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Grace Aimiが語る故郷”沖縄”と家族、Chaki ZuluやAwichとの絆、世界進出のヴィジョン

Rolling Stone Japan / 2021年3月23日 18時0分

Grace Aimi(Courtesy of +81 MUSIC)

弟が弾くウクレレのアコースティックなサウンドに乗せ、ポップス楽曲のカバーを歌う素朴な様子のYouTube動画でジワジワと人気を集め始めたGrace Aimi。ピュアでユニークなアイランド・ヴァイブスを宿す彼女が、Chaki Zuluをプロデューサーに迎え、シンガーとして本格的にデビューを飾ることとなった。聴く者をポジティブな気持ちで包むような歌声は、これから彼女が歩んでいくだろう大きな未来への期待を感じさせる。なお、このRolling Stone Japanが初めての取材対応ということで、「東京に来るときは必ず一緒」という母親も同席のもと、和やかな雰囲気でインタビューに応じてくれた。故郷や家族との絆の強さも窺える発言にも注目だ。


家族が大親友って感じ

ー幼少期はどんな日々を過ごしていましたか? すでに生活の中に音楽が会った?

Grace:ちっちゃい頃から、家の中で音楽が流れない日がなかったくらいだったんです。身の回りに音楽があるのが普通で、お母さんもお父さんも、おじいちゃんおばあちゃんも、みんな異なるジャンルの音楽を聴いていました。昔から、家族でドライブに行って、みんなで歌うことが普通でした。特にお母さんが歌が上手いんです。

ーもともとは日本で生まれた?

Grace:最初は沖縄で生まれたんです。お父さんが軍人だったので、3歳ぐらいの時にアメリカに戻って、5、6歳ぐらいまでアメリカに住んでいました。でも、アメリカにいたときの記憶は本当にちょっとしかなくて。覚えているのは、お母さんと車に乗って、歌っている記憶くらいですね。

ーもともと、弟さんと一緒に「Grace & Gabe」として開設したYouTubeチャンネルで、アコースティックでカバーソングを歌っている様子が話題を呼んでいましたよね。登録者数も10万人くらいにまで増えて。

Grace:YouTubeは、本当にいきなり始めたんです。弟がウクレレを弾けるから、「YouTubeでもやる?」ってノリで。始めて見たら結構見てくれる人がいっぱいいて、びっくりしましたね。

本当にありのままで続けていたら、「こういうチルな感じが大好き」とか言われ始めて、いつの間にかファンが増えて行ったんです。(チャンネルを開設したのは)高1の時。お母さんが運転する車で学校に向かいながら、足でカメラを支えながら歌って撮影することもありました。弟と二人で遊びで始めたから、それが誰か知らない人のところに届いて、その人が私たちのことを好きになってくれるなんて思ってもいませんでした。今もまだ、実感できないくらいです。



ーYouTubeの動画には、お姉さんが登場することもあって、家族の絆が強いんだなと感じながら観ていました。

Grace:はい。お姉ちゃんが二人と、その上にお兄ちゃんもいるんですよ。家族の応援はすごく大きかったですね。ちっちゃいときから、両親に「夢があったら、純粋に追いかけて欲しい」と言われていたんです。だから、頭に何が浮かんできても「叶えられる」っていう自信がついていました。私にとっては、家族が大親友って感じなんです。母親のアドバイスはいつも完璧出し、受け止めてくれる心が広いんです。昔はよく、おじいちゃんといつも一緒に車に乗って音楽を聴いていたんです。だから、オールディーズとかも大好きで。弟と、「絶対、違う時代に生まれてきちゃったよね」ってよく弟と話しています。

ー先日リリースしたデビューシングル「Eternal Sunshine」の曲調やMVにも、レトロなテイストを感じます。音楽的なルーツはそういった時代のものが多いですか?

Grace:そうですね。きっと、ナチュラルにそういう感じが出てきちゃうんだと思います。あと、80sの音楽もめちゃくちゃ好きなので、これから出る曲もその時代っぽい雰囲気になってると思います。



ーちなみに一緒にYouTubeに出ていた弟さんは、今も音楽を続けていらっしゃいますか?

