研究チームが「妊娠中に脂っこいものを食べると娘や孫娘の乳がん発症率まで上がってしまう」と発表

ロケットニュース24 / 2012年9月19日 10時0分

研究チームが「妊娠中に脂っこいものを食べると娘や孫娘の乳がん発症率まで上がってしまう」と発表

つわりはあるけど妙にフライドポテトが食べたい……つわりがおさまったら急に食欲がわいてきた……などなど、気を付けていてもつい脂っこいものに手が伸びてしまうことがある妊娠期間。

でもやっぱり妊娠中は高カロリー食を我慢した方がいいらしい。妊娠中の母親が高脂質の食事をとることで、これから生まれる娘や孫娘の乳がん発症率が高まる可能性があるとの研究結果が発表されたのだ。

米国ジョージタウン大学の研究チームがマウスを用いて以下のような実験を行った。

妊娠中のマウスを健康食のエサと高脂質のエサを与えるグループに分け、それらの産んだ子やそのまた子に健康食を与えて観察した。高脂質のエサを食べた母親を持つマウスは、そうでないマウスに比べて末端芽状突起(胸部のがんが発達する場所で、人間も同様の構造を持つ)が多く、結果として胸部に腫瘍ができる確率が明らかに高かった。

研究を行ったソニア・デアシス博士は、「今回の研究で、母体の摂取したものが胎児の細胞を変異させ、子や孫、もしくはひ孫の代の発がん率まで大きく左右してしまうということが明らかになりました」と説明している。

「母体内で、食生活や環境ホルモンが遺伝子の発現や複製に深いかかわりを持つクロマチンという細胞内物質に後天的な影響を及ぼし、次の複数世代にわたって特定の遺伝子発現を制御するためと考えられます」

つまり胎児が持つ、子孫へ遺伝情報を伝える生殖細胞などが影響を受け、遺伝情報の変異とともにガンの危険性も子孫へと引き継がれてしまうということだ。人間で言えば、妊娠期間という1年にも満たない間の食生活が、50年後に孫の発ガンを招くおそれがあるということになる。

母親や祖母の食生活が自分の発がん率に影響し、同様に自分の食生活が娘や孫娘の発がん率に影響する。原因遺伝子を見る限り遺伝性の乳がんは実はそう多くないと言われるが、この研究結果が本当なら、遺伝性ではない乳がんが同じ家系に出やすいという現象の謎が解ける。

英国の国民保険サービスは、妊娠中はお腹の子の分も食べるというのは誤った考えとし、高脂質のジャンクフードを避けて野菜や果物、全粒粉のパン、赤身の肉や卵、魚類、豆類などバランスの取れた食生活をするよう推奨している。

女性が最もかかりやすいがんである乳がん。その罹患率は近年上昇し続け、日本では18人に1人が発症すると言われている。

食べたいものを我慢するのは簡単ではないが、これから生まれてくる我が子や孫の健康や幸せを思えば、妊娠期間の食事に気を配るのも辛くはなくなるかもしれない?

参照元:DailyMail(英文)
photo:Rocketnews24.


この記事をロケットニュース24で読む

●関連記事

ロケットニュース24

トピックスRSS

ランキング