【チェルノブイリ取材】これがメルトダウンしたチェルノブイリ原子力発電所を包み込む「シェルター」

ロケットニュース24 / 2013年4月9日 8時30分

【チェルノブイリ取材】これがメルトダウンしたチェルノブイリ原子力発電所を包み込む「シェルター」

メルトダウンが発生し、甚大な被害をもたらしたチェルノブイリ原子力発電所4号炉の放射能漏れ事故。放射性物質が世界規模で舞い、チェルノブイリでは、いまだに高い放射線量のホットスポットが多数存在する。

・着々とシェルターの建設が進んでいる
そんな状態のチェルノブイリ原発4号炉だが、着々とシェルターの建設が進んでいる。本来は近寄ることが禁じられ撮影もできないのだが、今回は遠くから一瞬だけという条件で撮影をすることができた。これが、2013年4月現在のシェルターである。

・地面に敷かれているレールで移動
シェルターは、チェルノブイリ原発4号炉の真横で建設されている。すべてが完成したのち、地面に敷かれているレールでシェルターが移動。チェルノブイリ原発4号炉を包み込むように移動し、密封するという計画だ。うまくいけば、これで放射性物質の拡散を減らすことができる。

・強い放射線を放つ風
建設にあたっている職員は常にガイガーカウンターを所持しており、1日の被曝量に応じて作業時間が決まっている。強い放射線を放つ風が吹くこともあり、その際は作業員が退避するという。ちなみに、記者や見学者がメルトダウンが発生したチェルノブイリ原発4号炉に近づくことは好まれず、原発を囲む壁にも近づかないように指示される。普通に人が歩いているので平気そうに見えるが、放射線の影響があるため勤務時間が短い。

・原発4号炉を包み込めば放射線量は?
この日、チェルノブイリ原発4号炉から近い道路は約10μSv/hだったが、昨年に取材した際は16μSv/hほどだった。日によっては25μSv/hのときもあるようだ。シェルターが完成し、チェルノブイリ原発4号炉を包み込むことができれば放射線量も下がると思われるが、実際にどうなるのか気になるところである。

・シェルター建設のいきさつ
4号炉がメルトダウン

すぐに石棺(せっかん)を作って4号炉を封じ込めた

石棺の寿命が30年くらいなので老朽化でヤバイ

最新技術のシェルターで包み込んでしまおう

2015年くらいまでに完成

・ウクライナへの行き方
首都キエフまでの直行便がないため、パリやフランクフルト、ローマ、アムステルダムなどを経由して行くことになる。成田空港からはANAやアリタリア航空、ルフトハンザドイツ航空、その他多くの航空会社で移動可能。鉄道ではベルリンからワルシャワ経由、北京からモスクワ経由で行くことも可能である。2013年4月現在、日本国籍の場合ビザは必要ない。

Report: Kuzo.


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