ITZYが語る、英語で歌う意味とファンへの感謝「K-POPはいまや世界的ジャンル」
Rolling Stone Japan / 2021年1月27日 11時45分
初の英語アルバム『Not Shy (English Ver.)』をリリースしたITZYにインタビュー。韓国語の楽曲を英語で再録したこと、パンデミック後のツアー計画、ショーン・メンデスやアリアナ・グランデに刺激を受けている理由についてK-POPガールバンドが激白。
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『Not Shy』はITZYの最新アルバムのタイトルであるだけでなく、2021年にアメリカ市場を見据えて多忙を極める韓国ガールグループが掲げる非公式なキャッチフレーズでもある。
さっそく今週、第一段階が始動した。ITZYの楽曲の中でもとくに人気の4曲を完全に英語で再録したニューアルバム――その名もずばり『Not Shy(English Ver.)』――をリリース。ストリーミング、購入いずれも可能なこのアルバムは、彼女たちのヒット曲「DallaDalla」「Icy」「Wannabe」「Not Shy」を全編英語で歌ったバージョンが収録されている。イェジ、リュジン、リア、チェリョン、ユナがローリングストーン誌のインタビューで語ったように、英語版のアルバムのリリースは世界中のITZYファンへの感謝と恩返しであるとともに、現状に甘んじることなく挑み続けることでもあるのだ。
「英語版のアルバムを作ることで、世界中のファンから受け取ったLOVEをお返しできると思ったんです」と言ってイェジは、英語の歌詞がさらに多くのオーディエンスの胸に響くだろう、と付け加えた。「このアルバムを通して、ファンともっと深く繋がることができると信じています」
ITZYにとって新しい言語の習得は、新しいジャンルやダンスの振り付けを覚えるのと同じくらい朝飯前だ。自由奔放な性格、ちょっと生意気な女性讃歌、自信たっぷりな態度が彼女たちのトレードマーク。各メンバーはそれぞれ違った役割を担っているが(リードボーカルからラップ、リードダンスまで)、全員揃えば、たちまち作りこまれた、それでいて自然体なクールさを漂わせる(真面目な話、「DallaDalla」のミュージックビデオに出てくる女の子たち以外に、空港のセキュリティチェックの列をセクシーに変える者は他にいないだろう)。
2019年に韓国のJYP EnterteinmentからデビューしたITZYは、「DallaDalla」で一躍有名になった。この曲のミュージックビデオはYouTube公開初日で1700万回以上も閲覧され、K-POP史上、デビュー曲のミュージックビデオの最多閲覧回数を打ち立てた(現在の閲覧回数は2億4100万回で、今も記録を更新中)。5人組ガールグループは2019年Mnet アジアン・ミュージック・アウォード(略してMAMA、ピープルズ・チョイス・アウォードやビデオミュージック・アウォードのアジア版に相当する)で最優秀女性アーティスト賞を受賞。また昨年の韓国ミュージック・アウォードでは、最優秀ポップソング賞と年間新人賞を受賞した。それでもメンバーは栄光に胡坐をかくことなく、オーディエンスの確立とファン層の拡大を目指し、英語版アルバムのプロモーションが楽しみで仕方がないと言う。
「私たちの曲を気に入ってくれるファンは世界中に大勢います」とチェリョン。「それで私たちも(韓国語バージョンと)同時に、英語バージョンを出したかったんです。だから」といって彼女は叫んだ。「がんがん行きますよ!」
私たちはITZYとインタビューを行い、韓国語と英語で歌うことの違いや尊敬する欧米アーティスト、またアメリカ進出がパンデミック収束後の最優先課題である理由について語ってもらった。
英語バージョンは「新しいコミュニケーションの手段」
ーなぜ英語で再録しようと思ったんですか?
リュジン:もっと多くの人に私たちのメッセージを届けたかったんです。新しい英語の歌詞が、世界中のファンの心に響いてくれたらいいなと思います。
リア:たとえ言葉は違っても、世界中のファンがLOVEを送ってくれたことがすごくうれしい。英語のアルバム、英語の歌詞を楽しんでほしいですね。
ースタジオでの体験はどんな感じでしたか? 英語の歌詞を覚えるのは大変でしたか? それとも自然にできましたか?
