最期まで子を想い続けた母 / 生まれてくる子どものために自分の命を犠牲にした女性が世界に感動を与える

ロケットニュース24 / 2012年6月26日 9時0分

最期まで子を想い続けた母 / 生まれてくる子どものために自分の命を犠牲にした女性が世界に感動を与える

ある一人の女性の行動が、現在世界中の人の心に感動をもたらしている。

イタリア人であるその女性の名前はChiara Corbellaといい、夫のEnrico Petrilloさんと幸せな結婚生活を送っていた。しかし彼らは、これまでDavidと Mariaという2人の子どもを先天性異常により失っており、その子どもたちの死に心痛ませてきた。

そんななか、2010年に転機が訪れる。Corbellaさんが3人目の子どもをお腹に宿し、医師からも「この赤ちゃんは順調に成長しています」という言葉をもらったのだ。きっと2人は新しい家族の誕生に大喜びしたことだろう。

だが喜んだのも束(つか)の間、ある衝撃の事実が判明する。Corbellaさんが悪性度の高いガンにかかっていることが分かったのだ。それもその治療を行えば、お腹の中の赤ちゃんが危険にさらされてしまうという。

Corbellaさんは、Franciscoと名付けたその子どもの命を守ろうと決意した。その子が生まれてくるまで、ガン治療は受けないとしたのだ。彼女のその強い想いは子どもを守り、Franciscoくんは2011年5月30日、無事にこの世に生を受けた。

しかしFranciscoくんが生まれるやいなや、Corbellaさんの容態は悪化。片目の視力を失う事態にまで陥った。そして約1年間の闘病生活の末、Corbellaさんは2012年6月13日、28歳という若さでこの世を去った。

彼女は亡くなる一週間前、Franciscoくんに向けてこんな手紙をつづっている。
 
「お母さんはDavidと Mariaの面倒を見るために、天国に行ってきます。あなたはお父さんとここにいて。お母さんは、あなたの幸せを祈っています」
 
旦那さんのPetrilloさんはFranciscoくんが大きくなったら、お母さんのCorbellaさんがとった行動について話すつもりだという。またPetrilloさんは3人の子どもから、30分続く命も100年間続く命も、みな同じであることを学んだと語っており、次のように現在の心境について打ち明けている。

「今までで最も、彼女が “生きている” ような感覚がします。多くの困難にぶつかればぶつかるほど大きくなる、この愛を見つけられたことは本当に幸せなことです」

Corbellaさんの行動は様々なメディアを通して、世界中に伝わっており、6月16日ローマで行われたCorbellaさんの告別ミサには、彼女の行動を称えるため、そして彼女の死を弔うため、何百人もの人が集まったという。CorbellaさんがFranciscoくんに注いだその無限の愛は、きっとこれからも多くの人の心のなかで、美しくそして優しく輝き続けていくことだろう。

(文=田代大一朗

参照元:Daily Mail, Catholic News Agency(英文), YouTube/newstv2000, thephatio


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