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米俳優の異常な性的妄想、SNSで暴露された「食人嗜好」とは?

Rolling Stone Japan / 2021年1月20日 6時45分

2018年12月11日、ワシントンDCにて リッツ・カールトン・ジョージタウンで撮影されたアーミー・ハマーの写真(Photo by Matt McClain/The Washington Post/Getty Images)

映画『君の名前で僕を呼んで』などに出演していた米俳優のアーミー・ハマーが送ったとされる性的なメールが流出。カニバリズム(食人)の嗜好をアピールするなど、その過激な内容が注目を集めている。

先週、俳優のアーミー・ハマーが2016年から2020年に送信したとされる極めて忌まわしい携帯メールと思しきスクリーンショットが、Instagramのアカウント@houseofeffieに投稿された。そこにはハマーが既婚中に不倫したという5人以上の女性のものも含まれている。スクリーンショットに書かれた性的妄想の一部は、どんなに控えめに言ってもかなり陰湿だ。とあるメールではハマーが相手の女性の「肉をかみちぎって」心臓を食べてみたい、と願望を漏らしている。別のメールでは「自分は100%人肉嗜好だ。君を食べてしまいたい。くそっ、認めるのも恐ろしい。今まで一度も打ち明けていなかったんだ」と書いている。

スクリーンショットの真偽は確認されていない。ハマー本人もそれらの正当性を否定している(ハマーの代理人にコメントを求めたが返答は得られなかった)。とはいえ、セレブ系ゴシップを扱うInstagramのアカウントDeuxmoiが投稿するや、スクリーンショットは瞬く間に拡散し、Twitterでは彼の好まざる性癖を揶揄したツイートが、TikTokではハマーがケシャの「カニバル」に合わせて踊る動画が投稿された。反動があまりにもすごいので、ハマーはジェニファー・ロペスとの新作ラブコメから降板せざるを得なくなり、以下のような声明を発表した。「このようなでたらめに付き合うつもりはありません。ですが、私に対するインターネット上での悪質かついただけない攻撃をふまえると、子どもたちを置いて4カ月もドミニカ共和国で撮影するのは正しい判断ではないと思います」(ハマーは子どもの親権をめぐる泥沼協定の真っ最中で、それもインターネットでの冷やかしのネタにされた)。

今回、こうした性的倒錯が実際のところどれだけ本質的に有害、または虐待的かという点を考えるにあたって、ニューヨークシティを拠点に活躍するSM女王、エンプレス・ウーに話を聞いてみた。本人の言葉を借りれば、「長年手塩にかけた食人嗜好」の持ち主だ。


「究極の行為はそれ自体極めて非現実的」

ウーの説明によれば、食人嗜好は本当に人肉を食べることとは無関係だと言う。「ある一定の妄想が前提になっていて、様々な要素が絡んでいるんです」と彼女は言う。彼女も顧客の要望に応じて、「丸呑み」フェチ(自分が小人になって、巨人に呑み込まれるのを夢想するのと似たような嗜好)でプレイする動画を作ったことがある。相手に噛みついたり、八つ裂きにするフリをしたり、肉をバラバラにして切り刻んでやると口にする場面を演じたこともある。「ある人にとっては、指を突き刺したり、相手に血を飲ませることだったりします。別の人にとっては噛みつくことだったり。また別の人には、相手にむさぼりつくことだったり。食卓の席について、人体に盛られたスシを食べる人もいます」と彼女は言う。「カニバリズムの場面を表現するのに、必ずこれというやり方はありません。究極の行為はそれ自体極めて非現実的ですから」

ウーはカニバリズムの「食べる」側と「食べられる」側のどちらもこなす。支配者、つまり食べる側は「私の快楽や滋養のために相手が自分の身体の一部を喜んで差し出す、という考えから権力や快楽が沸いてくるのです」。一方食べられる側は、「私の場合、ケースは様々ですが、基本的には親近感を感じられます」と彼女は言う。「突き詰めて言えば、快楽とは相手と同化したいと言う欲求です。相手にとことん心酔するあまり、所有したくなったり、所有されたくなったり、あるいは特定のやり方でもみくちゃにされたくなる。性的嗜好としてのカニバリズムは、誰かと近づきたいという感覚や決して満たされない虚しさを際立たせたり、満たしてくれるんです」

倒錯コミュニティで慣らしたベテランのほとんどが一番の重きを置いているのが同意だ。BDSM(人間の嗜虐的な分野の性的嗜好の頭文字から作られた単語)の世界ではよくあるように、こうした力関係はすべて事前に事細かく打ち合わせがなされる。双方ともプレイの後にしっかり話し合いをして、プレイ中に楽しめた部分、楽しめなかった部分を共有する。アフターケア、すなわち支配者が服従者の身体的・感情的ニーズをいたわる時間帯は、たとえ経験豊富なプレイヤーであっても必ず行われる。


元交際相手が語るハマーの素顔

エンプレス・ウーも最初のうちは、アーミー・ハマーの性的メールにそれほど困惑しなかったそうだ。「そこまで過激ではないものの、わりと典型的な男性支配者だと思いました」(ちなみにハマーは2013年にプレイボーイ誌のインタビューで、性的倒錯の傾向を公言している。また2017年には緊縛プレイのツイートにいいねしたことが暴露された)。だがこれらのメールをさらに読み込んでいくと、彼女はいくつかの「危険信号」に気が付いた。あるメールでは受信者が、セックスの最中に首にベルトを巻かれるのは「やりすぎだ」と書き、それに対してハマーは「そうだね」と返答している。別のメールでは、直前の性行為に関して「ほとんどずっと、やめてほしいと思っていたの」と女性は書いている。「これは明らかに同意違反です。根幹にかかわる大問題です」と彼女は言う。「どんなフェチかは関係ありません。それは別の問題です。でも境界線を越えてしまった場合、必ず注意しなくては」

さらに事をややこしくしているのが、ハマーの元カノたちがこぞって名乗りを上げ、不適切な行為や同意のない行為を告発したことだ。「彼はいわば相手をメロメロにして、愛想を振りまきながら、一方では陰湿で耐え難いことをするよう仕向け、疲弊させるんです」と言うのは、6月から8月までハマーと交際していたコートニー・ヴセコヴィッチだ。「疲弊させるというのは、精神的、身体的、感情的、金銭的、あらゆる意味においてです」。さらに彼女は「私が乗り気じゃないこともやらされました。性的行為も含め、まったく自分らしくないことをやらされるんです」と付け加えたが、具体的にどんな行為かは触れなかった。別の元恋人で作家のジェシカ・キエンツィン・エンリケはこのようにツイートした。「アーミー・ハマーのDMが本当かどうか(実際本当ですが)まだ疑問に思っている人がいたら、まずこう問いかけてみてください。私たちが暮らす社会では、そうした疑問がなぜ被害者ではなく、加害者に向けられるのか?と」

ハマーの行き過ぎた行為にまつわる話題は、彼の倒錯行為よりも、むしろメールに出てくる女性たちの同意に違反した点に注目すべきだとエンプレス・ウーは言う。「BDSMの評判を悪くしていると思います。私はこんなのBDSMだと思いません」 もしメールが本物なら、「この男性はフェチで、倒錯趣味がある。でも明らかに同意に反していますから、本当の意味でのBDSMではないと思います。たんなる卑猥な暴行です」

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from Rolling Stone US

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