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【台風10号】今後雨が強まる時間帯は?川の状況は「川の防災情報」でチェック!水口気象予報士が解説

南海放送NEWS / 2024年8月29日 19時2分

南海放送

きょうの愛媛県内、朝から雨脚が強まる時間がありました。昨日からきょうにかけて、台風の外側の雨雲が南東からの風にのって流れ込んで四国山地の南東斜面を中心にかかりました。

また台風の中心に近い大分では今朝、線状降水帯が発生し非常に激しい雨を観測しました。

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この台風の中心の外側はスパイラルバンドといって激しい雨が連続して降りやすいエリアです。

このあと台風が近付くにつれて、県内にもかかってくると雨量がさらに増えるおそれがあります。

これまでに降った雨の量を見ると、内子町獅子越峠 208.5ミリ、鬼北町近永183.0ミリ、宇和島182.5ミリ、久万163.5ミリ、愛南町御荘137.5ミリなど四国山地の南東斜面付近で雨量が多くなっていて、宇和島では平年の8月1か月分の雨量を上回っています。

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気象庁のキキクルで「土砂災害」の危険度を見てみると、土砂災害警戒情報が発表されている久万ではいつ災害が発生してもおかしくない状態の紫となっています。

またこのあと降る雨で、さらに土砂災害の危険度が高まるおそれもあります。

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そして、こちらは国土交通省の「川の防災情報」というページです。

川の水位や写真、ダムの放流量などがわかるので、みなさんもお手持ちのスマートフォンなどで確認してみてください。

こちらは鬼北町を流れる広見川の泉郵便局の近くの現在の様子です。茶色く濁った水が小倉(おぐわ)橋の橋脚に打ち付けているのがわかります。普段の様子と比べてみるとその差がはっきりとわかります。

きょう鬼北町では断続的に発達した雨雲がかかって水位が高い状態が続いています。

また今後も山沿いに大雨が降り続く予想で、山に降った大雨が河川に流れて水位がさらに上がるおそれもあります。

増水した川には大量の水だけでなく土砂や流木も流れていて、巻き込まれると助かりません。川の様子が気になる方はこちらの川の防災情報で確認し、実際には見に行かないようにしてください。

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この時間の雨雲の様子を気象庁の雨雲レーダーでみていきます。台風は九州にあって台風の目の外側にある発達した雨雲の一部が県内にかかっています。

この雲の下では激しい雨が連続して降りやすく、あすにかけてさらに雨量が増えるおそれがあります。

今後の雨の予想です。今夜からあすの朝にかけて、はじめは日中雨が強まった所を中心に南東から雨雲が入って非常に激しい雨となりそうです。

その後、南西からの流れに変わってきて南予の沿岸でも雨が強まるおそれがあります。

そして日中になると台風の最接近に伴って、台風に向かって吹き込む暴風が関門海峡から吹き込み、台風本体の発達した雨雲が松山周辺にもかかるおそれがあります。

あすは朝から風が強まり、午後は平野部でも非常に激しい雨のおそれがあります。

あす夕方までの24時間に降る雨の量は多い所で全域で300ミリ。特に山地を中心に多くなる見込みで、あさってにかけても300ミリと予想されています。

台風10号は上空の高気圧が弱まって、台風を流す風がなく台風自身の力で進んでいて、このあともゆっくりと四国へ近づく見込みです。

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今夜からあすにかけて暗い時間に雨が強まるおそれもあります。

夜間は風も強まってくるため、避難が困難になるおそれもあります。危険な崖から離れた2階以上の部屋で過ごすなど安全な場所で過ごすようにしてください。

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