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ジェイ・Z、自身の写真を無断転売したフォトグラファーを訴訟

Rolling Stone Japan / 2021年6月23日 11時5分

ジェイ・Z(Ben Liebenberg/AP Images)

ジェイ・Zが、自身の写真や画像を許可なく販売して利益を得たとして、ヒップホップ・フォトグラファーのジョナサン・マニオンを相手取り訴訟を起こしている。

ローリング・ストーン誌が入手した法的文書によると、ジェイ・Z(本名ショーン・カーター)は、1990年代半ばにマニオンを自身のフォトグラファーとして雇用し、ジェイ・Zをモデルとした数百枚の写真を撮ったとされている。その中でも、ジェイ・Zがスーツとハットを身につけ、葉巻を持っている写真は彼のデビューアルバム『Reasonable Doubt』のジャケット写真にも使われたようだ。

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今回ジェイ・Zが起こした民事訴訟では、マニオンは撮影に対する報酬を受け取ったが「ジェイ・Zはマニオンに対し、撮影した写真を転売する許可を一切与えず、ジェイ・Zという名称、肖像、アイデンティティ、人物像の使用を一切認めていなかった」とされている。ジェイ・Zがマニオンに対しこれらの写真を販売する権利を一切認めていないため、「マニオンにはこうした行為に対するいかなる法的根拠もない」という訴訟内容だ。なお、ジェイ・Z、マニオンの両代理人はローリング・ストーン誌のコメントリクエストに対しまだ反応していない。

訴状では、ジェイ・Zがマニオンに対し自身の写真の販売をやめるよう要求したが、マニオンは拒んだとのこと。さらに「現在マニオンはジェイ・Zに対し、肖像の使用を止めるためにジェイ・Z側が数千万ドルを支払うことを要求している」と書かれている。マニオンは、自身の運営するウェブサイト上にジェイ・Zの写真を極めて目立つように公開しており、ジェイ・Zの名前を用いたアーティストTシャツの販売に加え、その他にも自身が撮影した有名アーティストの画像を用いた物を多く販売しているとのこと。加えて、マニオンは『Reasonable Doubt』のジャケットを含む数々のジェイ・Zを撮影した写真を自身のウェブサイト上で数千ドルの価格で販売している、とも報告されている。

今回の訴訟では、第一に「本人の許可なくジェイ・Zという名称、肖像、アイデンティティ、人物像を悪用した」というカリフォルニア州民法上の不法行為、第二にカリフォルニア州判例法上の肖像権の侵害という二つのポイントに焦点が当てられている。ジェイ・Z側はマニオンに対し、自身の肖像の今後一切の使用禁止と損害賠償を求めている。

From:Jay-Z Sues Hip-Hop Photographer Jonathan Mannion Over Reasonable Doubt-Era Photos

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