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DYGLが語るポップに突き抜けた新境地、Ykiki Beatから再発見したこと

Rolling Stone Japan / 2021年7月31日 12時0分

DYGL(Photo by Masako Hirano)

DYGLが、2021年7月7日に3rdアルバム『A Daze In A Haze』をリリースした。

今年3月に先行配信された「Sink」では、1stと2ndからは想像もつかない雰囲気をまとった楽曲で多くのファンを驚かせた。同じく3月に開催された「DYGL SPRING TOUR 2021」では「Sink」をはじめとする未発表曲が披露され、ウィーザーやザ・ストロークス、ファウンテインズ・オブ・ウェインなど、90年代〜00年代頭のパワーポップやポップパンク、オルタナの要素を感じさせた。それらの楽曲が収められた今回のアルバムには、ポップパンクやオルタナのDYGLによる再解釈、今の時代のヒップホップやR&Bへのロックバンドなりのアンサー、そしてコロナ禍の時代のムードの、三つのテーマが込められているという。



彼らのキャリアの中でも大きなターニングポイントになるであろう今作の内容や制作過程、コロナ禍でのバンドの近況まで、メンバー4人に話を訊いた。

一以前は一時期ロンドンを拠点に活動されていましたが、昨年から帰国していて。このコロナ禍をどうお過ごしだったんでしょう?

秋山信樹(以下、秋山):帰国はコロナがきっかけではなかったんです。2019年の夏頃に前作『Songs of Innocence & Experience』をリリースして、下半期はずっとツアーの予定だったのでロンドンの家も解約して。その後にコロナ禍になってしまったので、そのまま日本に残ることになった感じですね。海外に行けない制約は厳しいですが、文化の違い、言語面やビザの心配もない今の状況をむしろ逆手に取って、日本でフォーカスしてやれることにも改めて色々と気付かされました。制作環境を整えたり、拠点作りをしっかりやろうという意識が前よりも増したと思います。今できることを最大限ブーストして、楽しいこと全部やりたいですね。

下中洋介(以下、下中):本をたくさん読んで自分を養ってます。大学ではアメリカ文学専攻していたので、それにまつわるフィクションを読んで、その批評を読んでの繰り返しですね。音楽を聴きながら読んで色々吸収しつつ、気持ちが高まってきたら何か作ったり。それがつらくなったら、本当にダラダラします。

嘉本康平(以下、嘉本):僕も本を読んだり、ゲームもしていたり。好きなように過ごす時間が前より増えたなと思います。前はもっとインプット、アウトプットを意識した生活をしていた面も大きいんですけど、日本に帰ってきてからは安心感もあって自分の好きなように過ごしていて。アルバムとか曲制作も自分の好きなように作ったのが、コロナになってからの過ごし方の一つかなと思いますね。とにかく自分が好きなことをやっているとただダラダラしちゃうと思うけど、それは考える時間にもなるかなと思っています。

加地洋太朗(以下、加地):アルバムの制作もあったんですけど、僕は実家で家族と暮らして自分の生活環境とかこの先を改めて見直していました。結局一人暮らしを今年頭くらいに始めて。自分1人だと頻繁に人とコンタクトを取るような人間でもなかったので、普段の過ごし方も含めて色々見直し始めているところですかね。

ー今年3月のスプリングツアーでは、今作『A Daze In A Haze』の新曲も多く披露していました。あのツアーは、今作の実験的な意味合いもあったんですか?

秋山:新曲のほとんどがリリース前でしたが、新曲をやらなかったら前のツアーと同じセットになっちゃうと思って。何より自分たちがテンション上がらないとダメなタイプなので、リリース前の曲もやれるものは全部やっちゃった方が楽しいなと。

嘉本:(アルバムから)7曲ぐらいやったよね。自分たちの中でも消化できていない曲をライブでやるのは、今までもスタンスとしてやってきたことなんです。今後のライブでは新曲も変わっていくだろうし、そういう変化も楽しんでもらえたらいいなと思います。

秋山:完全に初めてライブでやる曲ばかりだし、レコーディング自体終わったばかりだったので、新曲をまだ完全には理解できていなくて、荒削りな面もあったと思います。でも、あの状況で人を集めて、新しい曲を敢えてやったのは自分たちにとってもいいチャレンジだったなと思っていて。皆が一生懸命ライブを観てくれて、新曲を楽しんでくれたのも感じたし、声が出せない状況だからこそ生まれた一体感みたいなものもあって、楽しかったですね。。

