北京の大気汚染は「核の冬に匹敵する」と科学者が警告 / 食糧生産や観光業にも影響

ロケットニュース24 / 2014年3月5日 11時0分

北京の大気汚染は「核の冬に匹敵する」と科学者が警告 / 食糧生産や観光業にも影響

日本でもPM2.5が日々観測されるようになり、中国で深刻化する大気汚染が日本に及ぼす影響も心配されている。そんななか、太陽の光が届かないほど大気汚染が悪化している北京の状況は、「核の冬」に匹敵すると科学者が警告しているのである。

・北京の大気汚染は「核の冬」に匹敵
あまりにも深刻化している北京の大気汚染は、「核の冬」に匹敵すると警鐘を鳴らす科学者がいる。核の冬とは核兵器の使用により、大気中に放出された灰や煙の微粒子で、日光が遮られることによって起こる環境変動のことである。日照不足で植物が光合成を行えないと食糧生産にも影響しかねず、気候の寒冷化も懸念されている。

・大気汚染が引き起こす数々の問題
北京では、大気中のPM2.5濃度が1立方メートル当たり505マイクログラムに達する “爆表” 状態を記録。これはWHO(世界保健機関)が、安全と認める限界値25マイクログラムの20倍に相当する。大気汚染による視界の悪化で、飛行機は地上待機となり道路も閉鎖され、観光業も大きなダメージを受けているのだ。

・大気汚染の防止対策
北京を覆う有害なスモッグは、同市を取り囲む河北省の大工業地帯が原因とされている。河北省は、世界一大気汚染がひどい地域と言われており、昨年はPM2.5濃度が限界値を何度も超えている。

そこで政府は大気汚染の防止対策として、昨年9月に河北省の特定の工場で新規事業を禁止し、旧式の鉄鋼・セメント設備の閉鎖を決定。2020年までに鉄鋼の生産量を40パーセント削減することに合意している。

そして2月下旬、1週間以上悪臭を放つスモッグに覆われた北京でも、147箇所の工場で丸1日生産を停止。北京は「世界の主要都市における居住環境ワーストトップ40」の第2位にランクインしており “人間が住める環境ではない” と指摘されている。

環境汚染は隣国にもおよび、もはや中国だけの問題ではなくなってきている。状況を早急に打開すべく、しっかりとした対策を講じてほしいものだ。

参照元:YouTubeMail Online(英語)
執筆:Nekolas

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