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花粉の飛散量去年の270%?! 「毛の長い服は避けて」基本的な対策を専門家に聞いた

RKB毎日放送 / 2025年1月31日 11時26分

花粉症のシーズンがやってきます。今年は、飛び始めの時期が早く、飛散量も多いと予想されています。また、黄砂やPM2・5などの物質にも注意が必要です。今できる対策を専門家に聞きました。

今年の花粉症 飛散量は

日本気象協会によると、花粉の量は、九州で例年比170%と多く、前の年と比べると270%と「非常に多い」ということです。

また飛び始める時期については東京は1月8日、山口は1月5日からで、これは観測史上最も早い飛散の開始ということです。

福岡・佐賀は2月上旬からという予測になっています。

飛散が始まったという発表は県の医師会が行います。

「やばいです、もうきてます」

街で聞くと・・・。

Q花粉症どうですか今年は?

「やばいです。やばいですもうきてます」

「肌がかゆくなります」

「鼻が本当ムズムズしますね。2週間くらい前からかな、もうきてます」「くしゃみ結構今もきてます」

「まだ目かゆいくらい」

Q例年だといつごろから?

「3月」

Qまだ1月ですよ?

「ですね、今年早いんですよね、もう飛びよるんす」

すでに、春の花粉シーズンに突入しているということなのでしょうか。専門家は、飛散量が多い年は、早い時期から飛び始めている、と話します。

夏の猛暑が影響か

しらつち耳鼻咽喉科 白土秀樹 理事長
「今年は例年より若干早い印象で1月の上旬からもうお越しになっています。飛散量が多い年は早いうちから少しずつ飛び始めているんですよ。飛び始めてある程度花粉の量が増えてきた段階で、花粉の飛散宣言が行われますので、最初の初期のころは飛んでいても報道されてません。花粉の量と症状は比例しないんですよ。少しの量でもすごく強い症状が出られる方がいます」

「今年は花粉が多い」という予測の要因は、去年の夏の猛暑。

気温が高くて日照時間が長いと、スギ・ヒノキの花芽が多く形成されるからです。

今できる「初期療法」とは

医師の白土秀樹さんによると、体内に入った花粉は細胞に付着し、神経や血管に刺激を与えるヒスタミンなどの物質を放出。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー反応を引き起こします。

すでに花粉が飛び始めている今、出来る対策。それは「初期療法」=症状が出る前に薬を飲むことだといいます。

しらつち耳鼻咽喉科 白土秀樹 理事長
「数週間前からアレルギーを抑える薬を予防的に飲んでいただく。鼻水を出すような、鼻づまりを起こすような物質を放出するような信号を花粉が細胞の表面にやってきたとしても信号が出にくくなります。つまり花粉が飛んできてもくしゃみや鼻水、鼻づまりがおきづらいという状況をあらかじめつくっておくことができます」

医師の白土秀樹さんによると、症状が出た後で薬を飲み始めると、効果が弱くなったり、より強い薬が必要になったりします。

症状が出る前から薬を飲み始め、花粉の飛散中は、飲み続けることが重要だということです。

花粉飛散のピークはスギが2月下旬から3月上旬、ヒノキは3月中旬から下旬と予測されています。

黄砂やPM2.5にも注意

ちょうどその時期に増えてくるのが、黄砂やPM2.5などです。

ピークは3月から5月偏西風にのって、中国大陸から飛んできます。

しらつち耳鼻咽喉科 白土秀樹 理事長
「黄砂とかPM2.5が特に九州・福岡は増加傾向にありますので、花粉とPM、黄砂を一緒に吸い込んで、一緒に反応起こすと症状が強くなります。」

体内に取り込まないようにする対策も必要です。

花粉もPM2.5も対策は同じで、マスクやメガネなどをかけ、直接、体に入らないようにすること。

また、ウールなど、毛が長い服は避け、花粉がつきにいく服を選ぶこと。接触を、極力避けることが大切です。

薬局の対策コーナー 今年は仕入れ量を増加

量が多く、飛散時期が早いとされる今年の花粉。

福岡市内のドラッグストアでは今月から花粉症対策のコーナーを設置しています。

新生堂薬局 管理栄養士 石丸日菜さん
「だいたい2月のあたまから売れるんですけど、今年は結構早くて1月の後半から売れています」

この薬局では、飲み薬や目薬、目の汚れやほこりを洗い流す商品など、花粉関連の商品を、今年は例年の1.5倍仕入れました。

在庫を切らさないように準備しているということです。

花粉症に似た症状?”寒暖差アレルギー”

VTRでは花粉症とPM2.5、黄砂によるアレルギー症状についてお伝えしましたがもう1つ気を付けなければならないのがあります。それが”寒暖差アレルギー”です。

医師の白土秀樹さんによると、「暖かい」「寒い」を繰り返すことで自律神経が乱れ、花粉症に似た症状が起きます。

寒暖差アレルギーと花粉症の症状を比較すると違いは目のかゆみが”ない”というだけ。

対策は、
●首、手首、足首など血流が多い部分を温めること
●十分な睡眠をとること
●ゆっくりとお風呂につかること
など。

花粉症、PM2.5、寒暖差アレルギーなど、アレルギー症状を起こす要因が増えて来る時期。

症状が重い場合には医療機関を受診してください。

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