下中:ツアーで新しい曲をやるって決まった時は、正直言って自分たちの中では絶対に上手くいく確信はなかったんです。でも、逆に自分たちが新しいことをやっているという意識の中でベストを尽くしてやれたので、その先を見据えたいいツアーでもあったと思います。ステージと観客の感覚も違うと思うんですけど、個人的にはまだまだやれる。先のことしか見えてないです。


下中洋介(Gt, photo by Masako Hirano)

加地:ライブ自体が久しぶりだったのが一番印象的でしたね。あの人数の前に出るという経験が久しぶりすぎて、すごいことのように感じて。東京公演は2部制も新鮮でしたし、意外とできるんだなと思って(笑)。

ー今回のアルバム『A Daze In A Haze』はどんな流れで制作されたんですか?

秋山:一昨年に2ndアルバムをジェットコースターみたいな勢いで制作していた当時は今後どういう活動をしたいのか各々が分かってない面もあって。DYGLをやるにあたって、誰がどうリードして、どういうサウンドを鳴らすバンドになるのか混乱していましたね。なので、2ndアルバムの制作と、それに伴う長いツアーの終わった後は、、それぞれが一旦風通しよく生活をしながら、幾何学模様みたいにそれぞれの拠点はありつつ制作やツアーなど決めたタイミングで集まるのを試してみようって話は元々あったんです。

ー一旦リフレッシュする必要もあったと。

秋山:それで、結局コロナがきたので予定とは違う形でそれぞれ生活をしていたのですが、何か作りたい気持ちもあったので3rdアルバムを作ってみようという話になって。今までのDYGLの青写真を一旦置いて、それぞれが鳴らして、聴いて気持ちのいい音楽を共有したり、自分たちの中でミックスしてアルバムを作れたらいいんじゃないか? と。今まではやらなかったようなコード進行とかフレーズ感を試したり、今まで以上に自分たちのバンド像やルールを少しずつ解いていったんです。これまではある程度デモを作りこんでから持ってきた曲が多かったんですけど、今回はもっと早い段階でメンバーにシェアしたり、逆に誰かが持ってきたものを俺が広げ直したりと、制作のプロセスにもバラエティが出てきて。制約の1つでもあったジャンル感とか音のムード、UKのポスト・パンクリバイバル的な音だけじゃない、色々な要素を試しましたね。


DYGL(photo by Masako Hirano)

下中:1stは基本的に秋山がソングライティングして皆で演奏する。2ndは各々の個性を出そうという意識はあったんですけど、その中でも制約は必要だからテーマを決めてやったんです。でも、そのやり方が本当に制約になっちゃった意識があって。1つのものを作る時に、多くの人が関わると進めるのが難しくなるじゃないですか。そういう物作りの進め方が今作で4人ともすごく進歩したのかなと思ってます。それをバンドの視点から言うと、オルタナ的なものを作ったみたいな言い方にもなるのかなと。

ー今作に流れる90年代、00年代のパワーポップみたいな空気感って皆さん共通して聴いてきたものなんですか?

嘉本:僕ら全員が92年生まれで、最初に直に触れるカルチャーはやっぱり90年代のものとか00年代初頭のものだから、皆自然には通っているとは思うんです。僕は兄の影響でその頃のバンドとか好きですし、ギターをやりたいと思ったのがその時期のバンドの影響だったりもして。でも、それをDYGLに持ち込むのは、僕からしたらかなり新しいアプローチだったかな。今までは現行のインディー、或いはもっと前の60sとか70sの、僕らにとってあまりリアルじゃないものに寄っていた気がするんです。本来自分たちがテンション上がるような音楽とか、あまり人には言いたくないけど実は聴いている音楽を自分たちの音楽に持ち込むのは、かなり新しいアプローチだったと思います。


嘉本康平(Dr, photo by Masako Hirano)

加地:リファレンスが出てくるのも早かった印象がありますね。毎回ある程度アルバムを作って、そこからアートワークを始める流れだったんですけど、今回は全部がわりと近いタイムラインで進んでいったので。アルバムを作り始める段階で綺麗にムードができてたのが、一番上手くいった気がしています。

ー僕も皆さんと同年代で中学校の時からギターをやっていたんですけど、当時洋楽を聴いて、バンドかっこいい、自分もやってみたいって思った感覚が蘇ってきてワクワクしました。1曲目の「7624」は嘉本さんが最初に持ってきた曲なんですよね?

