栽培農家は10人以下…“幻の食材”でスイーツ開発!島の魅力伝えたい高校生たち
南海放送NEWS / 2025年1月22日 17時0分
栽培農家は10人以下…愛媛県新居浜市に“幻”と呼ばれる島育ちの食材があります。その食材の知名度や美味しさを広めていこうと活動しているのが新居浜商業高校。高校生たちの思いと島の食材がコラボしたスイーツが完成です。
去年11月。新居浜商業高校の3年生が、オリジナルスイーツに欠かせない食材を求めフェリーに乗り込みました。向かったのはフェリーに乗って15分、市唯一の離島、大島です。地元では新居大島と呼ばれています。
島に到着した生徒はさっそく畑へ。収穫していたのは…
男子生徒:
「白いも」
男子生徒:
「幻のいも」
サツマイモの一種の白いも。名前のとおり皮が白っぽく、また、この島で採れる白いもは島の土壌と気候が栽培に適していて、糖度は10度から12度、熟成させると、糖度が15度と甘みが強いのが特徴です。新居浜では「七福芋」という名前でも知られています。
大島の人口は現在およそ130人。そのうち、白いもを栽培しているのは10人以下。年間の収穫量も2.3トンと希少性が高く、「幻のいも」と呼ばれています。
新居浜商業高校では、大島特産の白いもを活用して5年前から3年生の課題研究授業で、白いものスイーツを開発しています。
新居浜市大島交流センター 所長 村上和夫さん:
「大島は今高齢化で人口減少になってますので、ぜひいろんな人に大島を知ってもらうということでは本当にありがたいことと思っています」
白いも収穫前の7月。生徒が、スイーツの制作に取り掛かっていました。
若宮食堂 日野拓さん:
「きょう皆さんの案を見せていただいてクッキーを焼いてみようということで準備しました」
市内で飲食店を営む日野拓さん協力のもと、今回、白いもを使ったクッキーを作っていきます。白いもは収穫時期と異なるため、前の年に収穫しペースト状にして保存していたものを使用。
男子生徒:
「難しいです。混ぜる工程が難しいです」
今回作るのは棒状に成形した後、切って焼き上げるディアマンクッキーと、型抜きクッキーの2種類です。
日野さん:
「白いもをあんまりたくさん混ぜたら折角作ったやつがダマになって、またそこから割れやすくなったりするので練りこむ感じでやってほしい」
150度のオーブンで15分。試作の白いもクッキーが焼き上がりました。
男子生徒:
「熱、めっちゃおいしい。やさしい味がする(甘さは)ちょうどよくて食べやすい」
日野さん:
「スタンダードなクッキーを焼いてみました。これに子どもたちのアイデアが混ざっていい商品ができればと思っています」
11月、学校の文化祭で初めて販売されることになりました。クッキーは改良を重ねながら、カニや貝がら、船など大島をイメージさせる5種類に型取られています。
保護者:
「(けっこう買いましたね)形全種類あったのでいろいろ見比べてみたいなと形だけでも」
購入した生徒:
「ねっとりしていておいしいです。僕は好きな味です」
この日は、いよいよ白いもクッキーを校外で初めて販売します。販売を担当するのは、学校活動で開発した商品の販売などを行う部活動NC☆SHOP部のメンバーです。白いもクッキーは5個入りで44セット用意しました。
このイベントには、白いもクッキーだけでなく過去に考案され。地元の企業とコラボして作った白いものマフィンやロールケーキも一緒に販売します。
女子生徒:
「白いもクッキー新発売してます」
客(男性):
「女の子作ったんこれ?上手に作っているね」
白いもを使ったスイーツの数々に、次第にお客さんが集まってきました。
購入客(女性):
「白いもというところが気になって買ってみました」
購入客(女性):
「白いも食べたことあまりなくて食べてみたいなと思って」
新居浜市 古川拓哉市長:
「チーズケーキとマフィンと(白いも)クッキー2つ」
イベントに来賓として訪れていた新居浜市の古川拓哉市長も。
古川市長
「さくさくしてるけど意外ともっちり美味しいです。やっぱりお芋の味するね」
そして、販売開始から1時間半。
女子生徒:
「ありがとうございます。やったー!」
商業科3年 越智ルル華さん:
「今回いっぱい売れているんでもっともっと広めたい」
また、新居浜商業ではスイーツ開発だけでなく、白いもの産地大島を生徒が探索し、おすすめのビューポイントをまとめたポスターを船の待合室に設置するなど、大島を盛り上げようという活動を続けています。
情報ビジネス課3年 中山大輝さん:
「大島は自然が多くて海もきれいなので、もっときれいな景色をいろんな人に知ってもらったり、そういうところでもっと大島を盛り上げていきたいなと思います」
地域の宝を、自分たちの力でより多くの人に届けていきたい。
商業科3年 山下菜々子さん:
「大島のことも知ってもらって白いものことも知ってもらって、いろんな人に大島に来てもらえたらいいなと思っています」
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
「アムール・デュ・ショコラ」に幻のフルーツ「ル レクチェ」で勝負 名古屋で日本最大級の“チョコの祭典”開幕へ メゾンカカオの新作商品開発に密着
CBCテレビ / 2025年1月16日 19時54分
-
小豆島で創業、166年の歴史を持つごま総合メーカー「かどや製油」がごまのみらいプロジェクト初年度の集大成「かどやの食育」を実施!
PR TIMES / 2025年1月15日 18時45分
-
【地域プロデュース部!?】鹿児島商業高校の第1期女子生徒たちの挑戦
KYTニュース / 2025年1月12日 10時0分
-
緑と白の境目に注目! 旬を迎えた、美味しい長ネギの選び方
ウェザーニュース / 2025年1月12日 5時10分
-
地域によってこんなに違う!?知られざる愛媛の「お雑煮」を調査
南海放送NEWS / 2025年1月9日 17時0分
ランキング
-
1認知症リスクは3倍、寿命は10年縮まる…「悪口を言う人」に最低最悪の人生が待っている科学的理由
プレジデントオンライン / 2025年1月22日 16時15分
-
2サイゼリヤには“ない”けど、ガストには“ある”ものとは。吉野家、ココイチをも凌駕…ガストが“使える店”に進化を遂げていた
日刊SPA! / 2025年1月21日 15時53分
-
3優先席に荷物を置いて大騒ぎする“中国人観光客”。注意した高校生に5人がかりで罵声を浴びせ…助けに入った“意外な人物”
日刊SPA! / 2025年1月22日 8時51分
-
4ダイソーの茶わん蒸し器が買い。レンジで簡単、プルンプルンで感動です:1月に読みたい記事
女子SPA! / 2025年1月22日 8時44分
-
5ファミマ、いつの間にか「ファン急拡大」の背景 アパレルが話題も、食品にも消費者目線が通底
東洋経済オンライン / 2025年1月22日 8時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください