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「まあマスコミの皆さんが喜ぶことしますよ」 返り咲いた自民の重鎮(78) 直後に「市長のやり方検証する」と対決姿勢むきだしに どうなる北九州市政

RKB毎日放送 / 2025年1月27日 17時42分

福岡県の北九州市議会議員選挙は26日投票が行われ、57人の当選者が決まりました。

武内市長との連携を訴える新人らが落選した一方、反市長を打ち出す自民党の重鎮が返り咲き。

今後の北九州市政の舵取りは難しさを増しそうです。

裏金問題で逆風 自民は1減

過去最多となる96人が立候補し、57人が当選した北九州市議会議員選挙。

裏金問題を受けて逆風が吹く自民党は、前回の獲得議席から1議席減らしました。

選挙ポスターに党名を書かずに戦った候補もいました。

国民民主は躍進 2人トップ当選

一方、国民民主党は公認した2人がそれぞれの区でトップ当選し、去年秋の衆院選から続く勢いを見せました。

市長派?反市長派? 市長と議会との関係も争点に

各政党の党首クラスが続々と応援に入るなど夏の参院選の前哨戦とも言われた市議選。

争点の一つとなったのが武内市長との向き合い方です。

北九州市 武内和久 市長
「一人でも私の市政に共感をしてくださる方、これは党派にかかわらずそういった方がおられるという事は大事な事」

こう発言する理由の一つが、旧門司駅の遺構を巡る問題です。

武内市長が最初に提案した一部移築の方針に議会がストップをかけて迷走したものの結局、元の方針で整備が進められることになるなど市長と議会の対立が浮き彫りになる中、選挙戦では市長支持を公言する無所属の新人も出馬しました。

市長との連携を訴える新人 相次ぎ落選

無所属・新人(小倉北区) 大内田佳介氏(47)
「武内市政と共に前へ進めるのか、それともそのまま前のままこの街を停滞させるのか。2つを選択する選挙だ」

「市長派」の元市議らも応援に入りましたが、結果は、市長との連携を訴える新人の落選が相次ぎました。

返り咲いた自民の重鎮

返り咲きを狙ったのが前回の市議選で5票差で敗れた自民党の重鎮・片山尹氏(78)です。

逆風が吹く自民党の公認を得て、組織戦を展開しました。

自民党・元職(小倉南区) 片山尹 氏
「マイクを持つのは、4年前は(新型コロナで)集会もしない、選挙カーもしないということで、約8年ぶりになります」

開票を見守る事務所には、2年前の市長選で片山氏とともに対立候補を推した大家敏志参議院議員の姿も。

小倉南区で3455票を獲得し、12人中9番目で当選を果たした片山氏は、武内市長との対決姿勢を鮮明にしています。

当選した 片山尹 氏
「彼(対立候補)を応援した以上は、すぐ武内さんを支えていくという態度は僕はとれない。一番長老として今までの(武内市政の)やり方がよかったかどうか皆と検証して、まあマスコミの皆さんが喜ぶことしますよ」

過去2番目に低い投票率

投票率は過去2番目に低い40.12%で、企業や団体などの特定の支持基盤を持った候補には有利に働きました。

市長「しっかりとお互いに切磋琢磨しながら・・・」

今回の選挙結果について武内市長は・・・

北九州市 武内和久 市長
「議会と私は二元代表制。支えるとか支えないとかそういうことではなくしっかりとお互いに切磋琢磨しながら北九州市の未来のために未来志向の対話、これをこれまで同様しっかりやっていくということだろうと思います」

新たな顔ぶれとなった北九州市議会。武内市長にとってさらに厳しい市政運営を迫られることになりそうです。

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