嘉本:とにかくいっぱい作ったループの中から秋山が選んだのかな。

秋山:アルバムの方向がまだ決まってない時期に皆がデモを送ってくれたんですけど、かもちゃんは送ってくれた数が多くて。いくつか自分のムードとハマる曲があった中に「7624」もあったんです。それをこっちで広げたり、歌を入れて投げあいながらという感じでしたね。

ー歌い方もラップ感があるというか。

秋山:これは言葉数かなり多いですね。最近のエモトラップに好きな曲が結構あって、あの寂しさと高揚感からは影響を受けたと思います。シンプルなんだけど今までの音楽とは違う感じもあって、あの感じを発明というか発見したやつすげーなと(笑)。あの感じをバンドとしてやってみたかった。全体的にやろうかなと思ったんですけど、結果的にこの曲だけ唯一それが分かりやすく入りました。

ー「Wanderlust」もウィーザー感ありますよね。

秋山:ありますね、「Beverly Hills」かな。

嘉本:テンション感で言ったらそういう意識だよね。昔のMTVとかで「Beverly Hills」のMVが流れてたような記憶が大きいかも。2000年代初頭の青春バンドとか。その時は海外に行ったことなかったけど、海外ってこんなやばいやついっぱいいるんだみたいな(笑)。あの頃の雰囲気、まさにウィーザーとかロックアンセムみたいな曲をやってみたいなっていうことで「Wanderlust」もできたかな。

秋山:曲を作っている時にあの系譜の曲がいくつかあるという話をしていて、YouTubeで調べたらそれを全部マッシュ・アップしている人がいて。Weezerの「Beverly Hills」クイーンの「We Will Rock You」とジョーン・ジェットの「I Love Rock N Roll」とか全部混ぜて。この曲もその中に入りそうですね(笑)。



ー「Half of Me」はMVも公開されましたが、Ykiki Beat感があるというコメントも多かったですね。それは意識していたんですか?

秋山:作った時に情緒が似てるなと思いましたね。ギリギリまでアルバムを制作していて、抜け感があってパワーのある、皆で合唱できる曲をやりたいという話になって、最後の最後に曲を書いて。かもちゃんにアレンジをしてもらいつつまとめていく中で音ができてきた時に、自分がYkiki Beatで「Forever」を書いた時の気持ちと、とても似た世界があるなと思ったんです。だから、敢えてオマージュとして歌詞にEternityって単語を入れて。あの時思っていた永遠と今思う永遠はまた違うニュアンスになっていたりとか、自分の中でのリンクを遊びで入れてみたんですよね。

下中:俺も似てると思ってた。だからどうってわけでもないから、言わなかったんだけど(笑)。

ー「Did We Forget How to Dream in the Daytime?」は皆で歌えるような明るさもあって、それがある意味希望みたいに感じられました。皆で歌えるような曲を、この時期にやりたい想いもあったんですか?

秋山:俺は昔からポップス好きなんですが、自分がポップス的な物をやる必要はあるのかっていうリミッターが今までかかっていたのかもしれません。でも、コロナの状況や音楽業界の変遷の中でシンプルに自分の好きなポップスを取り入れてもしっくりくるように感じるようになってきて。ポップな曲がただポップに受け入れられている時にポップな曲を書いていたら、ただセルアウトしたみたいで違和感を感じていたかもしれない。いい曲を書きたい想いがベースにあるのが伝わる時期だからこそ、そういうアプローチができたのかもしれません。コロナで1回立ち止まることで、ポップス好きならそれも自分なりにやればいいんじゃない? って思えて、こういう曲が生まれたのかなと。

ーなるほど。

秋山:今はコロナの影響もあって、サブスクで音楽聴いたりYoutube観たりすることしかできないけど、ライブみたいに身体的に誰かと体験を共有することはやはり特別なんだなって思うんです。Zoom飲みと実際に人と会って遊ぶことの違いもそうですが、その人が出している空気を感じることは、対面した現場にしかないこと。いま直接人が集まる熱狂を体験できない分、そういう気持ちになれる曲を書きたいって話はしていました。

