たちを向き合わせて出た結論が「原点回帰」「シンプルなことを継続する」

まさに「Back to Basics」を基にチームを一から立て直したチームが、地道なスタイルに拘った筑紫に圧勝。2000年度から25大会連続で福岡県の頂上決戦を制し、35度目の花園行きを決めた。

■開始後しばらくは筑紫の拘りが光ったが・・・

試合は、立ち上がりから筑紫の拘りが目を引く。東福岡のキックオフからしばらく筑紫陣内で試合が進む。ゴールラインまであと5mのところまで追い込まれても、フェイズアタックに挑み続ける筑紫。流れの中でキックで前進する手段を封印し、保持したボールを継続させるスタイルで挑む戦法を徹底。相手ボールになっても、前に出るDFで圧をかけ続け、東福岡のパスが珍しく乱れるシーンもあった。しかし、開始6分、東福岡はゴール前3mのラックから出たボールを、114キロの巨漢PR武田粋幸がゴール右側から回り込んでインゴールに持ち込み、先制トライを挙げた。

■華麗なプレー これぞヒガシ!

すると、2分後には、敵陣での筑紫のラインアウトで東福岡がボールゲット、そこからパス&ランで繋ぐ。4つめのフェイズから左展開されたボールを、FL梁瀬拓斗が筑紫DFの隙間を抜け、約15mゲインのビッグプレー。さらに、フォローしていたHO須藤が40m走り切ってトライ。“これぞヒガシ”というプレーが早くも見られた。

■東福岡の「接点の強さ」健在

決勝に臨むにあたり、東福岡の古田学央キャプテンは、勝負のカギをズバリ「接点」と言い切った。そのことば通りのプレーは、前半12分の3本目のトライに結びつく。筑紫ボールでできた接点で、そのボールを奪うターンオーバー。ここを起点に東福岡が何度か接点を作りながら、こちらはボールを奪われずに継続。3本目のトライまで持って行った。筑紫がやりたいことを、逆に東福岡がサラリとやって見せたトライ。筑紫は、「蹴って相手にボールを渡さない戦法でも、接点でボールを取られてしまう」というジレンマに陥っていく。6T5Gで40得点の東福岡に対し、筑紫はまさかの無得点で折り返した。

■後半19分にようやく一矢報いる

後半に入っても流れに大きな変化はなかった。筑紫はノータッチとなったペナルティーキックや、マイボールラインアウトから奪われたボールをそのままトライに繋がれるなど、状況は好転せず。ようやく後半19分に、敵陣のインゴールで相手のキックをWTB小樋井がナイスチャージ、HO刀禰がグラウンディングし1トライを返したが、筑紫はこの5点に留まった。東福岡は、後半も6T5Gを積み上げ、計12Tの80得点で圧勝。2000年度の80回大会から連続25回、35度目の花園行きを決めた。

■見事な蘇生ぶりの東福岡

ひと夏を乗り切り、春の戦いぶりとは全く印象が異なる、本来の姿になったヒガシ。藤田雄一郎監督はじめ首脳陣が、152人の部員の中から最も調和のとれるメンバーを選び抜いたこと。また、それに選手が成長して応えたことはさすがの一言。「東福岡であるために」のフレーズは、この代の合言葉にもなりそうだ。2大会連続決勝進出の花園へ、チーム名「Phoenix=不死鳥」の如く完全に蘇った東福岡が舞い戻る。

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