「テクノ革命」を起こしたテレックス、細野晴臣が振り返るセッションの記憶
Rolling Stone Japan / 2021年3月3日 11時30分
シンセポップのパイオニア、テレックスの再発シリーズ第1弾として、新ミックスとリマスターを施したベスト盤『this is telex』が4月30日にリリース。先行シングルとしてザ・ビートルズのカバー曲「ディア・プルーデンス」のMVが公開された。また、細野晴臣からのコメントも到着している。
【動画を見る】テクノの隠れた財宝、テレックスの名曲を辿る
クラフトワークやYMOと並んでテクノ・ムーブメントを牽引してきたテレックスは、1978年にベルギーで結成。翌年の1stアルバム『Looking for St. Tropez』(邦題:テクノ革命)を皮切りに、これまで6枚のアルバムを発表。中心人物のマルク・ムーランが2008年に亡くなったため、現在は活動を停止している。
『this is telex』には、「モスコウ・ディスコウ」や「ユーロヴィジョン」といった代表曲、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやスパークスのカバー曲、未発表曲としてザ・ビートルズの「ディア・プルーデンス」とソニー&シェールの「ザ・ビート・ゴーズ・オン」の2曲、さらに日本盤ボーナストラックとして「モスコウ・ディスコ」と「ユーロヴィジョン」の英語バージョンが収録される。
1978年に発売されダンスフロア・クラシックとなった「モスコウ・ディスコウ」は、ハウスやテクノといったまだ誰にも想像されていなかったエレクトロニック・ミュージックへの布石となった。時代の先を行っていたこのトラックの評価は、時が経つにつれて高まってきており、同時代の他のエレクトロ・ポップが廃れていく中で、その評価はさらに高まっている。
さらに、『this is telex』ではオリジナル・テープを元に、メンバー自身によって新たにミックスとリマスターが施されている。「我々はシンプルにしているんだ。トラックを取り除き、より優れた、よりテレックスらしいものを作るのさ。新しく音楽を作り始めた感じだね、奇跡だよ」とダン・ラックスマンが述べている。
細野晴臣のコメント
「先日Miharu Koshiと最近のフランスの新しいPOPSを聴いていて、『これはTelexみたいだ』と話してたんです。Telexのような音楽は今や普遍的なPOP MUSICになったんだと思いました。Telexの皆さんとセッションした暑い夏のブリュッセルがとても懐かしく、優しい心で迎えてくれたことを感謝してます。マルク・ムーランさんの逝去、とても残念ですが、きっと彼も僕たちと同じく、ベスト盤のリリースを喜んでいることでしょう。また、近い将来、あなたたちの新作が聴ける日を楽しみに待ってます」
細野晴臣とテレックスとの縁は、YMOと共にエレクトロニック・ミュージックのパイオニアとして世界的な活躍をしたのみならず、細野晴臣がプロデュースしたコシミハルの『Tutu』(1983年)においてテレックス「LAmour Toujours」の日本語カバーを収録し、テレックスの自前スタジオでメンバーも参加して録音が行われたというかかわりがある。
テレックス
『this is telex』
発売日:2021年4月30日(金)
定価:2,400円(税抜)
新ミックス+リマスター作品
ボーナス・トラック2曲収録 / 解説: 野田努(ele-king)
Tracklist
1. The Beat Goes On/Off *
2. Moskow Diskow
3. Twist à Saint-Tropez
4. Euro-vision
5. Dance To The Music
6. Drama Drama
7. Exercise Is Good For You
8. Lamour toujours
9. Radio Radio
10. Rendez-vous dans lespace
11. Beautiful Li(f)e
12. The Number One Song In Heaven
13. La Bamba
14. Dear Prudence *
15. Moskow Diskow (English Version)**
16. Eurovision (English Version) **
*未発表曲
**日本盤ボーナス・トラック
購入&ストリーミング:https://smarturl.it/telex.jp
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