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BTS所属事務所、J・ビーバー、アリアナなどが所属するイサカ・ホールディングスを買収

Rolling Stone Japan / 2021年4月8日 18時15分

John Nacion/STAR MAX/IPx/AP

今回の大々的な買収の金銭面の条件は明らかにされていないが、米Music Business Worldwideは、BTSなどのK-POPアーティストが所属する韓国の大手芸能事務所HYBE(旧ビッグヒットエンターテインメント)の米子会社がスクーター・ブラウンのイサカ・ホールディングス(以下、イサカ)の株式100%を取得したと報じた。

ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、J・バルヴィン、デミ・ロヴァートなどのアーティストを抱えるブラウンのマネジメント会社SB Projectsをはじめ、イサカは複数の事業を展開するメディア企業だ。マネジメント以外にも同社は、ニューヨークを拠点とする音楽出版社Atlas Music Publishing、音楽スタートアップ企業支援を目的に設立されたベンチャー事業Raised In Space、カントリー音楽に特化した音楽レーベルBig Machine Label Group(イサカは同レーベルに所属していたテイラー・スウィフトの初期6アルバムの原盤権を獲得していたが、2020年に投資会社シャムロック・ホールディングスに売却)などを所有している。

>>関連記事:テイラー・スウィフトを憤慨させた、米エンタメ界の敏腕スクーター・ブラウンの野望

3月にビッグヒットエンターテインメントから社名を変更したHYBE(ハイブ)もイサカ同様に音楽レーベル、マネジメント、音楽出版サービスはもちろん、さまざまなIT、ライフスタイル、ゲーム関連の事業を幅広く展開している。HYBE傘下のレーベルにはBTSをはじめ、SEVENTEENやTXTといった世界的なK-POPアーティストが所属している。

今回の買収の金銭面の条件は明らかにされていないものの、ブラウンはHYBEの取締役に就任する予定だ。Big Machine Label Groupのスコット・ボーチェッタは、引き続き同レーベルのCEOを務める。

>>関連記事:BTS独占ロングインタビュー完全翻訳「世界にポジティブな影響を与えたい」

「アーティストのキャリアのスタート地点からHYBEの画期的なシステムとキュレーションが米国市場に組み込まれるのは、今回が初めてです」とブラウンは声明を発表した。「それに加えてHYBEは、私たちと提携しているアーティストのキャリアを今後さらに飛躍させるサポートをしてくれます。今回のパートナーシップによってアーティストがグローバル市場で活躍するチャンスはますます拡大するでしょう。これは私たちが歴史をつくり、音楽業界そのものを革新させ、大きく変えるチャンスです。今後、長きにわたってもたらされる音楽業界への影響は計り知れないものとなるでしょう。パン・シヒョク会長の友情とアーティストの創造性に満ちたキャリアをサポートすることへの意欲に心から感謝します」

HYBEのパン・シヒョク会長兼CEOも次のようにコメントした。「これは必然の連携であり、誰も想像することができなかった新しい冒険の始まりでもあります。両社は、成功によって裏打ちされた数々の業績、ノウハウ、専門知識を活かし、緊密に連携しながらシナジーを生み出し、国境を越え、文化の壁を破ります。HYBEとイサカの無限の可能性と、今回のパートーナーシップによって音楽業界に生まれる新たなパラダイムにご期待ください」

From Rolling Stone US

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