【究極の旅】北京から鉄道でロンドンに行こう / 北京~モスクワ~ハンブルグ~アムステルダム~ロンドン

ロケットニュース24 / 2012年7月10日 19時0分

【究極の旅】北京から鉄道でロンドンに行こう / 北京~モスクワ~ハンブルグ~アムステルダム~ロンドン

ヨーロッパ旅行というと、日本人のほとんどが飛行機での旅を想定する。しかし、日本から海路や陸路だけでもイギリス・ロンドンまで行くことができるのをご存知だろうか? 飛行機の旅行と比べると確かに時間はかかるが、空路では得られない素晴らしい旅を体験できる。

今回は、北京から鉄道だけでロンドンまで行くルートをご紹介したいと思う。日本各地から中国・天津まで船が出ているので、飛行機をいっさい使わずにロンドンまで行きたい人は天津まで船で行き、そこから北京に入って鉄道に乗るといいだろう。今回ご紹介する旅のルートは以下のとおり。

・今回の旅のルート
北京→モスクワ→キエフ→ワルシャワ→ベルリン→ハンブルグ→アムステルダム→ブリュッセル→ロンドン

・北京→モスクワ(車内5泊6日)
シベリア鉄道というとウラジオストクからモスクワまで走っている路線をイメージするが、中国・北京からモンゴルを経由してイルクーツクのバイカル湖を横切り、モスクワへと向かう路線も存在する。北京から週に2本が出ており、遅れが出なければ5泊6日でモスクワに到着する。安価な手数料で北京からモスクワまでの鉄道チケットを手配してくれる旅行代理店『北京散歩』がある。筆者は午前にモスクワ到着。

・モスクワ→キエフ(約12~13時間 / 車内1泊2日)
モスクワからウクライナの首都・キエフまで特急が走っている。今回は寝台列車に乗ってキエフまで移動。ロシアはオンラインで国際列車のチケットを購入できるので、あらかじめインターネット経由で予約をしておいた。モスクワの駅に設置されているセルフサービスのチケット発券機に予約番号を入力して発券可能。筆者はモスクワに到着したその夜に乗車してキエフに向かい、午前にキエフに到着した。

・キエフ→ワルシャワ(約15時間 / 車内1泊2日)
キエフからワルシャワまで寝台列車が走っている。今回はワルシャワは乗り継ぎのための経由地として計画していたため、宿泊はせずにそのままベルリンへと向かう特急が出ている駅へと向かった。キエフからの列車はワルシャワの中央駅に到着しない場合があるので、駅から駅への移動が必要なことがある。安価な手数料でウクライナの鉄道チケットを手配してくれる旅行代理店『ウクライナ・ツアー』があるので便利。筆者はキエフで数日間すごしたあとに夕方の列車でワルシャワに向かい、翌日の午前にワルシャワ到着。

・ワルシャワ→ベルリン(約5時間)
ワルシャワからベルリンまで特急が出ている。オンラインで購入することが可能で、ワルシャワなど主要の駅で鉄道チケットを受け取ることができる。ユーレイルグローバルパスを所持している人は、ドイツ国内に列車が入った時点から有効・適用することができる(車内でパスの有効化をしてもらえるが要確認)。筆者はワルシャワに到着してすぐベルリンへと向かった。

・ベルリン→ハンブルグ(約2時間)
ベルリンからハンブルグまで特急が出ている。鉄道チケットは窓口でも購入できるが、自動販売機で購入しても良い。ハンブルグ行きの列車は地下の目立たないホームから出発することが多いので、乗り換えの時間に余裕があっても乗車ホームをあらかじめ確認しておこう。筆者はベルリンに到着してすぐハンブルグへと向かった。

・ハンブルグ→アムステルダム(約5~6時間)
ハンブルグからアムステルダムまで特急が出ている。アムステルダムまでの直通がないのでオスナブリュックで乗り換えをする必要がある。列車によってはハノーヴァーやデュイスブルク経由で乗り換えるものもあり、それに乗ると30分ほど到着が遅くなる。筆者はハンブルグで数日間すごしてから昼ごろの列車でアムステルダムへと向かい、夜にアムステルダムに到着した。

・アムステルダム→ブリュッセル(2~3時間)
アムステルダムからブリュッセルまで特急で移動し、そこからユーロスターに乗り換えてロンドンへと向かう。観光したい人はブリュッセルで宿泊してもいいが、今回は経由地として計画していたのでそのままユーロスターに乗り換え。アムステルダムからブリュッセルには特急と超特急があり、超特急のタリスに乗ることができれば2時間ほどでブリュッセルに到着するが、普通の特急は3時間ほどかかる。筆者は午前の列車でブリュッセルに向かった。

・ブリュッセル→ロンドン(約2時間)
ユーロスターに乗ってロンドンへと向かう。出国手続きに時間がかかるため、少なくともユーロスターが発車する1時間前には駅に到着していたい。筆者は夜にロンドンに到着した。

・鉄道の旅は3つの利点がある
「移動」…… 座っているときも寝ているときも移動しているため、ゆっくりではあるものの常に次の目的地へと進むことができる。
「宿泊」…… 寝台列車は移動するホテルであり、非常に優雅でありながらワイルドな旅を楽しむことができる。
「観光」…… 中国やモンゴルの異国情緒あふれる風景やヨーロッパの緑あふれる風景を楽しむことができるし途中下車も可能。

・最短で9泊10日ほどで北京からロンドンに行ける
筆者の場合、今回は各地をまわってゆっくりと移動したため、ロンドン到着まで半月ほどの時間を要した。しかし、最短で移動すれば9泊10日ほどで北京からロンドンに行くことも可能である。急いでロンドンに行く必要はないが、そういう旅も可能であることを考えると、「移動」と「宿泊」と「観光」の3つを兼ねそろえた鉄道の旅は非常に魅力的だ。

・皆さんにオススメする今回とは別のルート(参考までに)
ゆっくり: 北京→ウランバートル→イルクーツク→モスクワ→サンクトペテルブルク→ヘルシンキ→トゥルク→ストックホルム→コペンハーゲン→リューベック→ハンブルグ→アムステルダム→ブリュッセル→パリ→ロンドン
スピード: 北京→モスクワ→サンクトペテルブルク→ヘルシンキ→トゥルク→ストックホルム→ハンブルグ→アムステルダム→ロンドン

・ロンドンついでにヨーロッパやアフリカにも足を伸ばしたい
もし時間が許すならば、そして好奇心がロンドンを目指すだけに留まらないのであれば、フランスやスペイン、イタリアなどにも足を伸ばしたい。筆者はユーレイルグローバルパスを駆使して、ロンドンのあとにフランスやスイス、イタリアなどのヨーロッパ各国へと向かった。

最終的にイタリアのシチリア・トラパニからフェリーで地中海を渡り、アフリカ大陸・チュニジアに入国。そのあとローマに戻って日本へと帰国した。これから海外旅行を計画している人で、1か月くらいの時間の余裕がある人は、2週間くらい時間をかけ北京やウラジオストクを経由してヨーロッパを目指してほしい。今後、さらに詳しく北京からロンドンまでのルートを解説していく予定だ。

Correspondent: Kuzo


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