【コラム】上京10年! 東京に来た地方出身者が「地元に帰りたくなる瞬間」ベスト10

ロケットニュース24 / 2014年11月11日 10時0分

【コラム】上京10年! 東京に来た地方出身者が「地元に帰りたくなる瞬間」ベスト10

私事で大変恐縮なのだが、今日11月11日で私が上京してちょうど10年が経過した。地方から上京する多くの人が、10代とか20代前半で居を移すなかで、私は随分遅く30歳のときに東京にやってきた訳である。

振り返ると、まさか10年も過ごすことになるとは、その当時思いもしなかった。途中で何度も地元に帰ろうとした訳だが、何が上京して辛かったのかまとめてみたいと思う。生まれも育ちも東京って人には、わからねえだろうなあ……。

1.電車が辛すぎる
まず最初にこれを挙げておきたい。上京して最初に苦痛を覚えるのが電車だ。東京に限った話ではないのだが、普段電車を使わない人間にとって、あの閉塞感はハンパではない。乗車した誰もが、できるだけお互いに干渉しないようにしているその様は、車での移動がメインの地域の人にとって異常に見える。何度心のなかで叫んだことか。

ここから出してくれ~ッ! 職場まではまだまだあるけど、帰りたい!! 今すぐ帰りたい~ッ!

2.友達ができない
都会には大勢の人がいる。地元の規模と比べると話しにならないほど人がいる。何しろ、地元島根県松江市の商店街には、車移動がメインなので人が歩いていない。それは平日週末問わずだ。

東京はうなるほど人がいる。深夜バスで渋谷のマークシティに降りると、早朝なのにその瞬間から人の渦に飲み込まれてマジで吐きそうになる。それくらい人がいるのに、友達全然できねえ~。

このままずーと1人ぼっちなのかなと思って、不安になる毎日。泣き言を地元の友達にメールしたことが、数え切れないくらいある。

3.方言を殺すのが苦しい
ただでさえ友達ができない。したがって、話しをする機会が少ないから、独り言は方言。いざ、人と話すとなると、方言を出すのはマズイと思ってしまって、めちゃくちゃよそよそしい標準語になる。

「っていうか」とか「○○じゃん!」とか口が裂けてもいえねえ……。

4.牛丼とラーメンとハンバーガーに飽きる
そもそも牛丼屋とラーメン屋とハンバーガー屋が多すぎる。ごく限られたエリアに、同じチェーンの店が何軒あるんだよ。駅にあったと思ったら、少し通りを隔てたところにまた同じチェーンのお店がある。他のチェーンのお店も含めると、見ているだけで腹いっぱいになりそうだ。コンビ二はその比ではないので、あえて割愛する。

5.孤独が深い
人はいる。あきれるくらいにいる。場所によっては、歩くことがままならないほど人がいるのに、尋常じゃないほど孤独を感じるのはなぜだ? 人が多ければ多いほど、自分が無価値に思えて仕方がなくなるのはなぜだ? 俺の替わりはこの世に死ぬほどいるってことなのかよ? 仮にもし自分がここからいなくなっても、誰も気付きもしないし、誰の生活にも1ミリも影響を与えないってことかよ?

さみしいーーー! 猛烈にさみしいーーーーーッ!! なぜ俺は東京に来たーーッ!?

6.簡単に帰れないからこそ、本気で帰りたくなる
関東の人はまだいい。電車で1時間とか2時間程度なら、週末ごとに帰ればいいと思う。西日本は遠いぞ! きっと東北とか北海道もそうかもしれないけど、簡単に帰れないとわかってるから、余計に帰りたいと思う気持ちが強くなるんだよ。

もういっか、誰の生活にも影響ないし。思い切って帰るか……。

7.冬が寒すぎる
寒いというのは気温のことじゃなくて、心の問題。ハートだよ、ハート。家族も友達もいない、ましてや恋人もいない。そこへ冬の寒さ。さらにはクリスマスのイルミネーションなんか見て、手に手を取り合うカップルなんか目にしてしまうと、心はカッチカチに凍りつくわけだよ。心の寒さで熱が出るんじゃないかと思うくらいに、毎日ガタガタと体を震わせることになる訳だ。

ナンなんだよ、あのぬくぬくとした街のクリスマスの雰囲気は! 街中のクリスマスソングはマジで止めてくれッ!! 心に吹き抜ける風がドンドン強くなるじゃないかッ。

8.家族とか友達とかがかけてくれる言葉が優しすぎて、声を上げて泣ける
そんなときに、懐かしい声を聞いただけでグッとくる。「がんばれよ!」って言われるのはまだいいのだが、この言葉を聞くと泣く。声を上げて泣けるレベルの殺し文句だ。

友 「いつでも帰って来いよ」

だから、そういうごどをいうなよ、ワーーーーーン(号泣)。

9.怠惰な日々
最初こそビクビクとして生活しているものの、時間が経つにつれて環境にも慣れて、友達がいないことにも慣れて、ダラダラと生活するようになる。住めば都とは良く言ったもので、あれだけ苦手だった電車に苦もなく乗れるようになっている。地元だとどこへ行くのにも車で、運転そのものが面倒くさい場合もある。その点、都会はいい。どこに行っても乗り物がどこかへ運んでくれる。コンビ二も近いし、飲食店もめちゃくちゃある。

深い孤独にどっぷり浸かってしまうと、さみしいという感情が麻痺して、干渉されないことがかえって快適とさえ感じるようになっている。

しかしこのままでいいのか? 俺は何しに来た。何もやってないじゃないか。何かを断ち切ってここに来たんじゃないのか? まあでも、いつでも帰って来いって言ってたしなあ~……。

10.何もかも面倒くさい
とにかく面倒くさい。仕事が面倒くさい。生活が面倒くさい。寝るのも面倒くさい。起きてるのはもっと面倒くさい。行動を起こすのが面倒くさい。それ以前に考えるのも面倒くさい。もう面倒くさいと思うことさえも、面倒くさい……。

ダメだ、このままじゃ腐ってしまう……

そんなこんなで、10年間東京に居る次第である。もしも新卒1年目で、さみしい冬を迎えそうな方は、ご心配なく。そのうち慣れます。でもダラダラするのはオススメしないので、適当に刺激のある生活を送って頂きたい。そうしないと私のようになってしまうぞ!

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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