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NFL現役選手が同性愛をカミングアウト「公表して、目に見えるようにしておくことはとても大事」

Rolling Stone Japan / 2021年6月30日 10時0分

カール・ナッシブ選手(John Bazemore/AP)

米現地時間2021年6月21日、NFLのチームであるラスベガス・レイダースのカール・ナッシブ選手が同性愛者であることをSNSを通してカミングアウトした。

過去、アメリカンフットボールのプロチームで同性愛を公言した選手はいなかった。つまり、アメリカ人はテレビをつけても同性愛者がエンドゾーンにいる様子を見ることはなかった。デイブ・コペイ選手のように、引退した後になって公表する選手はこれまでも何人か存在し(コペイは近年のスポーツにおけるLGBTQの父と呼ばれてきた)、マイケル・サム選手は2014年、ドラフト前に自分がゲイだと公表し、また一つの歴史を作ってきた。そしてラスベガス・レイダースのナッシブ選手は、現役の選手として初めてゲイを公表し、それは多くのLGBTQコミュニティが長い間待ち続けてきた、一つの歴史的な出来事となった。

関連記事:『キャプテン・アメリカ』史上初、同性愛者のヒーローが仲間入り

28歳のナッシブ選手は、自身のInstagramで次のように語った。

「みんな、調子はどうだい。今はペンシルベニアのウェスト・チェスターにある自宅にいるんだ。ちょっと言いたいことがあるんだけど、自分はゲイなんだ。ずっと言おうと思ってきたんだけど、やっと打ち明けるのにちょうどいい気持ちになった。自分は最高の人生、最高の家族、最高の友人と仕事に恵まれている」、「自分はプライベートを大切にしたいタイプだから、注目を集めたくてこう言ってるわけじゃないと皆わかってくれると思う。ただ、同性愛を公表して、目に見える形にしておくことはとても大事だと思うんだ。そのうち、こんな動画やカミングアウトがいらなくなることを願ってる。その時までは、同性愛の受け入れや思いやりという文化を進めていくためにできることをやっていきたい。だからまずはトレヴァー・プロジェクトに10万ドルの寄付をすることにしたよ。トレヴァー・プロジェクトは素晴らしい団体だ。アメリカのLGBTQの若者たちにとってナンバーワンの自殺予防になる活動を行なっている」

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1975年、コペイ元選手はNFLで10年間ランニングバックとして活躍したのち、新聞記者に「自分はゲイだ」と公表した。これに対し、各方面から辛辣な反応が見られた。ミネソタ・ツインズの広報担当は「君の男性に対する性的倒錯を押し付けるような凄まじい無作法は、考えにも及ばなかった」と口汚く罵った。

2015年、マイケル・サム選手がドラフト落ちした後、コペイ元選手と面会し、その様子についてエスクァイア誌に「彼はまだまだ強い。握手した時、僕の手を痛いぐらいに握りしめてくれた。彼に、僕がなぜゲイをカミングアウトしたのか聞かれ、ボーイフレンドのためだと答えると『ボーイフレンドを愛してるのか?』と訊かれた。もちろん、と答えると彼は『そうか。君と君のボーイフレンドの愛はこれからの人生をきっと助けてくれる』と言った。その通りだったよ、チームに入れなかったことはとても辛かった」と、語った。

From:Raiders Carl Nassib Becomes First Active Player in NFL History to Come Out as Gay

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