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群れで暮らす動物たちはどうやって“ナンバー1”を決めている?求められるリーダー像を徹底調査

南海放送NEWS / 2024年10月31日 18時0分

南海放送

衆院選も終わったばかりですが、リーダーに必要なことって何だと思いますか?動物たちの世界でも、強さや信頼など、様々な要素が大切なんです。

今回は群れのNO.1に注目です!

青木アナ:

「日本では私たち国民の代表を選挙で決めますが、群れで暮らす動物たちはどうやって、群れのNO.1を決めているのでしょうか?」

リーダーの決め方や求められる資質は、動物によって様々!動物社会の裏事情を深堀りします。

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まずは、全17頭の群れで暮らすフサオマキザル。

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フサオマキザル担当 二宮香澄キーパー:

「ナンバーワンはですね、みんなに慕われていて、強くて優しいっていうところですね」

青木アナ:

「かなりできた子じゃないと務まらない!」

二宮キーパー:

「ですね。今のNO.1シッポくんは」

青木アナ:

「どの子ですか?」

二宮キーパー:

「今左の前から3番目」

青木アナ:

「大きいですね、やっぱりひと際違う風格がありますね」

南海放送

NO.1に就任して8年目、群れの最年長、25歳のシッポです。

二宮キーパー:

「なんか知らんふりして歩いているようで、結構群れ全体を後ろまで見られているんですよ。こっちでガチャガチャってなると、攻撃するわけではなく、間にさっと入って、オス同士の闘争を少し離すとか、そういうことをするのが見られますね」

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過去の取材では、撮影カメラから群れを守ろうとしたのか?凄まじいディフェンス力を見せたことも。

二宮キーパー:

「弱いところを見せないっていうのがあると思います。ちょっとシッポくんが少し切り傷があったとか、そういう場合、私たち獣医さんと一緒に見るじゃないですか、確認したいので。そしたら、痛いところは隠して、結構威嚇します。最悪治療しないといけないことがあったら仕方なく、分離して治療はするんですけど、 なるべく彼のプライドを傷つけないように、私たちもちょっと(群れと)分かれたときにサッと消毒するとか。今のシッポがいることで、群れ全体が安定しているということからは、しっかり守ってあげる体制で頑張っています」

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チンパンジー担当 平澤萌キーパー:

「あ、ロイ来てくれました、よかった!」

青木アナ:

「大きい!がっしりしてますね」

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平澤キーパー:

「昔は結構やんちゃな、キャラクターでいうとジャイアン的なタイプだったみたいです。結構優しく群れをまとめる力があったり、誰か喧嘩してると間に入ったりとか、ちゃんと役目を担っている感じのリーダー、アルファオスです」

青木アナ:

「アルファオスって言うんですか」

平澤キーパー:

「そうですね、チンパンジーでは、 NO.1のオスをアルファオスって呼んでます」

南海放送

チンパンジー、野生では大きな群れは100頭まで及ぶこともあるそうですが、とべでは1歳のスカイを含む7頭の家族で暮らしていて、父・ロイがアルファオスを務めています。

強さだけでなく、仲間からの信頼も大切だというアルファオス。

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平澤キーパー:

「ロッキーとミライが生まれた時に仲良く遊んでたり とか、スカイが生まれた後もすごく上手に遊んでいるので、 力加減というか、そういうのも すごく分かってる良いアルファオスだなと思います」

オスは生まれたときからずっと同じ群れで過ごすため、オス同士の関係性がとても重要だというチンパンジー社会ですが…

南海放送

平澤キーパー:

「赤ちゃんも男の子なので、どう成長していくか楽しみなような不安なような…今の時点でまあまあ肝が据わっていそうなので、ロッキーより上にいってしまいそう、あっという間に」

今後のスカイの動向に、目が離せません。

南海放送

オス4頭、メス6頭のマントヒヒの群れでNO.1を張っているのは、二十歳のビンゴ。

NO.1たる条件は、至ってシンプルです。

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青木アナ:

「どうやって決まるんですかNO.1は」

マントヒヒ担当 連有吾キーパー:

「これはもう力ですね。力が強いと、ちょっとわがままも利くし、周りもそのオスに対して気を遣うっていう感じ」

青木アナ:

「年齢も関係ない?力が強いものが一番?」

連キーパー:

「今いるオスの中では一番若い個体ではありますね。やっぱり 歳とってくると筋力が衰えてきて体も小さくなってきて、若い頃と比べても力強さはなくなってくるのかな と思います」

南海放送

マントヒヒは、1頭のオスと複数のメスを最小単位にして群れを作っていくそうで、とべでも、カップルで過ごす姿が見られますが…

連キーパー:

「ちょっと大きい出来事があったんですけど、他のオスと一緒にいたメスを力で横取りしたことが…」

青木アナ:

「最近ですか?」

連キーパー:

「一番最近の」

青木アナ:

「じゃあ今激動の群れの関係性」

連キーパー:

「ですから今までそのメスと一緒にいたオスは1頭で、数日間はご飯もほとんど食べないとか」

青木アナ:

「ショックで?どの子ですか?」

南海放送

青木アナ:

「メカ!寂しそうに見えるような気もしてきますね」

連キーパー:

「立ち直ってはいます!」

メカからメスを奪ったNO.1のビンゴは、なんと、4頭のメスをパートナーにしているそうです!ビンゴがハーレムを作る一方…

青木アナ:

「本当に立ち直ってます!?」

力が物を言う世界も、色々大変そう…

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NO.1の在り方、シマウマは一味違うようで…

南海放送

青木アナ:

「NO.1はどの子になるんですか?」

サバンナエリア担当 岡本こず恵キーパー:

「あそこで食べてる右側のアヤメちゃんですね」

青木アナ:

「メスなんですか?メスで、NO.1ってあるんですか?」

岡本キーパー:

「そうですね。野生の群れだと、オス、リーダー1頭いて、メスのリーダーもいるんですけど、とべ動物園ではオスとメスに今分けてる状態なので、この3頭のメスの中のリーダーで言うとアヤメちゃん」

青木アナ:

「シマウマは結構メスも立場が強いというか」

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岡本キーパー:

「シマウマは、野生ではメスが移動するとき先頭にメスのリーダーが行って その後にみんなついて、一番後ろにオスのリーダーがついていく。行き先を決めるのが、メスのリーダー」

青木アナ:

「メスが群れの方向性を決めていくんですね」

岡本キーパー:

「どうぞついてきなさいぐらいな、どっしりしてる感じなのかなっていう感じはありますね」

警戒心が高いシマウマですが、運動場や寝室への出入りは最年長・18歳のアヤメ姐さんがほぼ必ず、先陣を切るそうです。

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この日も、寝室の扉が開き、しばらくしてアヤメ姐さんが入ると、他の2頭も続いて帰宅!

岡本キーパー:

「すごく頼りにしてるんじゃないんですかね。アヤメが行ったら大丈夫っていう」

アヤメ姐さん、かっこいい!

力、信頼、優しさ、統率力…動物によって重視される要素は様々ですが、私たちも、NO.1たちに見習うところが多くありそうです!

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