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ローリングストーン誌が選ぶ、2020年の年間ベスト・ソング50選

Rolling Stone Japan / 2020年12月8日 19時35分

米ローリングストーン誌が2020年の年間ベスト・ソングTOP50を発表

米ローリングストーン誌が2020年の年間ベスト・ソングTOP50を発表。ディスコミュージックのリバイバル、K-POPのキング&クイーン、新しいヒップホップ・ロックスター、そしてカントリーミュージックなど、今年1年のハイライトを紹介する。

2020年は、前途有望なアーティストたちが自らの地位を確立した年だった。そんなアーティストの代表格は、本誌のランキングのトップに輝いた問題作「WAP」でカーディ・Bとのコラボレーションを実現させ、ビヨンセとも共演を果たしたミーガン・ジー・スタリオンだ。BTSとバッド・バニーは、複数の異なる分野での成功に妥協せず、かつてないほどメジャーなアーティストに成長した。ハリー・スタイルズは、独自のヴィンテージロック路線にさらなる彩りを加えた。テイラー・スウィフトの夢のようなアコースティックサウンド、マイリー・サイラスのグラムロックふうカラオケソング、ザ・ウィークエンドの豪華絢爛なシンセポップス、さらには、真実を語るカントリーとインディーロック、ラップの無骨なリアリズム、夜通し続くハウスミュージック(独りで踊っているとしても)といったインスピレーションあふれる新しいものが生まれた素晴らしい1年でもあった。


50位 フリートウッド・マック「Dreams」


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49位 キャロライン・ローズ「Feel the Way I Want」


48位 サム・ハント「Hard to Forget」


47位 Jarv Is「House Music All Night Long」


46位 ビル・キャラハン「Pigeons」


45位 チャーリーXCX「Claws」


44位 Trace Mountains「Lost in the Country」


43位 ドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」


42位 J. バルヴィン「Azul」


41位 ジョン・プライン「I Remember Everything」


40位 プリテンダーズ「You Cant Hurt a Fool」


39位 Fennec「Boy-U」


38位   The 1975「If Youre Too Shy (Let Me Know)」


>>関連記事:The 1975インタビュー「ルールを設けないこと、それが僕たちのルール」

37位 Morgan Wallen「Seven Summers」


36位 Westside Gunn feat. Armani Caesar「Lil Cease」


35位 Tyler Childers「Long Violent History」


34位 ロディ・リッチ「The Box」


33位 24KGoldn「Mood」


32位 Róisín Murphy「Murphys Law」


31位 ホールジー「3am」



30位 RMR「RASCAL」


29位 Moodymann「Taken Away」


28位 Frances Quinlan「Your Reply」


27位 ジェネイ・アイコ「PU$$Y Fairy (OTW)」


26位 Curtis Waters feat. Harm Franklin「Stunnin」


25位 Hailey Whitters「Janice at the Hotel Bar」


24位 ドレイク feat. Lil Durk「Laugh Now Cry Later」


23位 Oxlade「Away」


22位 Caribou「You and I」


21位 マック・ミラー「Good News」


20位 リナ・サワヤマ「STFU!」


19位 セレーナ・ゴメス「Cut You Off」


18位 パフューム・ジーニアス「Describe」


17位 Phoebe Bridgers「Kyoto」


16位 レディー・ガガ「Stupid Love」


15位 バッド・バニー feat. Jowell & Randy x Ñengo Flow「Safaera」


14位 ダベイビー feat. Roddy Rich「Rockstar」


13位 ブラックピンク feat. セレーナ・ゴメス「Ice Cream」


12位 Megan Thee Stallion feat. ビヨンセ「Savage Remix」


11位 マイリー・サイラス「Midnight Sky」


10位 The Chicks「Gaslighter」


ザ・チックス(旧称ディクシー・チックス)は、1999年リリースのシングル「Goodbye Earl」の黄金時代ぶりとなる最高傑作アンセム「Gaslighter」で2020年に見事なカムバックを果たした。同楽曲は、ひりひりするほどパーソナルでありながらもビビッドな普遍性に焦点を当て、メンバーのナタリー・メイズは、自ら経験した壮絶な離婚を発射台として、ガスライターの光を頼りに、いたるところにはびこる愚か者たちをつまみ出した。もちろん、ホワイトハウスから追い出されたばかりの人たちもだ。——J.D.

9位 ハリー・スタイルズ「Adore You」


ハリー・スタイルズが極めて独創的なアルバム『ファイン・ライン』をリリースしたのは、2019年12月13日だった。それでも同作は、2020年を代表する大ヒットポップアルバムのひとつとなり、スタイルズは次々とヒットを飛ばした。同作に収録されている「Adore You」は、ラジオのロングランヒットとなり、2020年の全週にわたって音楽チャートにランクインし続けた(これと同じ快挙を成し遂げたのは、ザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」だけ)。スタイリッシュでサイケデリックなソウルナンバー「Adore You」でスタイルズは、「ストロベリー色のリップスティックのような精神状態」を夢想し、聴く人を魅惑的なその世界へと誘う。—R.S.

