【コラム】カミキリムシの味は「魚のアジの味」だった

ロケットニュース24 / 2014年8月26日 22時0分

【コラム】カミキリムシの味は「魚のアジの味」だった

いろいろな昆虫がいるけれど、私(筆者)は「カミキリムシ」が大好きだ。「キイキイ」という鳴き声が好きなわけではなく、生態が好きとかでもなく、単に “昆虫としてのデザイン” が好きなのだ。戦車みたいに無骨な姿が、ビジュアル的にカッコイイ!

一方、ビジュアル的に大嫌いなのがゴキブリだ。同じ6本脚の昆虫なのに、なぜこうも違うのか。そんなゴキブリを大昔に食べた時の話を以前に書いたが、それよりさらに昔の2002年、私はカミキリムシを食べたことがある。昆虫料理研究会への取材だった。

・幼虫は虫食世界ではメジャーな存在だが、食べたのは成虫
ふと気になってネットで調べてみると、カミキリムシの幼虫は、わりと世界各地で食用にされているらしい。ビジュアル的には、節の付いた白い芋虫だ。なるほどたしかにテレビで見たことある気がするぞ。だが、私が食べたのは成虫だった。

・カミキリムシのアルミ焼き
私が食べたカミキリムシの調理法は、単純明快な「アルミ焼き」だった。軽く洗って湯通ししてから、アルミホイルに包んでオーブンで焼くだけ……である。チーンと鳴って完成したが、ビジュアル的には完全なまでに「そのまんま」である。

マダガスカルゴキブリの天ぷらを食べた時も、わりとビジュアル的に「そのまんま」だったのでパニックになってしまったのだが、なぜかカミキリムシの時は大丈夫だった。もともと好きな虫だったからなのかも知れない。

・戦車のようにカタイので食べられるのは内臓だけ
それはさておき、どのように食べるのかを書いておきたい。ご存知のとおり、カミキリムシは戦車のように、ゴッツい鎧(よろい)を身にまとっている。いかにもカタそうなイメージだが、実際にカタすぎて食べられたものじゃない。

食べられるところは、マダガスカルゴキブリと同じく「お腹(内臓)」のみ。どのように食べるのかというと、まずは厚くてカタい羽根的なカバーを取り去る。すると、今度は薄い羽根が出てくる。これも取り去って、背中部分は丸裸にする。

そして背中部分からボディを切り開き、内臓をカジカジ、チューチューと食べるのである。スレンダーなボディなので、正直、食べられる部分はほとんどない。内臓も、そこまで入っていない。だが……たしかな “カミキリムシの味” を私は感じたのだ。

・カミキリムシは魚の味
どんな味なのかというと、ビックリするかもしれないが、カミキリムシの味は「アジの味」によく似ていた。魚の鯵(あじ)のことである。それも、鯵のたたきや刺し身の味ではなく、よく焼いた「アジの開き」の味に似ていたのだ!

あの時、私は「鯵(あじ)」だと感じたが、人によっては「鯖(さば)」らしい。また、前述のカミキリムシの幼虫は、「鮪(まぐろ)のトロ」の味がするらしい。どれもこれも魚の味、しかも鯵に鯖に鮪である! 「鯵鯖鮪の豪華三点盛り」だ!!

もしも森の中で魚の味が恋しくなったら、ぐるりと辺りを見回すといい。葉っぱの裏や、花の上、樹木の「すきま」や、樹皮の下……いろんなところで魚は釣れる。カミキリムシの味を知ってしまったら、もう森は海なのだ。

参考リンク:昆虫料理研究会
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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