秋田県横手市に古くから存在する「イルカ煮」を食べてみた / イルカの肉はクジラよりも少し固めであると判明

ロケットニュース24 / 2014年12月28日 12時0分

秋田県横手市に古くから存在する「イルカ煮」を食べてみた / イルカの肉はクジラよりも少し固めであると判明

突然だが、皆さんに質問だ。イルカを食べたことはあるだろうか? 私(佐藤)の郷里である島根の一部の地域では、「ワニ」という名前でサメが食べられることを知っていたのだが、イルカを食べる地域があることを最近まで知らなかった。

秋田県横手市を訪ねたときのことだ。あるお店の軒先に「イルカ煮」と品書きがあり、かなりビックリした。何か別の食材を使った料理を、俗称で「イルカ」と呼んでいるとばかり思っていたのだが、この地域ではあの海生哺乳類のイルカを食べる風習があるとのこと。早速食べてみた

・うたた寝のおばあちゃん
私が訪ねたお店は、横手駅にほど近い池田屋食堂である。店前の品書きに驚き、店に入ると、カウンターでおばあちゃんがうたた寝をしていた。客足が途切れる16時頃に入店したため、休憩中のおばあちゃんを起こしてしまったようである。「いらっしゃい!」と半分寝起きではあったものの、おばあちゃんは元気にあいさつしてくれて驚いた。

・シャキシャキと
どうぞと言って入店を促すと、おばあちゃんは「ひぇええね」という。一瞬何のことを仰ってるのか、理解できなかったのだが、この日の天候を指し「冷ええね」と話しかけてくれていることを理解した。歳の頃は80代だろうか、腰は曲がってしまっているのだが、覇気がありシャキシャキと話す。

・おばあちゃんひとりじゃなかった
まさかこのお店、おばあちゃんがひとりでやっているのか? と思ったら、奥に息子さんらしき男性がいて、厨房で調理をしていることがわかった。何だか一安心。私は品書きで気になったイルカ煮とラーメンを注文した。

・見た目はモツ煮のよう
はじめてのイルカ煮。一体どんな形で提供されるのだろうか。見当もつかなかったのだが、「お待たせしました!」と運ばれてきたものは、味噌煮込みであった。小皿に盛られたそれは、居酒屋で食べるようなモツ煮込みのようにも見える。大根やにんじんなどの根菜と一緒に、イルカ肉を味噌で煮込んだものだ。

・筋張ってる
私はクジラの肉を想像していたのだが、当たらずとも遠からず。同種の海生哺乳類の食感である。しかしイルカの方がいくぶん筋張っていて、固く感じた。イルカ食は横手だけでなく、秋田南部をはじめ山形や宮城の一部でも食されるという。

・保存食として親しまれた
冒頭に紹介したサメ料理と同じ理由で、山間部で食されてきた歴史がある。その理由とは、冷蔵・冷凍技術ならびに輸送手段が今のように発達していなかったその昔、魚を山間の地域に運ぶことができなかった。すぐに傷んでしまうからだ。サメやイルカは皮脂が厚くて腐敗しにくかったため、重宝されたという。その名残でいまだにこれらが食されるようだ。

私の正直な感想としては、あまりおいしいとは感じなかった。いずれにしても、この地域では冬の定番料理のようである。

・今回訪問したお店の情報
店名:池田屋食堂
住所:秋田県横手市駅前町3-16

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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