旧三部作『スター・ウォーズ』ボバ・フェット役ジェレミー・ブロックが逝去
Rolling Stone Japan / 2020年12月18日 20時0分
旧三部作『スター・ウォーズ』で賞金稼ぎのボバ・フェットを演じたイギリス人俳優ジェレミー・ブロックが、パーキンソン病などの合併症により、現地時間12月17日)に75歳で逝去した。
ブロックの遺族が彼のウェブサイトで「2020年12月17日、長年パーキンソン病を患っていたジェレミーが合併症により他界しました。穏やかな最期でした。最後の数週間は、トゥーティングにある聖ジョージ・ホスピタルのスタッフによる素晴らしいケアの元で過ごしました。この病院は彼とその妻モーリーンが半世紀以上ともに暮らした自宅のすぐ近くにあります。最後の日々はモーリーンと二人の息子ジェイミーとロビーがずっとそばにいました」と公表した。
同日、スター・ウォーズの公式Twitterが、「1980年の『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』で、悪名高き賞金稼ぎボバ・フェットとして人々の記憶に残る演技で観客を魅了したジェレミー・ブロックが旅立ちました。伝説的なキャラクターを演じた素晴らしい演技者というだけでなく、個人としての温かく寛容な人間性も、彼の豊かなレガシーの一部として永遠に記憶されることでしょう」とツイートした。
『スター・ウォーズ』シリーズでルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルも木曜日に「ジェレミー・ブロックは典型的な英国紳士だった。演技の上手な俳優で、一緒にした楽しい仲間で、出会ったこと、仕事できたことが幸運と思えるほどとても優しい人だった。これからも彼を恋しく思うし、彼という人と知り合えたことに感謝している」とツイートした。
ブロックは『帝国の逆襲』で実写版初登場のキャラクター、ボバ・フェットを演じた。このキャラクターは1978年のアニメーション『スター・ウォーズ/ホリデイ・スペシャル』で初登場している。その後、ブロックは『ジェダイの復讐』にも出演したが、ここでは甲冑を身に着けたマンダロリアン戦士の役だった。このキャラクターのセリフは、オリジナル版でジェイソン・ウィングリーン(2016年他界)が声優を務めたが、旧三部作の再発版では『マンダロリアン』でボバ・フェットを演じたテムエラ・モリソンに代わった。
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ハリウッド・リポーター誌によると、ブロックはスター・ウォーズファンのお気に入りのキャラクターとなった。彼の片親違いの兄ロバート・ワッツは『スター・ウォーズ』のプロデューサーで、当初すでに完成していたコスチュームに体型がフィットする人を見つける必要があった。2015年のAMAのインタビューでブロックは「ジョージ・ルーカスが『いらっしゃい。大きな役柄じゃないけど、きっと楽しいはずだよ』と言ってくれたのを覚えているよ」と語っている。
11月29日に85歳で他界したダース・ベイダー役のデヴィッド・プライズと同様に、ブロックは自分の肉体を使ってボバ・フェットらしさを表現した。ボバ・フェットの動きのパターンは、マカロニ・ウエスタン映画でクリント・イーストウッドが演じたガンマンの動きを元に作ったと、何年も後に彼自身が認めている。そして、マンダロリアンはキャラクター自体がウエスタン映画からインスピレーションを得たものだった。
映画出演後のブロックは、引退する2018年までスター・ウォーズファンのコンベンションで常にファンの支持を集める主要キャラクターであり続けた。「1979年、私は帝国の逆襲のセットに呼ばれてボバ・フェットを演じた。あの日以来、私の人生はその前とはガラリと変わり、素晴らしいものとなった。何世代にもまたがる多くのスター・ウォーズファンをインスパイアする機会を得たことは幸運以外の何ものでもない」と、引退の際にブロックが書き綴っている。
”マンダロリアン鋼”製アーマーに身を包む役以外でも、80年代007シリーズ作品『007/ユア・アイズ・オンリー』と『007/オクトパシー』、テレビのSFシリーズ『ドクター・フー』にも出演。また、マスクを外したキャラクターとして『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でキャプテン・コルトンを演じた。さらに、2002年の『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の製作中には、前作で若きボバ・フェットを演じた俳優ダニエル・ローガンと友人になった。
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そのローガンがInstagramに次のように投稿した。「ジェレミー・ブロックが逝ってしまったとみんなに伝えるだけで涙ぐんでしまう。伝説のあなた、安らかに眠れ。あなたが教えてくれたこと全て、僕は絶対に忘れない。永遠にあなたを愛するよ。あなたのいないコンベンションは以前とは別物になるだろう。常にフォースがともにあらんことを」と。
ブロックは2015年のインタビューでボバ・フェットの魅力をこう語っている。「思うに、一番の理由はあのコスチュームにあるんじゃないかな。あのコスチュームを着た初日を覚えている。鏡に映った自分を見て『うん、これ、いいね!』と思った。その後どんなことが起きるのか自分でも予測できない何かが、あのコスチュームにあったということだ。それにボバ・フェットにはガジェットもあるし、ジェットパックもあるし、ニーパッドもある。私だけじゃなくて、ボバ・フェットというキャラクターが魅力的なんだよ。彼にはシリアスな側面もあるしね」
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