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iScreamが語る、EXPGで学んだLDHの精神、先人たちへの恩返し

Rolling Stone Japan / 2021年8月11日 21時0分

iScream:左からYUNA、RUI、HINATA

エントリー総数約1万人のオーディション『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』でグランプリを獲得したRUIと、 ファイナリストのYUNA、HINATAによる3人で2019年に結成されたiScream。LDHの未来を担う新ガールズユニットは、メンバー全員16〜17歳にして自分たちが置かれている状況を冷静に見ている。初のオンラインライブ『iScream Debut Online LIVE Show Case』を終えた彼女たちだが、先だってインタビューした記事をここではお届けする。

【動画を見る】iScream「Maybe…YES EP」ミュージックビデオ

4曲入りのデビューEP『Maybe…YES EP』は、J-POPの親しみやすさからダンス曲のカッコよさまで、彼女たちのポテンシャルがグイグイ感じられる充実の一枚。デビュー直後の心境について「もっと自信を持って自分たちを磨いて、謙虚な気持ちは忘れずに『私たちがiScreamだ!』と、気を強く持てるようになりたい」と語ったRUI。名前の由来・グループコンセプトは愛(i)を叫ぶ(Scream)。彼女たちの叫びが世界に轟く日を楽しみに待ちたい。

ー晴れてデビューして表舞台に立つ人になったわけですが、ご自身が受け手として「こういうアーティストになりたい!」って憧れた人って誰かいますか?

RUI:自分は趣味がアコースティック・ギターを弾くことで、そのきっかけがテイラー・スウィフトだったんです。ライブ映像やドキュメンタリーをYouTubeやNetflixで見て、ギター一本で作詞作曲をしてるということと、飾らない自然体のストレートな歌が素敵だなって。私も弾き語りで自分の世界観を届けられたらいいなと思いました。一番好きな曲は「Starlight」です。

HINATA:憧れているっていうと、同じ事務所LDHのHappinessの藤井夏恋さんがすごく好きで、歌って踊れるっていう面もそうなんですけど、今度ファッションブランド(NEROLI)を出されるように、多方面で自分のやりたいことを実現させているところも憧れですし、強い女性っていうイメージが夏恋さんにはあって、そういう部分も好きです。私も自分のやりたいことを、歌とダンスはiScreamとしてもちろんなんですけど、ファッションとかそういう面でも自分の幅を広げていけたらなって思ってます。小さい頃は、Little Glee Monsterの芹奈さんが好きでした。歌を始めるきっかけも、芹奈さんがステージで歌ってる姿を見てからだったので。

YUNA:私はソロじゃなくてグループなんですけど、BLACK PINKさんです。初めてライブを観に行って涙が出たのもBLACK PINKさんで、それまで映像とかで見ていた彼女たちはキラキラしていて雲の上のような人たちだったけど、今この会場に本当にこの人たちがいて、ステージに立つ一人ひとりが世界中の人たちに影響を与えてると思ったら鳥肌と涙が止まらなかったです。その瞬間に虜になって。もちろん歌とかダンスとかで言ったら、女の子にしか出せない強みだったりセクシーさだったりとか、そういう見せ方も魅力的ですし、すごく勉強になります。


先輩方から感じた「憧れ」を大事に

ー皆さんEXPG(LDH JAPANのグループ会社expgが運営するダンス&ボーカル、アクトスクール)の卒業生ですよね。LDHにはDream、Happiness、Flowerのようなガールズグループの歴史もありますけど、先輩たちが表現してきたカルチャーや精神を自分たちも受け継いでいくんだ!っていう感覚はありますか?

HINATA:先輩方から感じた「憧れ」を大事にして、その背中を目標に追い越すくらいで、今度は私たちiScreamとしての道、新たな道を切り開いていけたらなって思います。今はLDHと言ったらEXILEさんっていうイメージだと思うんですけど、将来はLDHと言ったらiScreamって言ってもらえるくらい大きな存在になりたいです。


HINATA

RUI:憧れのEXILEさんやE-girlsさんと並べられたときにも恥ずかしくないような存在になりたいですし、私たちがEXPG時代から学んできたLDHの精神=LOVE、DREAM、HAPPINESSとか、そういうものを普段から体現できるようにしていきたいです。先輩方の人間性、それこそ仕草や礼儀にもそういう精神ってにじみ出ていると思うので。


RUI

YUNA:EXPG時代からLDHのアーティストは私にとって偉大な存在だったんです。EXPGのショーでゲストとして時々来てくださるんですけど、その時のパフォーマンスや立ち振る舞いを間近で見て、先輩方から吸収できるものは全部吸収しようと思ってました。iScreamって「愛を叫ぶ」ってコンセプトで活動しているんですけど、愛を世界中に広めたいっていうのと、ファンの方々と大きくなりたいっていうのがあるので、これからは先輩方から吸収したことを自分たちの色に変えていきたいです。


