寒い朝となる条件は＂夜の晴れ＂と＂弱い風＂ ２０日朝は１９日より寒くなる所も…

１９日朝は上空に寒気が流れ込んだため、冷え込みが強まりました。

２０日朝は晴れる地域で放射冷却現象が強まり、１９日朝以上に寒い朝になる見込みです。

今季一番の冷え込みも多くの地点で初冬の寒さに

１９日朝は冷たい空気に覆われて、今季一番の冷え込みとなった所が多くなりました。

北海道の新千歳空港でマイナス１０．７℃など、北日本では多くの地点で冬日（最低気温が０℃未満になった日）になりました。

また、東日本から西日本も最低気温は５℃を下回り初冬の寒さとなった所が多く、名古屋と大阪では７．１℃、福岡では１０．２℃など、今季一番の冷え込みとなりました。

２０日朝が”晴れ”→１９日朝より寒い朝に…

２０日朝は寒気は抜けますが、晴れる地域では放射冷却現象が強まり、冷え込みます。

２０日朝の予想最低気温は、札幌１℃、仙台２℃、新潟３℃、東京６℃、名古屋１０℃、大阪１０℃、福岡９℃です。

晴れる仙台や新潟、福岡では、１９日朝より寒い朝になりそうです。

寒い朝になる条件とは

放射冷却現象とは地面の熱が空へと逃げていくことで、冷え込みが強まることをいいます。

放射冷却現象が強まる条件は２つ。

１つ目は、夜晴れていることです。

晴れると地面の熱は雲に邪魔されることなく上空へ逃げていきます。

２つ目は、風が弱いことです。

風が強いと地面の冷たい空気が上空の暖かい空気とかき混ぜられて、気温が下がりにくくなりますが、風が弱いと地面の冷たい空気がそのまま残ってしまうのです。

ＲＫＢ気象予報士 橘高香純