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音楽配信・販売プラットフォームBandcamp、アーティストに41億円を分配

Rolling Stone Japan / 2020年12月20日 13時0分

Photo by Adobe Stock

音楽配信・販売プラットフォームBandcampは、今年9回実施されたイニシアチブ、Bandcamp Fridaysから生まれた4000万ドル(約41億3000万円)をアーティストとレーベルに分配した。Bandcamp Fridaysは、2021年の春も継続される。

米現地時間12月15日、音楽配信・販売プラットフォームBandcampは、新型コロナのパンデミックを機に誕生したBandcamp Fridaysという取り組みを2021年も継続すると発表した。Bandcamp Fridaysとは、コロナ禍で苦しむアーティストたちを支援するため、Bandcampのサービスによって生まれたすべての分配収益を同社が放棄するというイニシアチブだ。

パンデミックの影響によってツアー活動というアーティストにとってもっとも重要な収入源が絶たれた3月以降、Bandcamp Fridaysは毎月第1金曜日に実施されてきた。2021年の大半もライブイベントが開催されないことが見込まれるなか、Bandcampは2021年の2月、3月、4月、5月にも毎月Bandcamp Fridaysを実施すると宣言。さらにBandcampは、2020年に実施された9回のBandcamp Fridayが生んだ4000万ドル(約41億3000万円)をアーティストやレーベルに分配したと発表した。

>>関連記事:Spotify、米・独立系ライブ会場に50万ドルを寄付

Bandcamp Fridaysは、アーティストを支援したいファンを引き込む重要な取り組みで、全9回を通じておよそ80万人がBandcampで楽曲を購入した。同社のイーサン・ダイヤモンドCEOによる9月のブログ投稿によれば、ユーザーが使った金額は、最初の3回だけで1620万ドル(約16億7000万円)だった。同社によれば、Bandcamp Friday中にユーザーがBandcampに落とした金額の93パーセントがアーティストあるいはレーベルに入る一方、Bandcamp Friday以外の日に楽曲を購入しても、金額の82パーセントはアーティストやレーベルに入る。3月以降は、さらに250万人が通常の平日にBandcampで楽曲を購入し、音楽とグッズの総売上高は1億4500万ドル(約149億9000万円)にのぼる。

Bandcampのイニシアチブは、音楽プラットフォームが行ったもっとも意義ある行動のひとつであり、パンデミックの到来以降苦戦を強いられているアーティストや事業者を金銭的に支えている。この他にも、Apple Musicは独立系レーベルが確実にアーティストへの支払いを行えるようにと5000万ドル(約51億6000万円)の著作権使用料(ロイヤリティ)の前払いのための基金を設置した。それに対し、先日Spotifyはアメリカ独立系会場協会(NIVA)に50万ドル(約5200万円)の寄付を行うと発表。NIVAは、3月から唯一の収入源を失い窮地に立たされる独立系ライブハウスへの支援を米政府に呼びかけ続けている。

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