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「もう全滅です」大雪で100棟近くのビニールハウスが被害…費用高く再建断念するかんきつ農家も【愛媛】

南海放送NEWS / 2025年2月12日 17時13分

南海放送

先週、愛媛県内を襲った今シーズン最強寒波。愛媛特産のミカンに大きな被害をもたらしています。JAにしうわによると、八幡浜市内で被害を受けたビニールハウスは100棟近くにのぼるということです。

きょう。JAにしうわの営農指導員が向かっていたのは、八幡浜市保内町のミカン園地です。

JAにしうわ 酒井勇也営農指導員:

「ほんと、真ん中ぺしゃんこですね」

中を確認すると…

酒井さん:

「雪が全部、水分含んでますので。荷重がそうとうかかってますので。いつ倒壊してもおかしくない状況になっている」

全国で猛威を振るった、先週の“最強寒波”。普段は温暖な保内町にも、まるで雪国のような光景が広がっていました。

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農家 菊池利文さん(63):

「月曜日(3日)の夜から火曜日にかけて、そこから積雪量が増えて、アーチがゆがんだと思えば、次の日の朝にはこういう状態でつぶれていました。これだけの積雪量で、長時間降るのはなかったですね。合計8棟あるんですけど、もう全滅です」

積雪はおよそ30センチ。雪の重みで、ハウスの扉も開きにくい状態になっていました。

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育てているのは、収穫目前だった高級かんきつ「せとか」です。

菊池さん:

「まだ、まだまだ生きてる」

どうにか難を逃れた「せとか」。

菊池さん:

「ここの、大玉系を早くとりたかったんやけどな」

菊池さんは、安全が確保でき次第、収穫するつもりだといいます。

一方で…

菊池さん:

「ハウスの再建はなかなか難しいと思います」

40年前に1棟1千万円をかけて建築したビニールハウス。現在は資材費の高騰で、少なくとも2倍の建築費用が必要だといいます。

加えて、壊れたハウスの撤去費用も必要になることから、菊池さんは再建を断念しました。

菊池さん:

「霜害、雪害に影響のないような(露地栽培の)品種構成に変えていかないといけないなと思います。雪さえ無かったら、本当良かったですけどね…」

酒井さん:

「何人復帰できるかですよ、あとは。ほとんどの人(ハウス栽培を)やめると思いますね。これほんと撤去するのにどれだけの時間とお金がかかるか、恐ろしいですね」

露地栽培のミカン園地でも被害の確認を行ったJAの営農指導員。ところどころ雪が残る園地には…

酒井さん:

「これがもう、折れとるんですね。元からボッキリいっとんですね」

雪の重みで折れたミカンの木…全容が見えない、大雪による被害。JAにしうわによりますと、八幡浜市ではこれまでに、少なくとも72棟のハウスがほぼ全壊。半壊などをあわせると、被害はおよそ100棟に登るということですが、今後の調査でさらに拡大する可能性もあると見られています。

酒井さん:

「私が農協に入って一番被害が多い状況ではないか。我々としてもできることはしっかりやって、農家が再度経営を立て直しできるようにサポートを全力をあげて取り組みたい」

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