犯罪のことはプロに聞くべし!? アメリカで「元 FBI 最重要指名手配犯」が名誉警察官に就任して話題に

ロケットニュース24 / 2013年8月24日 8時0分

犯罪のことはプロに聞くべし!? アメリカで「元 FBI 最重要指名手配犯」が名誉警察官に就任して話題に

人は一度罪を犯すと、その後も「前科者」のレッテルがずっとつきまとう。そのレッテルが人生に与える影響は非常に大きい。

だが、アメリカではある前科者の功績が話題になっている。かつて「全米一の宝石泥棒」で知られた男性が、名誉警察官に就任したのである。彼は自分の経験を元に、若者向けの啓発プログラムを開発。その功績が認められたのだ。

・FBI の最重要指名手配犯が名誉警察官に!
その人物は、ラリー・ロートン氏。彼はかつて「全米一の宝石泥棒」としてその名を知られていた。1500万ドル相当(約15億円)の宝石を窃盗し、1996年にはFBI の最重要指名手配犯のリストにも掲載されていた。彼はその後、連邦刑務所にて11年間服役し、社会復帰を果たした。

そして、先日、そんなアメリカきっての大泥棒が、米ミズーリ州のレイクセントルイス市警にて、名誉警察官として宣誓就任したというのだ。前科者が名誉警察官に就任するのは、全米史上初めてのことである。一体、彼はなぜこの躍進を果たすことができたのだろうか?

・出所後、青少年向け啓発プログラムを開発する
それは、ロートン氏が手がけたものに理由がある。彼は出所後、自らの経験を踏まえて「The Reality Check Program(現実チェックプログラム)」というカリキュラムを開発した。若者が自分と同じような過ちを犯さず、正しい選択をとれるように、という願いから生み出されたプログラムだ。DVDを配布したり、現地に赴いて講義をすることもある。

・ロートン氏の説く「刑務所に入ったら、失ってしまうもの」
このプログラムは4つのパートに分かれているが、最も参加者に対する効果が大きいのは「刑務所に入ったら、失ってしまうもの」という部分だそうだ。ロートン氏は若者に説く。刑務所に入ると、自由、信用、そして自己尊厳が失われること。そして、家族までもを失うかもしれないことを。

・ロートン氏「自分の選択が人生に及ぼす影響を理解してほしい」
彼のプログラムの一番の目的は、刑務所に入ることの恐ろしさを伝えることではなく、若者の考え方を改めてもらうことだという。そして、「自分の選択」がその後の人生を決定することを理解してもらうことだ。

彼のプログラムは高い評価を受け、レイクセントルイス市警でも採用されることになった。こうした経緯があって、今回名誉警察官に就任することとなったのだ。

・自伝も出版し、若者への啓発活動を熱心に継続中
「多くの若者が刑務所に入るけれど、刑務所のシステムは彼らの役に立たない。社会に復帰したとき、この世界で何か影響を与えることができると感じられるようにする必要がある」と、彼はメディアのインタビューで語っている。

これまでの自分の過ちと経験を元に、問題を抱える若者を助けるべく、挑戦を続けるロートン氏。彼は『 Gangster Redemption(訳:ギャングの救済) 』という自伝も出版し、若者への啓発活動に努めている。彼の言葉はきっと多くの若者に届いているはずだ。

参照元:The Huffington Post(英文)、YouTube
執筆:佐藤 ゆき


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