入門薬物は大麻ではなくアルコール!? 飲酒経験のある高校生は違法薬物を使用する確率が高いことが判明

ロケットニュース24 / 2012年7月21日 22時0分

入門薬物は大麻ではなくアルコール!? 飲酒経験のある高校生は違法薬物を使用する確率が高いことが判明

より危険な薬物を将来使用するきっかけになるといわれる「入門薬物」。入門薬物としてしばしば取り上げられるのがマリファナ(大麻)だ。たとえば、よりハードな薬物であるヘロインやコカインに進む危険性があるからマリファナはやめろ、と言われることがある。

しかし、最新の研究で入門薬物として注意すべきなのはマリファナではないとする見解が示された。その研究によると、入門薬物としての作用が最も強いのは、なんとアルコールであるという。

それはミシガン大学によって行われた研究調査によって明らかになった。研究チームが高校3年生を対象に調査したところ、これまで一度でもアルコール飲料を摂取したことがある生徒は、その後に他の薬物を使用する確率が高いことが判明した。

その差は歴然だった。アルコール飲料の摂取経験がある生徒はそうでない生徒に比べて、タバコを吸う確率は13倍、マリファナや他の麻薬を使う確率は16倍、そしてコカインを使用する確率は13倍も高かったのだ。

「アルコール飲料を飲み始める年齢を遅らせることができれば、タバコやマリファナや他の違法薬物を使用する確率が下がることが期待できます」と研究を行ったアダム・バリー准教授は話す。

アルコール飲料は大人の間では社交を深める潤滑剤として人気があるし、業界のマーケティング活動も盛んだ。しかし、今回の研究結果はアルコールの危険な側面を浮かび上がらせた。これまではマリファナがより危険な薬物への「入口」となると思われてきたが、アルコールのような合法な物質でさえ違法薬物の入口となりうるということだ。

今回の研究以外にも、2010年に医学学術誌で発表されたある論文ではアルコールの危険度はヘロインやコカイン、タバコを上回り、最も危険な薬物であると主張されている。その論文は、摂取者の周囲の身近な人々に対する危険度は、二番目に危険とされたヘロインの二倍であるとの見解を示した。

マリファナなど違法薬物に手を出すことは絶対にいけない。しかし、「合法=害が低い」という考えもまた危険だ。特に今回の研究結果に基づけば、未成年の違法薬物の使用を抑えるには、禁酒を呼びかけるキャンペーンにも力を入れた方が効果を発揮するのかもしれない。

(文=佐藤 ゆき
参照元:Raw Story(英文)
photo:Rocketnews24.


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