【中国】iPadを買うために腎臓を売ってしまった少年 / ブローカー逮捕で闇の臓器売買の一端が明らかに

ロケットニュース24 / 2012年4月10日 9時0分

【中国】iPadを買うために腎臓を売ってしまった少年 / ブローカー逮捕で闇の臓器売買の一端が明らかに

「金がないから」「欲しいものがあるから」そのような市民の心に付け入り、闇のブローカーが臓器を売らないかと持ちかけるケースがある。

海外の臓器売買については本誌でも何度かお伝えしているが、中国では、iPad欲しさに腎臓を売ってしまった少年がいる。そのニュース自体も話題になったが、ブローカー及び執刀医が逮捕され、闇の臓器売買の実態が明るみなったそうだ。

現在、傷害罪で取り調べを受けているのは3名のブローカーと2名の医師だ。罪状は不法に生体腎移植を行ったことに関わる傷害罪である。

事件が起きたのは2011年4月。iPad2が欲しいと思っていた17才の少年がネットで臓器ブローカーと知り合った。彼らは腎臓を1つ売るだけで報酬として2万元(約25万円)くれるというのである。iPad2を買っても余るくらいだ。「腎臓を取っても大丈夫」、巧みな言葉と大金の誘惑に負け少年は腎臓を売ることを決めた。

なぜそんな金額を出すことができるのか。それはその10倍以上の高額な報酬をレシピエント(移植を受ける人)から受け取っていたからである。移植報酬は人民元と米ドル、合計で約271万円だ。米ドルを人民元に換金し、少年への報酬を差し引いて、2名の医師にそれぞれ6万元(約77万円)、5万6000元(約72万円)、協力した医療スタッフに1万3000元(約17万円)、ブローカー3人でそれぞれ5万6360元(約72万円)、1万元(約13万円)、3000元(約4万円)と分けたのだそうだ。

指定された病院で手術を済ませた少年は受け取った金で念願のiPad2とiPhoneを購入。だが、すぐに親にバレてしまった。さらに悪いことに術後の体調は思わしくなく重い腎不全になってしまったという。

「iPad欲しさに臓器を売った少年」この衝撃的な事件に対する関心は高く、無事に関係者は逮捕された。ブローカーと医師ら5名を含めた9名が起訴される見通しだ。調査によると、少年が手術を受けた泌尿科はすでに病院の管理下ではなく福建省の商人に委託されていたそうだ。ここが臓器の移植の拠点になっていた可能性も否定できない。

関係者の逮捕により事件が解決されることが期待できる。しかしすでに他人に移植されてしまった腎臓は戻ってはこない。一時の欲求のために一生の健康を台無しにしてしまうとは……少年はとても後悔しているという。

参照元:Youku 福順集団科技公司MIC Gadget(英語)


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