加地:例えば、今はヒップホップの音が全ジャンル的に侵略的に浸透してると思うんです。インディーロックバンドもそうだし、アイドルがトラップ調のトラックで歌ってる曲もあったりして。それで、一方で聴く側がパッと聴いてこの曲いいなって思えるようなフラットな土壌ができ始めているのかなという印象があって。そういう意味でも、今作は突き抜け感があるポップスの曲も何曲かあったりするんです。僕はもともと秋山君はポップスの才能がエグいなと思っていたので。


加地洋太朗(Ba, photo by Masako Hirano)

秋山:エグい(笑)。

加地:去年、友達がYkiki Beatのデモテープを久しぶりに聴かせてくれたんですけど、歌のフックがすごく多くて。これまでのDYGLとまた違うアプローチなんですけど、この路線もすごくいいなと思ったりもしたんです。そういうポップスのエッセンスも今作で結構含まれている感じがいいなって。

ー「Bushes」は下中さんがギターボーカルですよね? 初期のDYGLは、今とパートも違ったりしますよね。

嘉本:秋山はドラムボーカルやってたよね。下中ボーカルの「River」って曲は、かなり初期に作ってたんじゃなかった? 俺以外は皆ボーカルやってたかな。

秋山:かもちゃんはオアシスしか歌ってないんじゃないかっていうぐらい(笑)。当時は俺もドラムをやったこともあったけど、正確には皆ドラムをやる曲がある中で、たぶん5曲中3曲くらいは俺がドラムみたいな感じで。

ー「Bushes」で下中さんがボーカルになったのはなぜなんでしょう?

下中:人前で歌うのは好きじゃないので、避けたかったんです。でも、それよりでかい音でギターを弾きたい気持ちが強くて。それなら、誰かがそういう曲を書くのを待つんじゃなくて、自分で曲を書いて、でかい音でギターを鳴らすために頑張って歌いました。


下中洋介(Gt, photo by Masako Hirano)

秋山:アルバムを作る話のちょっと前にこの曲を受け取ったんですけど、この曲がきっかけでアルバムをどう作っていくかという話も出たりした大事な曲なんです。自分なら普段使わないコードを使っていたり、新しい空気をもった曲という印象でした。でも当時はそれまでのDYGLを引きずっていて、どうやったらこの曲を完成できるかすぐには分からなかったですね。レコーディングを進めながら、この曲のキャラクターがどんどん際立ってきた。このアルバムの中でもかなり重要な曲ですね。個人的にもお気に入りです。

ー下中さんはでかい音でギターを弾きたいって仰いましたが、「Stereo Song」もギターにファズがかかって図太いサウンドですね。

下中:あれも完全に僕の趣味です。僕はすごくダラダラした曲が好きだし、すきあらばファズが踏みたかったっただけで(笑)。元々は僕が昔秋山君に渡してたリフに、秋山君が歌を乗せてリフを返してくれて。どうやって編曲しようって思った時に、僕も本当に好きなバンドを自分で表現することがなかったと思って。自分の頭の中にいる好きなバンド、好きな音楽をやってみようって思った時に、たまたまファズが合いそうなリフの曲だったので踏んでみました。

ー最後の「Ode to Insomnia」は、バンドサウンドの流れの中で急にスマホで録ったような音質で。今作の中でも比較的暗い曲をラストに持ってくるのは、どんな意図があるんでしょうか?

秋山:最後に生の手触りのある、大袈裟じゃないものが聴きたいと思ったんです。「The Search」もエンディング感はあるけど、それで終わっちゃったら、ちょっと食傷気味な印象になるのを和らげてくれていいなと思って最後に入れました。全体のバラエティとしても短い曲、しかもiPhoneで録った曲をそのまま入れてもおもしろいなと。今作のレコーディングはスタジオで作業しましたが、実際の制作自体は家で作業して、考える時間も長かった。自分の部屋の空気感とか、部屋の鳴り、iPhoneの音質が最後に入ることで、あの時の記録みたいになるのもいいなと思って。


