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新型コロナ感染による死亡者、99.2パーセントはワクチン未接種

Rolling Stone Japan / 2021年6月28日 15時30分

(写真キャプション)2021年5月19日、マサチューセッツ州フォックスボーローのジレット・スタジアムで開かれた大規模ワクチン接種会場でロードアイランド州ワーウィック在住の准看護師ヨーカスタ・カストロがモデルナ社のワクチンを注射器に注入中 (AP Photo/Steven Senne)

先週、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)取締役ロシェル・ワレンスキー博士が成人の新型コロナ感染症による死亡は「現在は回避可能」と述べた。これはワクチン接種が効果を発揮していることに起因する。またAP通信が報じた新たな分析がワレンスキー博士の発言の信憑性を確かにした。

これは6月24日木曜日に公開された5月からの政府資料を分析した記事で、この分析によると、5月の新型コロナ感染症死亡者18,000人のうち、2度の接種が済んでいたのが約150人だった。これは全体の0.8%となり、1日の平均死亡者数200人のうち5人ということになる。ちなみに新型コロナ感染症パンデミックのピークとなった今年1月の1日の平均死亡者数は3,400人だった。加えて、新型コロナ感染症で入院中の85万3,000人強の患者のうち、2度のワクチン接種を終えていた人は1,200人に満たなかった(入院患者の0.1.%)。

CDCのデータによると、ワクチン接種の資格を持つアメリカ国民の約63%が少なくとも1度はワクチン接種済みだ。しかし、新たな変異株が発生して拡散を続ける中、ファイザー=バイオンテック社やモデルナ社のワクチンは規定通りに2度接種することが新型コロナ感染症の防御に不可欠である。

CDCが行った感染リスクが最も高い65歳以上の成人に関する研究で、1度ワクチン接種を行ったシニア世代の64%が入院を回避でき、2度の接種を行ったシニア世代の94%がコロナ感染症で病院搬送されないことが分かっている。今月ネイチャー誌に掲載された研究結果によると、ファイザー=バイオンテック社のワクチンを2度接種した場合、インドで発生したデルタ株由来の疾病の感染予防に88%の効果があったが、接種が1度の場合は効果がたった33%だった。治験データをみると、新たに登場したノババックスのワクチンはファイザー=バイオンテック社やモデルナ社のワクチンよりも効果が高く、変異株を含む新型コロナウイルス感染症に対して90.4%の感染予防率だ。


チルドレンズ・ホスピタル・オブ・フィラデルフィアのポール・オフット博士はNBCニュースで次のように語った。「2度目の接種を受けることが鉄則です。臨床試験段階で分かっていたのですが、2度目の接種で誘導されるウイルス特有の中和抗体は1度目の接種の10倍になります」

上記のデータと発生し続ける変異株を考えたとき、ワクチン接種を肯定する十分な証拠となるはずだ。しかし、世間にはワクチンに否定的な人がいて、反対意見を主張している。その中には共和党上院議員ロン・ジョンソンやランド・ポールがおり、4月にCNNが行った世論調査ではアメリカ国民の1/4以上がワクチンを打たないと言っている。

共和党の中にも人々にワクチン接種を急がせる政治家もいる。共和党員であるウェスト・ヴァージニア州ジム・ジャスティス知事は、先週新型コロナウイルス感染症で新たに7人が死亡と公表したのち、州民に対してワクチン接種を拒むなら「死の抽選会に参加することになる」と述べた。

そして、「次の火曜日までに(新型コロナウイルス感染症の)死者数が8〜9人になり、ワクチンを打たない私がその一人になると知っていたら、私が何をするのか、みんなさん、分かると思います。そうなれば私だって我先に逃げます。自分の名前が次に出てくると分かっている抽選など引きたくもない。そんな抽選会には参加したくありません」と続けた。

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