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ウッドストック50周年フェスの法廷闘争が終焉、電通が和解金を支払うことに

Rolling Stone Japan / 2021年2月2日 19時10分

「ウッドストック50」主催者のマイケル・ラング(Photo by Getty Images for Woodstock 50)

伝説の音楽フェス「ウッドストック」の50周年記念として行われる予定だった「ウッドストック50」が中止となり、主催者と出資者=電通の関係が泥沼化していたが、このたび和解が成立。電通は主催者に「未実現利益を除く損失補填」として非公開の金額を支払うことが決まった。

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ビルボード誌の報道によれば、仲裁機関は3カ月前に、日本の広告代理店会社でフェスに出資を予定していた電通イージス社は、通知もなく1800万ドルの出資を引き揚げたことでウッドストック50との契約に違反した、との裁定を下した。ほどなく両サイドは、電通が「未実現利益を除く損失補填」として非公開の金額を支払うことで合意に達した。

ウッドストック50は2019年8月、ジェイ・Zやマイリー・サイラス、デッド・アンド・カンパニーなどを迎え、ニューヨーク州ワトキンスグレンで3日間にわたって開催される予定だった。だがフェスまで4カ月足らずという時に(このときはまだチケット販売前だった)電通が突然、残る出資額を取り下げ、ウッドストック50の中止を発表した。主催者側はただちに中止を否定し、50周年フェス開催にむけ新たな会場探しに奔走した。

「弊社は膨大な時間と努力、情熱を捧げてきましたが、フェスの製作がウッドストックのブランドネームに見合うものではなく、アーティストや提携企業、観客の健康と安全を確保できないと判断いたしました」。2019年4月、電通はこのように声明を発表した。

ウッドストック50主催者は差し止め命令を申請し、2020年6月に不足出資分をめぐって提訴。以来法廷での争いが続いていたが、ようやくここへきて和解が成立した。

電通との提携を悔やむ主催者

裁判資料によると、ウッドストック50主催者は電通が「違法にフェスの出資金1800万ドルを取り下げ、フェスが中止されたと虚偽の主張をしたことで」「フェスに妨害行為」を働いたと述べている。「その後電通は、出演アーティストやその他業者へ支払った出資金を不当に回収しようとし、フェスの業務契約を破棄するよう提携企業に説得するなどして、ウッドストック50がフェスで利益を上げるのを妨げた」

最後の望みとしてニューヨーク州ヴァーノンダウンズに、ついでメリーランド州のメリウェザー・ポスト・パヴィリオンに会場を移してウッドストック50を開催しようとしたが、いずれも失敗し、結局フェスは中止になった。ほどなくローリングストーン誌の取材に答えた主催者のマイケル・ラングは、電通との提携に後悔の念をにじませた。

「FYREフェスをほのめかす話はどれも事実無根です」と、ラングはウッドストック50の問題についてこう語った。

「あれはまったくの詐欺でした。イベントが行われないのにチケットを空売りしていたんです。我々は、協議中のイベントが確実に行われると確信するまで一切何も販売しませんでした。FYREフェスとの関連性はどこにも見当たりません。(ウッドストック50の)企画は残念なことになってしまいましたが、早々に間違った相手と組んでしまったせいだと思っています。我々はできる限りのことをしましたし、本気で良いフェスにしたいと思っていました。素晴らしいと自負するラインナップのアーティストも揃えました。すべて順調だと思っていたのに」

From Rolling Stone US.

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