【すごい技術】 紙に印刷された文字や画像をレーザーで消す「アンプリンター」

ロケットニュース24 / 2012年5月28日 11時0分

【すごい技術】 紙に印刷された文字や画像をレーザーで消す「アンプリンター」

どんなにデジタル化が進もうとも、保管目的や読みやすさといった様々な理由から、紙に印刷するニーズというのは減らない。そして、毎日多くの紙が消耗されていく。

そんな日々大量に消耗される紙の消費の軽減に大きな効果が期待できる機械が開発中であるという。それは、レーザーを使用して紙に印刷された文字を消すという装置。プリンターならぬ「アンプリンター」である。

開発に取り組んでいるのはケンブリッジ大学の研究チームだ。短パルスレーザーを使用することによって、トナーインクで印刷された文字や画像を消すことができるという。また、レーザーを使用しても紙が傷つかないため、文字が消された紙は再利用が可能なのだそうだ。となると、相当な量の紙の再利用が期待できそうだ。

研究チームのリーダーであるジュリアン・オールウッド博士も、このアンプリンターが紙のリサイクルを促進してくれると期待している。「この技術によって伐採される木が減り、リサイクル方法の選択肢を提供できる」と話す。なお、商品化については既に複数の商社からアプローチがあり、世界初の「アンプリント」装置を作ることに関心を示しているそうだ。

研究チームは、試作品を製作するのに1万9000ポンド(約240万円)ほどがかかると推測しているが、技術が改良され、商業化されればコストを下げられると考えている。コストをなんとかうまく1万6000ポンド(約200万円)まで下げられれば、紙を買う必要性が減ることを考慮すると、多くの会社でこのアンプリンターが有益とみなされるだろうと計算している。

紙をリサイクルする際に使用する化学物質や二酸化炭素の排出量を減らすことができるという点でも環境に優しいこのアンプリンター。実用化が待ち遠しいものである。

(文=佐藤 ゆき
参照元:The Telegraph(英文)
photo:flickr liewcf


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