イェジ:英語の歌詞を覚えるのはそんなに難しくはありませんでした。研修生の時からポップソングを歌って練習していたで、それが役に立ったと思います。
リア:オリジナルバージョンの中にも英語の単語はたくさん入っていたので、英語バージョンのレコーディングも変な感じはありませんでした。実際すごく自然にできました。
リュジン:私の場合は初めのうちは大変だったけど、たくさん練習してからはずっと自然にできるようになりました。最終的には英語の歌詞や正しい発音を覚えるのが楽しくなりました。
チェリョン:私たちの曲はたいていテンポが速いので、英語で早口で歌うのは難しかったです。でも、なんでも練習すればできるようになります!
ユナ:私にとって英語は第2言語なので、最初はいくつか発音が難しい単語もありました。でも英語の先生と1語ずつ勉強して、正しい発音ができるよう頑張りました。世界中のファンにもっと近づきたかったので、今回の英語バージョンも心を込めてレコーディングしました!
イェジ:全体的に、英語バージョンのレコーディングは楽しかったです。まるきり違う曲をレコーディングしているような感じでした。
ー皆さんにとって、英語の楽曲をリリースすることはなぜそんなに重要なのですか?
イェジ:世界中のファンともっと距離を縮めて、コミュニケーションがしたいんです。今回の英語のアルバムでファンやリスナーともっと深い会話ができるようになると思います。
リア:(自分たちの曲の)英語バージョンをもっとたくさんレコーディングすれば、世界中のファンが私たちの曲を聴いて、理解してくれるチャンスももっと増えるでしょう。それが私たちにとって重要なんです。
リュジン:K-POPはすでに世界的ジャンルですから、世界中のより多くのリスナーにアプローチするのが大事だと思います。英語バージョンをリリースすればもっと大勢の人に曲を聴いてもらえるし、歌詞に込めたメッセージを理解してもらえると思いました。
チェリョン:ありがたいことに、韓国だけでなく他の国にもファンがいます。ファンには本当に感謝しているので、恩返しがしたいんです。英語バージョンを作ることは、私たちなりの新しいコミュニケーションの手段なんです。
尊敬するアメリカ人アーティスト
ーアメリカ人アーティストで尊敬する人はいますか?
リュジン:個人的にはショーン・メンデスのアルバム『ワンダー』が好きです。アルバムの中のどの曲もスタイルが違っていて、ものすごく面白いですよね。アルバムの中でも「モンスター」が一番のお気に入りです。
チェリョン:私はアリアナ・グランデが大好きです! 彼女の最新アルバムは最高です。彼女のオリジナルの歌詞も大好きだし、曲を聞いていると刺激を受けます。
イェジ:最近セレーナ・ゴメスの「ソバー」のライブ映像を見たんですが、すごくカッコよかったです。何度も再生して、何度も見ました。
リア:尊敬する素晴らしいアメリカ人アーティストはいっぱいいますが、特にケラーニですね!
ユナ:私はレディ・ガガですね。彼女は最高です、ものすごいオーラが出てると思います。
ーみなさんは以前アメリカでパフォーマンスしたことがありますね。「ICY」のミュージックビデオもロサンゼルスで撮影しています。次にアメリカに戻って来るのはいつ頃でしょう?
リア:パンデミックなので、近いうちにアメリカに行く予定はありません。でも、またアメリカツアーのチャンスがあるといいですね! アメリカのファンの前で英語バージョンの曲をパフォーマンスするのが楽しみです。
リュジン:アメリカツアーはいつでも大歓迎です。日常生活が戻ったら、絶対に日程を調整してアメリカツアーをやります。2020年のツアーに来てくれたファンはみんなショウを心から楽しんでくれたようなので、私もすごく感激しました。
ーアメリカのファンの印象はいかがですか?
チェリョン:前回のツアーでは、アメリカのファンはとても熱狂的に迎えてくれて、またこの国に来たいな、もっとみんなと会うチャンスがほしいな、と思いました。
ユナ:アメリカのファンはポジティブなエネルギーがほとばしっていると思います。次のアメリカツアーでも、同じエネルギーを感じられたらいいですね。
イェジ:アメリカに行くのが待ちきれません。パンデミックが終わったら、早くファンと直接対面して、またみんなの前でパフォーマンスしたいです。歓声をあげる観客が懐かしいです。早く、またそういう日がやって来るといいなと思います。
From Rolling Stone US.
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