Grace:はい。弟は本当に何でもできるんです。ビートも作れるし、楽器もなんでも出来ちゃう。今も、毎日何かしら楽器を弾いています。歌も上手いし、ジョニー・キャッシュやエルヴィスを歌ってる時もありますね。

Chaki ZuluやAwichとの関係

ーGraceさんはすごくオーガニックに歌を歌い始めた、という印象ですが、アーティストを目指した明確なきっかけはありますか?

Grace:確か高2のときぐらいに、始めてちゃんと歌詞を書いてみたんです。悲しい気持ちになってしまって、FKJとマセーゴの「Tadow」って曲を聴きながら歌詞を書いてみたら、頭の中にメロディが浮かんできた。それを口に出した瞬間に「ちょっとこれいいかも」って。その後、家に帰って、すぐお母さんたちに「これ、聞いて!」って聞かせてみたら、「結構いいよ」って言ってくれたんです。



ーその行動が、アーティストへの第一歩だったんですね。

Grace:あと私、Awichとは家族のような付き合いをしているんですけど、Awichが私の家に来たときに、その音源をプロデューサーのChaki Zuluさんに送ってくれたんです。私はただの遊びでやっていたつもりだったけど、「これ、もうChakiさんに送ったよ」って。そしたらChakiさんから連絡が来て、「一緒にやってみよう」と。その時に、始めて「曲が作れたらいいな」と思ったんです。それからだんだん、私にとって、歌うことが一番大きな夢だなって思うようになったんです。

ーいろんな偶然を引き寄せて、デビューに至ったように思えますね。

Grace:今のところ、全てがスムーズな道でした。「気が付いたらこういうところにいた」っていう感じ。パズルみたいに全てが埋まっていったみたいな。Chakiさんも家族みたいな友達みたいな人で、アドバイスが欲しいときはChakiさんに連絡するんです。

ーこれまでにChakiさんとは「Eternal Sunshine」「Open」「My Eyes」の3曲を一緒に制作していますが、いつもどんなプロセスを経て楽曲を作っているのでしょうか。

Grace:まず、私がビートがない状態でメロディを思いつくことが多いんです。ドライブしてる時や部屋にいるときなんかに、いきなりパンってメロディが出てくる。そこで、パッとレコーディングして、Chakiさんに送っています。あとは、スタジオにいるときに、適当にセッションを始めて、Chakiさんがコードを弾いて、私もエイリアン語みたいな歌詞を乗せて歌っていくと、二人とも「これだ!」ってハマる瞬間があるんです。何も言わなくても、ナチュラルにそういう瞬間がくる。私は、頭の中で絵を思いついたら、その絵の通りに曲を作っていくっていう感じなんです。だから、書くプロセスは早いと思います。「Open」は1時間くらいで完成した曲です。



ーGraceさんの歌詞からは、リスナーに寄り添うような優しさとポップさが同居しているような印象を受けました。普段、どんな時に歌詞を書くことが多いですか?

Grace:ふと、歌詞を思いつくことが結構あるんです。ちょっとでもインスパイアされたものがあったら、それについて書いてみる。例えば、水が入ったボトルを見たときに「これでどういう話が書けるかな」って思ったり、雨が降っていたらなんだか切ない気持ちになって「この気持ち、みんなも感じたことがあるのかな」って書いてみたり。そういうムードに入っているときは、早く書けちゃいます。あと、人が聴いて、ちょっとでも気軽な気持ちになれたらいいなと思って歌詞を書いていますね。今のところ、そういうミッションはちょっと成功しているかな?って思います。

沖縄から世界にピースを広げていきたい

ーYouTube時代からのファンの方が、今のGraceさんの姿を見ると感極まってしまうんじゃないですか? リスナーの方からのリアクションやDMも多そう。

Grace:そうですね、めっちゃもらってます。会ったこともないし、しゃべったこともない人なのに、「YouTubeの時からみてます、デビュー頑張ってください」とか、結構、感動するDMなども頂くんですよ。そうしたメッセージは、できるだけ返すようにしています。いろんな方から、すごく応援や愛情をもらっていて、多分、16歳の時の私が今の私をみたら感激するんじゃないかなって思います。

ー先ほど、音楽のルーツはオールディーズとも仰っていましたが、他にインスピレーションを受けるアーティストなどはいらっしゃいますか?

