髪を失った子供たちのために「髪なしバービー人形」の製造が決定! Facebook上の運動が企業を動かした!

ロケットニュース24 / 2012年4月23日 19時0分

髪を失った子供たちのために「髪なしバービー人形」の製造が決定! Facebook上の運動が企業を動かした!

女の子の玩具として人気を誇るバービー人形。おそらく多くの日本人がイメージするバービー人形は、長いブロンドの髪をなびかせる女の子だろう。

しかし、上の写真のバービー人形は髪がない。この前代未聞の「髪なしバービー人形」は、実はがん等の病気によって髪を失った子供たちのために製造が決定したものなのだ。

2012年3月、バービー人形を製造販売している米国マテル社は「髪のない “バービーのお友達” をアメリカ・カナダの小児病院や小児がんの治療を実施している病院に配布します」と発表し、話題を呼んだ。

この異例の「髪なしバービー」の製造は、Facebook上に作られた「髪のない美しいバービー! 製造してもらえるかやってみよう」グループの運動の影響を受けて、決断されたことだ。

グループの設立者の一人であるベッキー・シピンさんには12才の娘がいる。彼女の娘はがん治療の化学療法の影響で髪を失ってしまった。ベッキーさんは「がん等の病気によって髪を失った子供たちが、髪のないバービーによって支えられることを期待しています」と話す。

このグループは作成から数時間で何千件もの「いいね!」が付けられ、大キャンペーンへと発展していった。キャンペーンが始まった当初はマテル社は要求を受け入れなかったそうだが、数カ月後、ついに「髪なしバービー」を限定生産し、特定の病院に配布するという決断が下された。

Facebookのグループは店頭でも購入できるようしてほしいとマテル社に引き続き要求しているが、今のところ店頭販売の予定はない。

しかし、この運動の盛り上がりは他社の動きにも影響を与えることになった。マテル社が店頭販売に二の足を踏む中、競合のMGAエンターテイメント社は早速「True Hope」という名の髪のない人形シリーズを製造販売することを発表。さらに、一つの人形が売れるごとに1ドルをがんの研究機関に寄付するそうだ。

子どもの自己イメージの形成に大きな影響を与える人形だからこそ、親は人形に理想イメージだけでなく、現実社会の多様性を反映させたいと願う。今回は、そうした親の想いがSNSで共感を呼び拡散していったことで、企業をも動かすことになった。

さらに、このキャンペーンに派生した別のキャンペーンも生まれている。髪を失った少年たちのための「髪なしG.I.ジョー運動」だ。勢いを増し続ける「人形キャンペーン」。今度どのように展開していくか注目したい。

(文=佐藤 ゆき
参照元:GOODfacebook (英文)


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