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「とにかく並外れた読書量だった」芥川賞・受賞の鈴木結生さん(23) 高校時代の恩師も喜びの声

RKB毎日放送 / 2025年1月16日 19時8分

福岡市の西南学院大学の大学院に在籍する鈴木結生(すずき・ゆうい)さんの著書「ゲーテはすべてを言った」が芥川賞を受賞しました。

高校2年と3年時の担任は、「とにかく並外れた読書量だった。街それが彼の知性を支えているのでは」と語り、快挙を称えました。

「夢の続きかと・・」

鈴木結生さん(23)「こういう記者会見するシミュレーションを脳内でしたことあるんですけれども想像をはるかに超えて華々しい場所でしてやはり当惑しております」

芥川賞を受賞し、15日、東京都内で会見に臨んだ鈴木結生さん。

鈴木結生さん「2日前までインフルエンザで倒れておりましてそれでたくさん変な夢を見てこれもその続きなんじゃないかと疑っておりますがまあいい夢なので続いてほしいなと思っております」

鈴木さんは、福島県出身で現在は福岡市に住んでいます。

西南学院大学の大学院に在籍し、英文学を研究しながら、創作活動を行っています。

受賞作「ゲーテはすべてを言った」はドイツの文豪、ゲーテを研究する日本人学者が主人公で、自分の知らないゲーテの言葉と出会い、その出典を探し求める物語です。

言葉をめぐる繊細な表現と専門性の高いテーマが巧みに融合されている点が評価されました。

「すぐ両親と彼女に伝えました」

Q受賞を誰に伝えた?
鈴木結生さん「すぐ両親と彼女に伝えてすごく喜んでここまで来てしまってますけど父は牧師でして日曜以外大工、そんな感じの人なんですよね。僕が何かをするたびに面白いもの作ってくれるんですけれども、この前は、2作目はゲーテの話なので、ゲーテのブックスタンドをくれたんですけども。今回、芥川賞取ったので、また新しいものを作ってくれると信じてます」

福岡市天神の書店では100冊以上入荷予定

受賞から一夜明け、福岡市天神の書店では、早速、売り場の準備がすすんでいました。

ジュンク堂書店 福岡店 松岡千恵さん「ポップはきのう作りました。ここにも出すけど、こっち側にも積む感じになると思います」

Q、何冊くらい入荷する?
松岡千恵さん「100冊以上入荷するので現代文学でここまで入ってくるのはなかなか無い」

取材中には、17日の発売に向け、出版社の販売担当者が営業に訪れていました。

朝日新聞出版 営業担当者「これが今回受賞帯を作って持ってきました。明日入荷した際にこちらに置き換えて、ぜひ店頭で並べていただければ」

Q、きょう何軒くらい回る?
朝日新聞出版 営業担当者「回れるだけ時間が許す限り。帯もそれだけ持って来ました。芥川賞をとる前提で全て準備をして臨むというところで、良かったです。日の目を見て」

同じ大学の学生は「すごい教室が明るかった」

一方、鈴木さんが在籍する西南学院大学では喜びの声が聞かれました。

「同じ大学の方が文章を書いて人に何かを伝えているということを知って、自分ももっと頑張っていきたい。発信してみたいと思いました」

「天の上の存在だなと」

「同じ学生と思えないほどしっかりしている」

「会えるのかなと。サイン欲しい、本を持っていって」

「すごい教室が明るかった。授業中に」

鈴木さんを指導する 西南学院大学 外国語学科 リチャード・ホドソン教授
「鈴木さんは幅広い読書が好きな人。勉強熱心ですが、謙虚のある学生さん。自分の知識が広いけど、まだまだ勉強したいことがたくさんあって、新しい知識が欲しい人」

大学内で書籍を取り扱う生協でも単行本の発注を急遽2倍にしたといいます。

西南学院大学 生活協同組合 津島洋佑さん「これをきっかけに学生さんとかも書物に触れたりする機会が増えたら良いなと思います」

高校時代の恩師は

高校時代の鈴木さんは、3年間、図書委員を務めていました。

「独特の世界観を持っていた」と当時の担任の先生は振り返ります。

修猷館高校 渕上弘一教諭「鈴木ワールド持っているっていう感じですよね。とにかく並外れた読書量ですね、そういうものが彼の知性を支えていたんじゃないかと思いますね」

また、文学だけでなく音楽などにも精通していたと話します。

修猷館高校 渕上弘一教諭「1番驚いたのは私が聞いたのはビートルズですね。ビートルズについて私より若いにもかかわらず、これほどまで情熱をもって熱く語れる。まず何よりも知識量ですよね。そういうのにまず驚かされましたよね」

今後書いてみたいのは「古くて新しい愛の物語」

鈴木さんに、今後、書いてみたい作品を尋ねてみると…

「自分は古くて新しい愛の物語を書くものでありたいっていうことはずっと思っていて、やはり最終的に自分が書きたい物語はそういうものかなと思っています。でも何分、技術が足りないところがあるので、本当に絶えず勉強してよく考えながら、そういうものを書いていけたらなと思っています」

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