「普通にお願いしても貸してくれないと」あおり運転の示談金名目で同僚男性から150万円脅し取ったか 自衛官の男ら2人逮捕

福岡県久留米市で同僚の男性から現金150万円を脅し取ったとして自衛官の男ら2人が逮捕されました。自衛官の男は「お金を借りただけ。普通にお願いしても貸してもらえないと思った」などと話しているということです。

恐喝の疑いで逮捕されたのは陸上自衛隊久留米駐屯地に所属する大和龍太容疑者（21）と福岡県久留米市原古賀町の自称建設作業員・広重玲哉容疑者（27）です。

大和容疑者は広重容疑者と共謀し、今月12日午後10時すぎから13日午後2時20分ごろにかけて、久留米市梅満町にあるコンビニエンスストアの駐車場などで同僚の自衛官の男性（21）からあおり運転の示談金名目で現金150万円を脅し取った疑いが持たれています。

警察によりますと、大和容疑者は久留米市内の店舗駐車場に別の要件で呼び出していた男性と合流。偶然を装い車に乗って現れた知人の広重容疑者に過去に金銭を貸していたとして、男性が運転する車で車間を詰めるなど、いわゆる「あおり運転」で追跡するよう指示したということです。

その後、広重容疑者が「あおり運転したよな。どうしてくれるんだ」などと言ったため、大和容疑者が示談金を支払って解決することを提案。大和容疑者がこのままでは解雇されることや昇進できないことなど理由を挙げて男性を怖がらせ、現金の支払うよう促したということです。

男性から報告を受けた陸上自衛隊の警務隊が警察に相談し事件が発覚。防犯カメラの捜査や男性への聞き取りなどで大和容疑者と広重容疑者の関与が浮上したということです。

取り調べに対し、大和容疑者は「脅し取るつもりはありませんでした。お金を借りただけです。普通に150万円貸してとお願いしても貸してくれないと思ってこの方法を思いつきました」と容疑を否認、広重容疑者は「2人で事前に話し合ってやったことに間違いありません」と容疑を認めているということです。