YUNA

ー今回のデビューEPの4曲に関しては、どういうふうに捉えているんですか? 世界に向けての第一歩という点で意味のある4曲だと思うんですが。

RUI:4曲それぞれ雰囲気が違うので、いろんな種類の曲を歌っていける可能性を自分たちとしても感じることができました。今後も枠にとらわれず自分たちの届けたい音楽だったり、iScreamだからこそできる例えばバラード調の曲だったりとか、歌唱力をメインにした曲やダンスチューンとか、いろんな世界観の曲を届けていきたいです。

HINATA:この4曲はすべて恋する女の子をテーマにしていて、デビュー曲でもある「Maybe…YES」は自分たちも聴けば聴くほどキュンキュンするような、少女マンガの世界に入り込んだような曲になっていて。歌詞も最初から最後まで学校の「あるある」なシチュエーションっぽいところがあるので、歌詞も楽しんでほしいです。

YUNA:歌詞は自分たちだからこそ歌える曲というか、「Maybe…YES」だったら高校生の恋を描いたような歌だし、「Scream Out」は恋愛においてもっと強くなりたい自分、「Suger Bomb」は弾ける感じで、それぞれ現役高校生の私たちだからこそ歌える曲だと思います。等身大の自分たちの想いや歌声をこのEPに捧げることができたので、すごくうれしいです。

ー1曲目の「Maybe…YES」に関しては、J-POPだと西野カナの曲みたいな感じの歌詞だなと思いました。

HINATA:そうですね。これはもう初恋のピュアな等身大の気持ちを描いた歌詞だと思いますし、学校で同じクラスに好きな子がいて斜め後ろからその子を見るとか、物語みたいな歌詞かなって私自身は思います。


3人がレコーディング前にディスカッションする理由

ーたしかに。2曲目から4曲目は日本語だけでなく英語も随所に入ってくるけど、歌入れで気をつけたことって何かありますか?

YUNA:3人なので声のトーンとかに少しでもズレが生じると歌にけっこう響くので、レコーディング前に曲の背景や感情が3人の中で一致するようにディスカッションを毎回するんです。色で「ここは何色だよね」って喩えたりして。

ーそれはどれくらい時間かけるんですか?

RUI:1時間ぐらい?

HINATA:うん。

RUI:集まって話して、何回か歌ってみてイメージを固めて、レコーディングに行くっていう感じで。

ーやっぱりそこのすり合わせがあるのとないのとでは全然違う?

全員:違いますね。

ーさっき色って言ってましたけど色以外で説明することも?

YUNA:そうですね。絵に書くときもあります。

RUI:「もしこの曲でミュージックビデオを作ったら、Bメロはこういう感じのシーンになるよね」とか。例えば「Scream Out」は女子会やガールズトークしてる姿を思い浮かべて歌いました。

ーそういうすり合わせがうまくいってると、ダンスの振り付けもやりやすかったりするんですか。お互いのイメージが既に出来上がってるわけだし。

YUNA:以前の私たちは「Scream Out」のようなダンスチューンに合わせて踊ることが多かったので、「Maybe…YES」みたいなシンプルな曲は難しかったです。でも色とか情景を思い浮かべることによって、女の子っぽい仕草が出てきたりして。



ー歌だけじゃなくダンスもiScreamの表現の大事な要素だとはと思うんですけど、今だとTikTokもあるし、けっこう細かいところまで考えますか?

RUI:「Maybe…YES」の振りは振付師さんが考えてくださったものと、それとは別に私たちがTikTok用に考えたものがあるんです。TikTok用は皆さんと一緒に踊れるように手振りだけのダンスなんですけど、この先いつか生でライブができるようになったらお客さんと一緒にやってみたいですし、自分たちでもたくさん発信していきたいです。

@iscream__official iScreamと##maybedance ##iScream ##RUI ##YUNA ##HINATA ## ##アイサケ ##maybedance ##たぶんYES ♬ Maybe...YES (Last Hook ver.) - iScream

ー4曲目の「Pendulum」は、歌の乗せ方というかリズムが他の曲に比べて独特だなと思いました。

RUI:「Pendulum」はEPの4曲のなかで一番今っぽくて、大人っぽくて、ちょっとセクシーに歌うことを意識しました。今っぽいオシャレな曲だから、どんな時でも聴けると思います。学校に行く時、気分がノッてる時、普通にBGMとして流したい時、シチュエーションを問わず楽しめる曲になったと思います。「Pendulum」は「振り子」って意味なので、恋の駆け引きをゲームに例えて楽しんでる女の子の恋心を歌っているんですけど、そういうところも可愛くて、歌詞も含めて同年代の女の子にも気に入ってもらえるかなって。



ーiScreamとして音楽的にいろんなことをやってみたいっていうのはあると思うんですけど、3人としては今すぐじゃないにしても、こういう曲を歌ってみたいなというのは何かありますか?

