「道後温泉本館」あす5年半ぶりに全館営業再開!生まれ変わった本館内部はどうなっている?
南海放送NEWS / 2024年7月10日 18時34分
いよいよ、あす、5年半ぶりに全館での営業を再開する道後温泉本館。待ちに待った瞬間を前に、地元では早くもお祝いムードが高まっています!
きょう午後。道後温泉本館前で、あすの全館営業再開を前に、記念の式典が開かれました。
野志市長:
「いよいよ、待ちに待った5年半ぶりの全館営業再開です。初心を大事にしながら、良いおもてなしを積み重ねていけば、私はこの地域はさらに100年、輝き続くことができると信じております」
当初の予定よりも半年ほど早く、全館での営業再開にこぎつけた道後の観光シンボル。
![](https://image.typeline.play.jp/6bfbcd1b251848c4b287b5d0706b6c0d/articles/fc9735797162413ea8a43d0a232d62fe/5ecd5913-0967-4fc4-9602-6f028bc0ea7a.jpg?w=550)
生まれ変わった本館はどうなっているのか?
杉本記者:
「道後温泉本館のこの西側の入口から入るのは5年半ぶりです。どんな風になっているんでしょうか?ドキドキします。わ~なんだか懐かしいようで、きれいになっている感じしますね。壁の色床の色、こんなでしたかね」
保存修理工事の目的は「なるべく従来の姿を残しながら、耐震性を高めること」
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柱や瓦などの状態をひとつひとつ確認し、可能な限り再利用しています。そのため、見た目は大きく変わっていませんが…
松山市 道後温泉事務所 三神 正裕さん:
「実際は、こちらこういうような黒い鉄骨が入っているんですけれど、風情、歴史的文化的な景観を損なわないようにこういった形で『元々これあったんじゃない?』 と思われるような仕掛けにしております」
耐震補強のために新たに設置された柱も、以前の柱と馴染むように工夫されています。
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杉本記者:
「あれ?ちょっと開きましたが」
三神さん:
「開かない作りになってるんですけど、こちらに見えるのが壁です」
耐震用の壁も障子に見せかけるなど、大胆に、しかし“さりげなく”「工事の跡」が残っています。
「従来の姿を残す」一方で、変化した場所も…
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三神さん:
「元々、こちらに霊の湯の女子浴室があったんですけれども、どうしても建物の構造上、強度の関係でお風呂として残すのが難しくなりましたので霊の湯女子浴室をこちらに移動させました」
これにより、これまで2つあった神の湯の男性浴室のひとつを「女性」の浴室に。ということで、女性浴室でも、「坊っちゃん泳ぐべからず」の札が見られるようになりました。
また浴室には、これまでなかったシャンプーやリンス。洗面台には無料のドライヤーが備え付けられています。
三神さん:
「単に重要文化財ではなくて、現役の公衆浴場。お客様にご利用いただけるという所がポイントですので、こういったお客様の満足度向上の取り組みも新たに行っています」
以前、2階の大広間では湯上り客に提供するお茶のお湯は「炭火」で沸かしていましたが…?
スタッフ・尾﨑萌音さん:
「新しくIHが入って、今度からはIHでお湯を沸かすようになりました」
尾﨑さんは今月から本館で働く新人スタッフです。
尾﨑さん:
「地元が道後で道後小学校、道後中学校を卒業してまして、商店街でアルバイトをした経験とかから 大元の道後温泉本館で働きたいと思ってきました」
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そして、今回の保存修理工事で新登場となるのが…
杉本記者:
「ここから先には、これまで一般の人は入ることができなかったんですが、今回新たに休憩室として開放されるんです!」
3階に誕生した、定員18人の『しらさぎの間』と定員10人の『飛翔の間』。従業員のバックヤードとして使っていた2つの個室を、1日5組限定の‟貸し切り休憩室”に。
杉本記者:
「この丸窓のぞいてみたら…見てください、振鷺閣の白鷺がよく見えます!白鷺を間近に感じます。こういう景色があったんですね」
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