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「楽しませてくれてありがとう」ラッコのリロがくれたもの マリンワールドではきょうもファンが献花台に

RKB毎日放送 / 2025年1月6日 17時55分

福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」。

4日に死んだ国内唯一のオスのラッコ「リロ」を悼み、多くの人が訪れています。

リロが私たちに残してくれたものとは。

「上を向いて貝をカチカチ、かわいかったね」

ファン「20回くらいきた」「かわいかった」「かなしい」
「10月に来てそのとき人だかりがあって見られなかったので、きょう見ようねって来たけど、もう死んでしまったので、残念だったね」「上を向いて貝をカチカチってするのがかわいかったですよね」
「年3回ぐらいは見に来られたら見に来ていました」「ゆったり泳いで、おじさんみたいに寝ている時もあって、かわいいなって思ってました」

マリンワールドの人気者だったリロ。

和歌山県の水族館で生まれ5歳の時にマリンワールドにやってきました。

国内で飼育されているラッコのなかで唯一のオスであったため、”イケおじラッコ”として愛されてきました。

そしてリロといえば・・・

日本戦の勝敗を予想したリロ

「リロくん、どっちが勝ちますか~」

オリンピックなど世界的なスポーツイベントでは日本戦の勝敗を予想する姿も人気を集めました。

2022年のサッカーワールドカップの時には、あえてスペインの勝利を予想し、「油断大敵」と気を引き締めました。

国内のラッコは2頭のメスのみに

リロは17歳で、人間の年齢では70代から80代くらいでした。

日本でラッコはピーク時には122頭が飼育されていましたが、絶滅危惧種として国際取引が規制されて減少。

リロが死んで、国内の水族館で飼育されているラッコは三重県・鳥羽水族館の2頭のメスのみとなりました。

『ありがとう』という気持ちでいっぱい

訪れたファン「リロくんが死んでしまってあと2頭しかいないってことなので、本当にさみしいです」「ありがとうですよね。楽しませてくれて今まで」

マリンワールド海の中道 学芸員 安達彩さん「ラッコの魅力を発信してくれたということと、お客さんにたくさん笑顔を与えてくれたというところで、リロには『ありがとう』という気持ちでいっぱいです」

献花台は当分の間、設置されるということです。

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