人はなぜSMプレイや激辛料理の痛みに幸せを感じるのか?

ロケットニュース24 / 2013年3月10日 17時0分

人はなぜSMプレイや激辛料理の痛みに幸せを感じるのか?

舌が焼けるようにヒリヒリする激辛料理が好きな人や、精神的もしくは肉体的苦痛に性的興奮を感じるマゾヒストの人たち。彼らはなぜ、あえて「痛み」を好むのだろうか。

最新の研究によると、痛みという感覚はその時の状況や本人の予測によって感じ方が変わるものであることが明らかになったそうだ。そして、予想したほど痛くなかったとき、人はその感覚に快感を覚えることがあるという。

ノルウェーにあるオスロ大学のシリ・レクネス教授が、男女16人を対象に実験を行った。教授は最初に、これから体験する熱さに耐えるよう被験者たちに指示。第一段階では、「まったく熱くない低温」と「熱いけれど耐えられる程度の中温」を被験者たちに感じてもらう。

第二段階では、先ほどと同じ「熱いけれど耐えられる程度の中温」と「熱すぎて耐えるのが困難な高温」を感じてもらった。その後、それぞれの温度をどのように感じたか、痛みはあったかなどを被験者たちに質問した。

その結果、彼らは高温について「最も熱く強い痛みを感じた」と回答。それとは逆に、低温を「熱さも痛みも感じなかった」と評価した。ここまでは想像通りの結果だが、驚くべきは「中温」についてである。

第一段階では、この中温について、「熱くてある程度の痛みを感じた」と被験者たちは回答していた。しかし第二段階では、まったく同じ温度であるにもかかわらず、「あまり熱くもなく痛くもなく適度だった」とポジティブな評価をしたのである。

教授によると、「まったく同じ痛みでも、そのとき与えられた条件で人間の感じ方は変わることが判明しました。複数の選択肢のなかで中温がもっとも熱いものであるとき、人は痛みを感じそれを不快に思います。しかし、中温よりもさらに熱い選択肢がある場合は、中温を適度もしくは心地よい温度とさえ感じるのです」とのこと。

つまり、そのときの状況によって、痛みを伴うはずのものが快感になることもあるのです。そして、これは実験時のように比べる対照がない場合でも成立します。なぜなら人間は自らの経験から予測を立てるからです。予想と実際を比較して、予想よりも実際のほうが痛いか痛くないかで受けとめ方が変わってくるのです」と、教授は説明している。

経験は人によって異なるため、当然予測も人それぞれだ。この予測とその時々の状況が、痛みの感じ方に大きな影響を及ぼしているとのこと。そのため、ある種の痛みを快感と捉えるかどうか、人によって差が出るも当然だという。妙な痛みに快感を覚えて、「こんなの自分だけかも……」と不安に思っていた方にとっては、少し安心できる結果となったかもしれない。

参照元:Mail Online(英文)
photo: Rocketnews24.


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