秋山信樹(Gt&Vo, photo by Masako Hirano)

ーなるほど。

秋山:最近は、よりパーソナルなものの方が伝わるという意識を持つようになったんです。この数年、自分の気持ちのために音楽とは関係のない詩を書くことがあって。そうすると内省的でダークな感情が出てきて、それを見て逆に落ち着くこともありました。今の自分はこういう気持ちなんだってそのまま残す曲があってもいいかなと思って。。皆で合唱したいとか、色々な希望の話もしてきましたが、これはこれで逆に聴き手に寄り添う曲であって欲しい。寄り添うと言うか、ただそこにあるみたいな。

ー昨今はヒップホップとかシティポップが人気な一方で、ロックバンドは影が薄くなっている雰囲気を個人的に感じていて。そこに対して今作でパワーポップとかオルタナを再解釈するのは、その流れに対するアンチテーゼの意味合いもあったんですか?

嘉本:アンチテーゼってことはないし、何ならヒップホップとか自分たちがやっているものと違うものが出てくることで良い影響もたくさんあったりするので。次のアイディアにも繋がるから常に柔軟でいたいなとは思いますけどね。

下中:最近気づいたんですけど、ロックと括られるジャンルでも全然よくないって思うバンドとすげーいいなって思うバンドがいて。ヒップホップでも、好きなラッパーもいれば、あまり自分と合わないラッパーもいるわけで。そう思った時に、俺はなんて小さいことで悩んでたんだろうって気持ちになったんです。ロックが下火になろうがヒップホップが流行ろうが、栄枯盛衰じゃないですか。好きなものは僕の中でずっと好きだし、新しいものでも好きなものと嫌いなものが出てくる。その中で、自分で選んで影響を受けながらやっていくのが楽しいし、いいことなんじゃないかなって思います。昔だったら雑誌とかメディアがもっと皆に均等に情報を出していたと思うんですけど、今は自分が得たい情報を得る時代だから。好きなものや情報を自分で選んで制限できるというのはプラスに捉えて、ジャンルに強くこだわらずに考えるようになってきたかなと思います。

秋山:ロックの勢いが失われている空気は2010年代頭頃から思っていたんですけど、最近はむしろあまり思わなくて。なんならラップミュージックでも、ロックを再解釈して格好良く表現している人たちがいる。ロックは色んな形でアップデートされているんだと思います。だからアンチテーゼというよりはむしろ呼応して、触発されて、自分たちは自分たちでいい音楽を作れたらという感じですね。ヒップホップ対ロックみたいによく言われるけど、今はその枠組み自体がナンセンスだとも思って。敢えて意識するのも面白いけど、全体的にいい音楽が生まれていれば、それを楽しめば良い。それが一つの波のようになっていくこともあるし、また全然関係ない音楽が生まれるかもしれない。


秋山信樹(Gt&Vo, photo by Masako Hirano)

―なるほど。

秋山:ものを作る人がいること自体感謝なことなんだなってコロナ禍で強く思うようになりました。バンドやライブハウスが少ないと、相対的な視点も生まれにくくて、自分がどういう人間で、どういう創作をしたいかのヒントも見つけづらいかもしれない。自分には全然響かない音楽でも、自分はそれが好きじゃないって気づいた時点で、逆に自分が好きなものに気づけることもある。ものを作る人がたくさんいて、音楽がたくさん生まれていたら、必ずそれは何かのエネルギーになる。それはすごくいいことだなと思います。今世の中に溢れているものが必ずしも自分にとって良いものとは限らない。でもそれに違和感を感じたなら、強い意志を持って自分で何か作るんです。自分もそうありたいし、また何か新しくて面白いものが出てくるのが楽しみですね。


<リリース情報>



DYGL
3rdアルバム『A Daze In A Haze』

リリース日:2021年7月7日(水)
限定盤:5000円 (税抜)
通常盤:2500円 (税抜)
=収録曲=
1. 7624
2. Banger
3. Half of Me
4. Did We Forget How to Dream in the Daytime?
5. Sink
6. Bushes
7. Wanderlust
8. The Rhythm of the World
9. Stereo Song
10. Alone in the Room
11. The Search
12. Ode to Insomnia

配信リンクまとめ:https://DYGL.lnk.to/ADazeInAHazePR

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