キャラの表情パターンは数億通り! 漫画制作システム『マンガロイド』をプロの漫画家が試してみた → 「これは絵を描かなくなる(笑)」

ロケットニュース24 / 2014年4月24日 19時0分

キャラの表情パターンは数億通り! 漫画制作システム『マンガロイド』をプロの漫画家が試してみた → 「これは絵を描かなくなる(笑)」

漫画が好きな人なら、一度は “漫画家” に憧れたかもしれない。だが、漫画家になるには絵が描けることが必須……! その絵に苦戦して諦めた人もいるだろう。

だがしかし! この2014年、いつの間にか「絵が苦手でも漫画が描ける時代」が到来していたのだ。システムの名は『マンガロイド』。従来の漫画制作ソフトと比べかなり自然な表現ができるらしい!

これは素人には嬉しいが、現役漫画家にはとんでもない敵になるのでは!? ということで、プロの漫画家に使えるのかどうかジャッジしてもらうことにした。

・『マンガロイド』のシステム
『マンガロイド』は、漫画制作ソフトの名前ではない。既存のソフトや技術を駆使することで生まれた新しいシステムだ。使うのは漫画制作ソフト『ComicStudio』、3Dグラフィック作成ソフト『六角大王』と『さし絵スタジオ』、そして人型入力デバイス『QUMARION(クーマリオン)』である。

『さし絵スタジオ』でキャラクターを作り、『QUMARION』を使って『六角大王』上でポージングを決める。これらは動画制作の際に使われることがあるが、それを『ComicStudio』に乗せて漫画制作システムとしちゃうとは……この発想はなかった!

・連載漫画家が試してみた
実は、“絵が描けなくても漫画を作ることができるソフト” 自体は以前から存在している。だが、マンガロイドは、それら従来の漫画制作ソフトとは一味も二味も違うらしい。そこで、雑誌『ゲームラボ(三才ブックス)』や『GetNavi(学研)』など誌面連載を持つ漫画家・マミヤ狂四郎氏に試してもらったぞ! ちなみに彼のモットーは、「なるべく絵を描かないで漫画を作る」だ。漫画家の風上にも置けない漫画家だ。

・キャラクターの表情は数億通り!
まず驚いたのはキャラクターの繊細な表情だ。従来の “描かない漫画制作ソフト” だと表情データが50種類ほどしかなかったので、どうしても表情が固くなり、手書きの漫画のような繊細な表現は難しかった。

しかし、マンガロイドでは作ったキャラの表情をデータ上で調整が可能。右眉毛だけをちょこっと上げたり、目の瞳孔のサイズを変えたりと、非常に細かいところまで調整できるのだ。その表情の種類は数億通りにもなるという。

・めっちゃ描きにくい角度も簡単に表現できる!
『QUMARION』を使ったポージングもスゴイ。QUMARION は関節が自由自在に動くデッサン人形のような形をした人型入力デバイスだ。つまり、 QUMARION でつけたポーズがデータ上のキャラクターに反映されるということ!

難しい角度や奇抜なポージングも手の中の人形でイッパツで表現可能なのである。うおおお、もうデッサンの練習とか必要ないんじゃ……。ちなみにマミヤ氏は、「そもそも漫画にデッサンの練習なんて必要ない。写真をトレースしろ」とコメントしている。

・漫画家「いいねー!」「これは描かなくなるね(笑)」
『マンガロイド』のアイディアを出し、実際に漫画の制作もしているのは漫画家の大坪商介先生だ。大坪先生の作品ではバリバリ3Dなキャラクターが登場するが、マンガロイドでは、Gペンで描いたような2Dイラスト風にすることも可能だ。

マミヤ氏は自身の漫画に登場するキャラ「おたく兄さん」を作ってみて、「いいねー!」を連発! 最終的には「これは(絵を)描かなくなるね……」と腹黒い表情でニヤニヤしていた。何か悪いことを思いついたのでは……。とにかく、「実際に使える」と判断したようである。というか、「実際に連載漫画で使う」と断言していた。

・革命か? 脅威か?
なお、この『マンガロイド』は、2014年4月26日、27日に行われる「ニコニコ超会議」にも登場するそうだ。興味がある人はチェックしておこう! 

ちなみに、マンガロイドのシステムに必要なもの全てそろえると、価格的には10万円ちょっとである。果たして、漫画界の革命となるか、それとも脅威となるか!? 気になる存在だ!

参考リンク:エクゾジャケット(マンガロイドで制作した大坪先生の作品)
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

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