フードファイターが超人的な量を食べることができるのは「胃を緩める力」にあった

ロケットニュース24 / 2012年7月8日 14時0分

フードファイターが超人的な量を食べることができるのは「胃を緩める力」にあった

日本で多くの人々がケンタッキーのチキンが何個食べれるかと限界に挑戦していた先日7月4日、ニューヨークではネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権が開催された。この選手権は世界で最も有名な早食い大会の一つであり、過去に日本人の小林尊さんも6連覇を果たしている。

2007年に66個のホットドッグを12分で食べて優勝したジョーイ・チェスナット氏も超有名な大食い選手「フードファイター」の一人。10分間で68個のホットドッグを食べるという世界記録も保持している。日本でも小林尊さんやギャル曽根さんなどのフードファイターは多いが、一体彼らはなぜあれほど超人的な量を食べることができるのか? ある研究によるとそれは「胃を緩める力」にあるという
 
・フードファイターの胃の仕組みを検証した実験
「胃を緩める力」がポイントであることは、放射線科医と胃腸科専門医の研究チームが2007年に発表した研究結果で指摘された。研究では、ティム・ジェイナス氏という29歳のフードファイターと35歳の一般的な食生活をしている男性とを比較した。まず二人に12分間可能な限り多くのホットドッグを食べてもらい、その後胃のスキャンし、体内がどのような状態になっているかを検証した。

35歳の一般男性が7つのホットドッグを食べたところでギブアップしたのに対し、ジェイナス氏は研究チームがもう十分だといって止めるまで、36個のホットドッグを食べ続けた。36個のホットドッグを食べ終わった後、ジェイナス氏の平らだった腹部はまるで妊娠したかのようにパンパンに膨らんでいたという。
 
・「胃の筋肉が緩むため、多くの食べ物を受け入れられる」
研究チームに参加した一人デビッド・メッツ博士は「一般的に、胃の上部は食べ物を受け入れるために拡がります」と説明する。「食べ物を受け入れるために筋肉が緩むため、さらに多くの食べ物を入れられるようになる」のだそうだ。

普通の人であれば、食べ物を詰め込み、胃の中の圧力が増すと、げっぷをしたり、気持ち悪さを訴えたり、吐くこともある。しかし、フードファイターの場合は異なる。「我々はフードファイターは身体が破裂するまで食べ続けられるほど胃を緩めることができる、という仮説を立てています」とメッツ博士は言う。
 
・「胃を緩める力」は先天的か後天的か?
「胃を緩める力」は生まれつき備わっているものなのか、それとも生活環境によるものなのか。おそらく両者であろうというのがメッツ博士の意見だ。

実際、ジェイナス氏はホットドッグを食べる実験を行った際も、そして過去においても、満腹感を感じることはなかったという。また、過去にABC Newsのレポートで、痩せている人ほど、胃の周りの脂肪が少ないため、胃が拡がりやすいのだと言われたこともある。
 
しかし、最近のフードファイターはトレーニングにも積極的だそうだ。世界記録保持者のチェスナット氏も身体を慣れさせるため、週に一回程度の頻度でとにかく次から次へと大量の食べ物を胃に詰め込む「トレーニング」をしたり、胃を拡げる練習のために1ガロン(約3.8リットル)の牛乳を一気飲みすることもあるそうだ。生まれつきの能力だけでなく、日々のトレーニングもまた重要なようである。

だが言うまでもなく、一般人はマネをしてはならない。限界まで食べることは大きなリスクを伴う。たった一度の試みでさえも、胃が裂けるなどの事故につながるおそれがあると専門家も指摘している。フードファイターの勇姿に感動しても、くれぐれも自宅でマネをしないようにしよう。

(文=佐藤 ゆき
参照元:The Huffington Post(英文)

photo:Rocketnews24.


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