Grace:そうですね。最近、ジム・キャリーのインタビューとかをよく見るんですけど、自分を捨てて人のために何かを頑張っている人に憧れます。あと、エイミー・ワインハウスも大好きです。とてもスウィートで、自分の思いをはっきり言う人。そういうところに感動しますね。アデルやタイラー・ザ・クリエイターも大好き。自分の気持ちを曲げずにやりたいことをやりつつ、誰かのために頑張っている人が大好きです。



ー同郷で家族のように時間を過ごしてきたAwichさんも、昨年、メジャーデビューを果たして多くの人を魅了する存在になりました。彼女と過ごしてインピレーションをもらうことはありますか?

Grace:たくさんあります。彼女も、引き寄せの気持ちとかを大切にする人なんです。うちに来た時も、「これを”やりたい”じゃなく、必ず”やる”んだ」って話をしていて。始めて私が東京でライブをやった時Awichが応援しに来てくれた。この間、Chakiさんがプロデュースしてくれて、二人の曲もできたんです。最初に私が歌って曲が出来上がった時に「何かが足りないな」って感じたんですけど、Awichが入ってくれて完璧な仕上がりになりました。女性殺人鬼のドキュメンタリー作品を観たことがきっかけで出来た曲なので、楽しみにしていてください。

ーちなみに、沖縄で育ったということもGraceさんの人生に大きな影響を与えていると思いますか?

Grace:間違いなく、そう思います。私はクオーターなので、アメリカ人でもないけど、日本人でもないという間(はざま)のところにいて。ずっと日本の学校に通っているし、日本に住んでる。でも、見た目はこう言う感じだし、アメリカ人と言われても何だかな、という感じ。そんな私にとって、一番しっくり来るのが「うちなーんちゅ」って言葉だったんです。沖縄って、暗い歴史もたくさんある。それを乗り越えて、今の平和な姿がある。私も、沖縄で育ったからこそ書けた歌詞もたくさんあります。沖縄にいると、オープンで純粋でいる力をもらえるし、沖縄自体が大きなお母さんっていう感じ。何歳になっても、ずっと自分の中にアイランド・フィーリングはありますね。

ー今回、ユニバーサル・ミュージックからメジャーデビューを果たしただけではなく、アメリカのキャピトル・レコードも交えたインターナショナルなプロジェクトが進行しているとも伺いました。世界を視野に入れた上でのヴィジョンなどはありますか?

Grace:自分の身の回りの環境をもっと世界に広げたい、という思いがあるんです。人生っていろいろありますけど、自分の中のマインドセットを変えれば何でもできるよっていうメッセージを届けたいなって。特に、今の世の中は何を考えてもネガティブになってしまいがちだし、もっともメンタルの病気に罹ってしまう人が多い時代って言われてるんです。だからこそ、「自分は一人だ」と思っている人を無くしたい。ポジティブな光が少ない中、私自身がその光になれたらいいかなって思っています。だから、私にとっては、音楽で成功することももちろん一つ夢なんですけど、自分のコミュニティを作ることも夢。「ここにいたら安心だな」とか、「ここの人たちは自分がやってることを理解してくれてる」とか、自分のファンベースにおいても、そういう世界を作りたいんです。沖縄を拠点にして、沖縄からピースを広げていきたいですね。

ーすでにGraceさんのハッピーな姿勢に勇気をもらっている人はたくさんいそうですよね。今後も、続々とリリースが予定されていますか?

Grace:3月26日に、新曲「True Feelings」がでます。その後も続々と新曲を発表します。今、いろんなプロジェクトが進んできて、毎月楽しみなことがあるんです。
作品のリリース日が近くなると、家族みんなでソワソワしています。


Grace Aimi
3rd Single「My Eyes」
配信中
配信 URL:https://umj.lnk.to/GraceAimi_MyEyesPR

4th Single「True Feeling」
発売日:2021年03月26日(金)Digital Release
発売元:+81 MUSIC
配信 URL:https://umj.lnk.to/Grace_TF

■Grace Aimi Link
Twitter:https://twitter.com/GraceAimi
Instagram:https://www.instagram.com/graceaimiofficial/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCNKoC

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