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ラッシュのギタリスト、アレックス・ライフソンが2012年以来となるソロ名義の新曲発表

Rolling Stone Japan / 2021年6月23日 9時0分

アレックス・ライフソン(Rich Fury/Invision/AP Images)

ラッシュのギタリスト、アレックス・ライフソンが、新作となる2曲のインスト楽曲「Kabul Blues」、「Spy House」を発表した。

ライフソンのシグネチャーモデルとなるエピフォンのレスポール・スタンダード・アクセスのプロモーションのために書き下ろされた今回の楽曲は彼の公式ウェブサイト上で視聴可能だ。

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レコーディングには、ベーシストとしてアンディ・カーラン、ドラマーにはデヴィッド・クィントン・スタインバーグが参加した他、その他全てのパートはライフソン本人が演奏した。ライフソンがこれまで発表してきた楽曲はほとんどがラッシュの名義であり、ソロ名義では1996年に発表された『Victor』以来のものとなる。

2015年に40周年記念ツアーを終えて以来ラッシュは活動休止状態であり、2020年1月、ドラマーのニール・パートが脳腫瘍で逝去、バンドは解散した。ライフソンは、今年初めにローリング・ストーン誌のインタビューに対し「ニールは誰にも自分の病状を言わないでくれと私たちに語っていた。彼は自分の状況を自分でよく把握していたかったんだと思う。彼は、誰にも歩きながら、またドライブしながら『Closer to the Heart』とか他の曲を歌ったりされたくなかったんじゃないかな。それを一番恐れていたよ。彼は注目されたがらなかったからね。でもみんなに嘘をついたり、事実を歪めたりすることは本当に難しいんだ。本当にね」と語ってくれた。

ニール・パートはラッシュ創設からのメンバーではなく、1974年のデビューアルバム『Rush』ではまだ参加していなかった。しかし、ライフソンと、ベーシストでボーカルのゲディー・リーは、彼なしではバンドは存在していなかっただろうと語る。今年初めのローリング・ストーン誌のインタビューに対し、リーは「ここでお終いだ。私は今でも私たちがやり遂げてきたことを誇りに思っている。でもこれから音楽で何かをできるかはもうわからない。AIには、もしくはAIと一緒にでも、何もできないのは間違いないと思う。しかし、ラッシュの作り出した音楽はいつだって私たちの一部だ。これからもその音楽たちを正しい背景のもと演奏することには一切躊躇わないと思う。でもそれと同時に、ニールを含めた私たち3人が成し遂げたことをリスペクトしてほしいんだ」と、語った。一方、ライフソンは「私は演奏することが大好きだから、何があってもそれを止めることはない。きっといつの日かパンツに糞を漏らしてしまっても私はまだギターを弾きたがるだろうと思っていた。でも今はわからない。ニールが逝ってしまってから、それが大事なこととは感じられなくなってしまった。きっといつかは戻ってこられるとも思うけど」と、語った。

ライフソンが、新たなアルバムを発表したり、ツアーを行なうのかどうかはまだ明らかになっていない。しかし、「Kabul Blues」、「Spy House」のリリースで、彼は少なくとも、ラッシュを終えた後の未来への小さな一歩を踏み出しただろう。

From:Rush Guitarist Alex Lifeson Releases First New Music Since 2012

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