HINATA:EPにはしっとりしたバラードが入ってないので、自分たちの歌唱力をより出せるバラード調の楽曲はチャレンジしてみたいなって思います。

RUI:3人で英会話を習ってるんですけど、将来的に世界で活躍したいっていう目標もあるので、オール英語の歌詞の楽曲がiScreamの代表曲の一つになればいいなと思ってます。

YUNA:さっきRUIがギターの話をしてましたが、私は4歳からピアノをやっているので、それを活かしてライブで弾き語りとかしてみたいです。

ー英語に関して言うと、今回のEPの曲はどれも発音がすごくきれいだなと思いました。海外に行くなら英語も必須ですからね。

RUI:英語の曲は世界中の方に届きやすいと思うので、もっと頑張りたいです!


アーティスト性だけでなく人間性の部分でも後輩のお手本になりたい

ー先日、三代目J SOUL BROTHERSの今市隆二さんに取材したんですけど、今市さんの新しいソロ曲にEXILEのデビュー曲(「Your eyes only ~曖昧なぼくの輪郭~」)をサンプリングした曲(「THROWBACK pt.2」)があって、そういうふうにLDHやEXILEの魂を次に繋いでいくのって素敵なことだなと思ったんです。iScreamも次は私たちの番だ!っていう自覚とともに、自分たちと同世代もしくは下の世代にいろいろ伝えていきたいですか?

RUI:私たちはまだ高校生なので、同世代の子からどう思ってもらえているのか実感することはそんなに多くないんですけど、SNSで「同い年です! すごく刺激をもらえます!」って言葉をくださる方もいます。EXPGの卒業生という点では、自分たちが生徒だったキッズの頃、E-girlsさんに憧れていたように、私たちもそういう存在になれるように頑張りたいですし、後輩のためにも道を切り開いていきたいと思います。

HINATA:私たちがEXPG時代に、E-girlsさんたちの曲に合わせてそうしてきたように、iScreamの曲でキッズの子たちが歌ったり踊ったりしてくれたら、本当にうれしいなと思います。もっともっと大きな存在になって、三人それぞれ出身校は別々なんですけど、EXPGに恩返しできるように頑張りたいです。

YUNA:HINATAが言ったようにEXPGに恩返ししたい気持ちもありますし、自分たちの曲が「Rising Sun」のようにLDHを代表する楽曲になればいいなと思います。EXILEさん、三代目J SOUL BROTHERSさん、E-girlsさんは小さい時から見てきたグループですし、私たちが先輩の方々を見て「ああいう風になりたい」と思っていたように、アーティスト性だけでなく人間性の部分でも後輩のお手本になれればなと思います。

ーEXPGで一緒に学んだ仲間たちも喜んでるんじゃないですか。

YUNA:はい。デビューおめでとうって連絡もいただくんですけど、もし私自身が逆の立場だったとしたら、もちろん応援したい気持ちもあるけど、悔しい気持ちも絶対に湧くので、これまで以上にしっかりしなきゃいけないなと思います。先日、EXPG の横浜校や大宮校に訪問をさせていただいたんですが、その時も生徒の子が頭を下げて「おはようございます! お疲れ様です!」って声をかけてきてくれて、そういうことを言われる立場になったんだなと実感しました。今はそういうことを言われると申し訳ないって気持ちがまだどこかにあったりするけど、皆さんの憧れのアーティストになれるように頑張りたいと思います。

ーところで、最近3人はどういう音楽を聴いてるんですか?

RUI:私はマカロニえんぴつさんです。ファンクラブにも入っているくらい大好きなんです。次ライブがあったら絶対に行きたくて。

HINATA:私は「もさを。」さんです。「会いたい」っていう曲がすごく好きで、TikTokでその曲に合わせてカップルが動画にするのが流行ったんです。

YUNA:最近どハマりしてるのがMrs. GREEN APPLEさんの「点描の唄」っていう曲です。井上苑子さんがフィーチャリングされていて、映画の主題歌になった楽曲なんですよね。すごく流行っいて、私の中で再ブームが来ていて(笑)。

ーiScreamの雑食性が出てるというか、いい意味でバラバラでおもしろいですね。

RUI:K-POPのガールズグループも好きなので、ジムでランニングする時はそういうのを聴いて、モチベーションを上げる原動力にするんですけど、普段はテイラー・スウィフトとか、マカロニえんぴつ、あとはSEKAI NO OWARIさんとか。J-ROCKって言うんですかね。すごく好きです。

HINATA:私もボーカルレッスンではアリアナ・グランデさんを歌ったりしてます。

ーインプットは雑食だけど、アウトプットするのはまた全然違う曲っていうのもいいですね。これからのiScreamの音楽、楽しみにしてます!

<INFORMATION>


『Maybe…YES EP』
iScream
LDH Records
発売中    

2nd 配信シングル『himawari』
iScream
LDH Records
2021.9.3 配信開始

【iScream HP / SNS / Youtube】
◆Twitter:@iscream_ldh
◆Instagram:@iscream__official
◆TikTok:@iscream__official
◆ HP:iscream-official.com
◆Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCIGfDLMGOZI_nqEAqJXbLUQ





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