臭いオナラの原因「硫化水素」が重大疾患の治療に役立つ可能性があるとの研究結果

ロケットニュース24 / 2014年7月16日 20時0分

臭いオナラの原因「硫化水素」が重大疾患の治療に役立つ可能性があるとの研究結果

思わず人前で出てしまったオナラが、たまたま強烈に臭かったりするとかなり恥ずかしい思いをする。そんな経験は誰にでもあると思うが、ある研究チームが「臭いオナラの原因となる物質が、脳卒中、心不全、糖尿病などの疾患治療に役立つ可能性がある」と発表し話題になっている。

・臭いオナラの原因「硫化水素」
オナラとは、腸内バクテリアの発したガスが外へ排出されたもの。硫化水素は臭いオナラの原因となる物質のひとつである。臭いだけでなく毒性も持つこの硫化水素に着目したのが、英エクセター大学医学部のマット・ホワイトマン教授らだ。

・細胞の生死に深く関わる「ミトコンドリア」
この研究のもう一つの大事なものは、細胞の中にあるミトコンドリアである。細胞の発電所とも呼ばれるミトコンドリアは、細胞の活動に必要なエネルギーの生成だけでなく、損傷した細胞の消滅も制御している。つまり、ミトコンドリアは細胞の生死に深く関わっている器官といえる。

では、硫化水素とミトコンドリアにはどのような関係があるのだろうか。

・硫化水素がミトコンドリアを保護する
ホワイトマン教授は大学のサイトで、「病気によりストレスを受けた細胞は酵素を取り入れ、ごく微量の硫化水素を生成」し、「その硫化水素によってミトコンドリアが保護され、結果、細胞が生き続けられる」と語っている。そのため「この機能が働かないと、細胞は生存や炎症を制御する能力を失い、死んでしまう」とのことだ。

・硫化水素を的確にミトコンドリアに送り届ける「AP39」
そこで教授らは、ごく微量の硫化水素を的確に血管細胞内のミトコンドリアに送り届ける「AP39」と名づけられた化合物を開発。その結果、例えば心血管疾患により極度のストレスを受けた細胞に AP39 を使用した実験では、ミトコンドリアの生存率は80パーセント近くまでに達したという。

・将来、硫化水素が治療に利用されるかも
共同研究者のマーク・ウッド博士は「将来的に、様々な疾患治療に利用される大きな可能性を秘めている」と語っており、ホワイトマン教授とともに、実際に人での試験に向けて取り組んでいるとのことだ。臭いオナラの硫化水素が、重大疾患の治療に大いに活躍する時代が来るのかもしれない。

参照元:University of ExeterMail Online(英語)
執筆:Nekolas
Photo:RocketNews24.

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