>>関連記事:ハリー・スタイルズ密着取材「心の旅で見つけたもの」

8位 フィオナ・アップル「Ladies」


フィオナ・アップルの最新アルバム『Fetch the Bolt Cutters』は、多くの意味で彼女のキャリアにおける勝利であり、「回転ドア」のように次々とガールフレンドを変える元恋人に宛てた架空のラブレター「Ladies」ほど、見事にそれを証明するものはない。この楽曲は、誠実で心がこもっていると同時に、アイロニックで笑いを誘う。残された荷物を文字通りすべてチェックリストから外し、新しい愛を見つけた昔の恋人のために置いてきたことを歌うとき、アップルがこれほど自信に満ちあふれていたのは、今回が初めてだった。—C.S.

7位 BTS「Dynamite」


防弾少年団ことBTSは、初の全米ナンバー1ヒット「Dynamite」でさらなる偉業を達成した。この楽曲は、K-POPに新たな金字塔を打ち立てただけでなく、グループ初の英語でのヒット曲でもある。それでいて「Dynamite」は紛れもなくBTSのサウンドであり、1980年代のディスコスピリットを想起させる。同楽曲は、一人ひとりのメンバーが主役となって進行する。7人全員がそれぞれの才能を見せつけているが、ジョングクが「Cup of milk, lets rock and roll/King Kong, kick the drum/Rolling on like a Rolling Stone!」と叫ぶや否や、彼がスポットライトの中心になる。—R.S.

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6位 デュア・リパ「Dont Start Now」


デュア・リパの「Dont Start Now」のディープで速いベースは、初めて耳にするサウンドではないかもしれないが、いちばん長く耳に残るだろう。ニューヨークの伝説のディスコ、Studio 54を2020年によみがえらせた「Dont Start Now」は、ピュアでタイムレスなアルバム『Future Nostalgia』の音と非物質的な世界観を内包している。2020年をはじめ、あらゆる時代にぴったりの楽曲である。満員のクラブで人にぶつかりながら聴きたい同楽曲の「Dont show up/Dont come out(来ないで/出てこないで)」というフックは、ステイホーム・ミームにもうってつけだ。—J. Blistein

>>関連記事:デュア・リパ、2018年NYで密着取材「自分がやるべきことの意味」


5位 テイラー・スウィフト「August」


「August sipped away/Like a bottle of wine(ワインのボトルのように、8月は空っぽになってしまった」や「Cancel plans just in case youd call/And say, Meet me behind the mall(あなたが電話してきたときに備えて、予定はキャンセルする/そして『モールの裏で落ち合いましょう』って言うの)」など、テイラー・スウィフトの最新アルバム『フォークロア』のハイライトである「August」から最高のメロディーを選ぶのは簡単ではない。いずれにしても同楽曲は、思い通りにならなかった夏の浜辺での恋が描かれている。「August」は、「Betty」と「Cardigan」を含む、ティーンエイジャーの三角関係を描いた『フォークロア』の柱のひとつであり、映画『セント・エルモス・ファイアー』(1985)のテーマ曲のように陳腐なサックスはないけれど、それぞれ異なる視点から同じ物語を語っている。別の「女性」の視点からストーリーを語るとき、スウィフトのしなやかなボーカルは、オーケストラの調べとともに自由に舞い上がる。「Betty」の歌詞にもあるように、絶対にイネスを信じたらいけないのだ。—A.M.

>>関連記事:独占・テイラー・スウィフト、激白インタビュー完全翻訳


4位 ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」


ファジーなシンセサイザーと弾むようなドラムマシンのビートが特徴の「Blinding Lights」は、デュラン・デュラン一歩手前の新しいニュー・ウェーヴの傑作だ。誰も出ない電話や何かを感じるためだけのドライブ、孤独を表す光など、わずか3分の間にザ・ウィークエンドは、1980年代の有名ポップソングの要素をすべて網羅している。だが本当の魅力は、彼の声と記憶に残るキーボードのフレーズにあり、「I cant sleep until I feel your touch(君に触れるまでは眠れない)」という歌詞にもあるように、80年代色の強い、最高の詩的ステレオタイプにザ・ウィークエンドが命を吹き込んだ後も消えない。—K.G.

3位 Christine and the Queens「People, Ive Been Sad」


ロックダウンと自主隔離の繰り返しだった2020年は、前代未聞の孤独な1年だった。クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズの「People, Ive Been Sad」は、まさにそんな1年のアンセムだ。音数の少ないシンセサイザーのメロディーといまにも泣き出しそうな声とともに、クリスティーヌは英語とフランス語の歌詞でチャンスを逃す、消える、壊れるといった普遍的な瞬間を表現した。だが、クリスティーヌが「You know the feeling(あなたもこの気持ちを知っている)」と歌うと、彼女は見事に第4の壁を壊す。たしかに、こうした感情は、私たちには馴染みのあるもので、誰もが孤独や悲しみを抱えているかもしれないが、私たちを元気づけてくれるこの名曲のおかげで、少しだけ気分が良くなるかもしれないのだ。—K.G.

