「マジックマッシュルームやLSDといった幻覚剤が鬱病治療に役立つ可能性がある」との研究結果

ロケットニュース24 / 2014年7月9日 22時0分

「マジックマッシュルームやLSDといった幻覚剤が鬱病治療に役立つ可能性がある」との研究結果

1960年代に幻覚剤のやマジックマッシュルームや LSD を摂取したロックミュージシャンが、幻覚症状の中で数々の名曲を生み出し、一大サイケデリック・ムーブメントが起きたことはよく知られている。そんな「幻覚剤が鬱(うつ)病治療に有効な可能性がある」との研究が発表されたのである。

・幻覚剤が脳に与える影響を検証
幻覚剤の摂取後、脳がどのような影響を受けるか今まで知られていなかった。そこでインペリアル・カレッジ・ロンドン薬学部のロビン・カーハート=ハリス博士率いる研究チームが、被験者30人を対象に臨床実験を行った。

彼らは、マジックマッシュルームの実効成分であるプシロシビンを投与した被験者15人と偽薬を投与した15人のグループに分け、彼らの脳を fMRI(機能核磁気共鳴映像装置)でスキャンし、脳にどのような影響をおよぼすか検証した。

・記憶や感情をつかさどる大脳辺縁系が活発に
するとプシロシビンを投与されたグループは、情報を選別し記憶に大きく関わる海馬と、やる気や情動の形成と処理をつかさどる前帯状皮質が活発になっていたことが分かった。身体は眠っていても脳が活動しているレム睡眠時は、海馬と前帯状皮質を含む大脳辺縁系が活発になるが、幻覚剤を摂取した際の脳は、夢を見ている時とほぼ同じ状態だったのである。

・向精神薬と類似した効果を発揮
今回の研究で幻覚剤は、脳や中枢神経に働きかけ精神活動に作用する向精神薬と類似した効果を発揮することが判明したのだ。

・鬱患者の治療に役立てる研究を進める意向
現在、研究チームは幻覚剤が創造的思考力に与える影響を研究中だという。カーハート=ハリス博士は、「1950~60年代、幻覚体験は治療目的のために行われていました。幻覚剤が記憶や感情をつかさどる大脳辺縁系を刺激することが明らかになったので、幻覚剤の投与で鬱患者の悲観的な精神状態を前向きなものに変換させ、症状を緩和させる研究も視野に入れていくつもりです」と展望を語っている。

米国では医療用大麻の使用が拡大しているだけに、これから研究が進み、近い将来医療用マジックマッシュルームが登場する日が来るかもしれない。

参照元:Mail Online(英語)
執筆:Nekolas
Photo:RocketNews24.

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