【ぜいたくは敵】戦時中を体験できる「軍国酒場」に入隊してみた / ビールを注文すると魚雷発射!

ロケットニュース24 / 2013年6月7日 12時30分

【ぜいたくは敵】戦時中を体験できる「軍国酒場」に入隊してみた / ビールを注文すると魚雷発射!

1945年8月15日、第二次世界大戦が終結した。だが、鹿児島には60年以上経った今でも戦時中の雰囲気を味わえる『軍国酒場』という名の酒場があるそうだ。昭和初期から時間が止まったままというのは一体どういうことなのか? さっそく行ってみたぞ!

・「やっせんぼ」は来るな
軍国酒場は、昔から地元では「やっせんぼは来るな!」という看板で人気を博していたそうだ。「やっせんぼ」とは鹿児島弁で「弱虫」や「意気地なし」を意味する表現。つまり、このお店は猛者(もさ)ばかりが集まる気合いが入った場所なのだ。

・お店の外まで軍歌が聞こえる
軍国酒場はビルの4階に位置する。しかし、1階入口からすでに軍歌がまる聞こえだ。そしてお店に続く階段には「ほしがりません勝つまでは」、「ぜいたくは敵だ」などの名言集コーナー。しかも階段の照明はなぜか青。かなり異様な雰囲気の店構えだが、これはまだジャブ程度だ。

・店で待ち構えていたのは……
入店すると、おかっぱ頭の女性が「1名入隊!」と掛け声をあげる。彼女がこの店のママ・横道陽子さんだ。戦中生まれの81歳である。彼女が着用しているタスキには「大日本國防婦人會(ダイニッポンコクボウフジンカイ)」という文字が書かれている。大日本國防婦人會とは、実在した全国規模の女性をメンバーとする軍事援護団体だ。そのタスキを今なお着用し続けているのである。

・インテリアがハンパない
外観もスゴイが、内装のインパクトもハンパない。そこには、戦時中に使用されたグッズがてんこ盛りに展示されている。カウンターには、九二式機関銃、壁には三八歩兵銃までも……。もちろん、安全管理はしっかりしている。

・ビールを注文 → ママ「魚雷発射!」
「ビールください」と注文すると「はい、魚雷発射!」とママ。聞けば、瓶ビールを「魚雷」と呼んでいるそうだ。ほかにも「爆弾」と呼ばれる焼酎や、「中国」と呼ばれるウーロン茶もある。飲み物は強制的にこの3本の中から選ぶことになる。

・突然「食糧配給!」と掛け声
すると突然、「食糧配給!」という声が響きわたり、ママが学校給食用の皿に入ったカンパンとコンペイトウを配給し始めた。さらに「鉄砲の弾、配給!」と、今度は落花生が出てくる。最後は「手りゅう弾」という名のゆでタマゴが出てきたぞ。食べ物は以上。ほかにメニューは存在しない。まさにぜいたくは敵だ。

・飲みながら当時の話を聞かせてくれる
ママはお客さんに当時の話を色々と聞かせてくれる。太平洋戦争中の配給はカンパン5個とコンペイトウ1個だったことや、学校の校庭がイモ畑になったこと。空腹になっても兵隊さんのために喜んでガマンしたこと……。カンパンをかじって話を聞いていると、当時にタイムスリップしたような気分になってくる。

・元気のある若者にこれからの日本を支えてほしい
店を出ようとしたとき、ママは「一名満期除隊! ご健闘祈ります!」と、掛け声をあげてくれた。「元気のある若者にこれからの日本を支えてほしい」とも。『軍国酒場』、それは当時の思い出と、未来への希望を託す歴史証人のお店だった。

・今回ご紹介したお店の詳細データ
店名: 軍国酒場
住所: 鹿児島県鹿児島市千日町6-17 天文館祗園会館4階
営業時間: 19:00~24:00(日曜休日)

Photo:RocketNews24


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