2位 ボブ・ディラン「Key West (Philosopher Pirate)」


ボブ・ディランの最新アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に収録されている唯一のバラードではないものの、聴く人に限りなく深く暗い魔法をかける「キーウェスト(フィロソファー・パイレート)」は、ディランの新たな名バラードと呼ぶにふさわしい作品だ。9分間の中でディランは、フロリダをさまよいながら、幽霊のようなアコーディオンの調べに合わせて陽光の州ことフロリダのブルースを口ずさみ、「Key West is the place to be if youre looking for immortality(不老不死を求めているなら、キーウェストに行け)」とうなり声をあげる。椰子の木の楽園にいても、ディランの心は廃墟の街にあり、このアウトローは、次の逃亡のチャンスを逃すまいと目を光らせているのだ。—R.S.

>>関連記事:ボブ・ディラン最新語録「人の関心を集めたきゃセックス、政治、殺人に限る、それが問題だ」

1位 カーディ・B feat. ミーガン・ジー・スタリオン「WAP」


新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンがもっとも厳しかったあのとき——それは自宅を出れば、本当に命を落とすかもしれないという歴史的な時期だった——カーディ・Bとミーガンは「Gobble me, swallow me, drip down the side of me/Quick, jump out fore you let it get inside of me」とステイホームによるブルーな気分を払拭する最適な方法を教えてくれた。「WAP」は、2020年のアメリカがまさに必要としていた卑猥な現実逃避であり、音楽業界最強のふたりのサウンドは、楽しみや喜びが失われてしまったかのようなこの時期に大胆にも悦楽をテーマとし、真っ向から描いた。職場では絶対閲覧できない——とはいっても、ほとんどの人は職場に行くことができなかったし、少なくとも、きちんとシャツを着なければいけない環境にはいなかった——カーディとミーガンのミュージックビデオは、最高だった。NYブロンクス仕込みのカーディの過激さとミーガンの度肝を抜くフローは、ラップ史上屈指の傑作バディコメディを生み出した。その結果が、何年も語り継がれるこのセクシーなガールズ・サミットだ。—J.D.


50位 Fleetwood Mac, Dreams
49位 Caroline Rose, Feel the Way I Want
48位 Sam Hunt, Hard to Forget
47位 Jarv Is, House Music All Night Long
46位 Bill Callahan, Pigeons
45位 Charli XCX, Claws
44位 Trace Mountains, Lost in the Country
43位 Doja Cat feat. Nicki Minaj, Say So
42位 J Balvin, Azul
41位 John Prine, I Remember Everything
40位 Pretenders, You Cant Hurt a Fool
39位 Fennec, Boy-U
38位 The 1975, If Youre Too Shy (Let Me Know)
37位 Morgan Wallen, Seven Summers
36位 Westside Gunn feat. Armani Caesar, Lil Cease
35位 Tyler Childers, Long Violent History
34位 Roddy Ricch, The Box
33位 24KGoldn, Mood
32位 Róisín Murphy, Murphys Law
31位 Halsey, 3am
30位 RMR, RASCAL
29位 Moodymann, Taken Away
28位 Frances Quinlan, Your Reply
27位 Jhené Aiko, PU$$Y Fairy (OTW)
26位 Curtis Waters feat. Harm Franklin, Stunnin
25位 Hailey Whitters, Janice at the Hotel Bar
24位 Drake feat. Lil Durk, Laugh Now Cry Later
23位 Oxlade, Away
22位 Caribou, You and I
21位 Mac Miller, Good News
20位 Rina Sawayama, STFU!
19位 Selena Gomez, Cut You Off
18位 Perfume Genius, Describe
17位 Phoebe Bridgers, Kyoto
16位 Lady Gaga, Stupid Love
15位 Bad Bunny feat. Jowell & Randy x Ñengo Flow, Safaera
14位 DaBaby feat. Roddy Rich, Rockstar
13位 Blackpink feat. Selena Gomez, Ice Cream
12位 Megan Thee Stallion feat. Beyoncé, Savage Remix
11位 Miley Cyrus, Midnight Sky
10位 The Chicks, Gaslighter
9位 Harry Styles, Adore You
8位 Fiona Apple, Ladies
7位 BTS, Dynamite
6位 Dua Lipa, Dont Start Now
5位 Taylor Swift, August
4位 The Weeknd, Blinding Lights
3位 Christine and the Queens, People, Ive Been Sad
2位 Bob Dylan, Key West (Philosopher Pirate)
1位 Cardi B feat. Megan Thee Stallion, WAP

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