アリーヤのストリーミング解禁、遺産管理法人は心中複雑「透明性の欠如」
Rolling Stone Japan / 2021年8月11日 20時10分
遺産管理法人の懸念をよそに、アリーヤの楽曲がついに今月ストリーミングサービスに登場する。
8月4日、アリーヤの遺産管理法人は数カ月ぶりにツィートし、「透明性や責任の所在がないまま、アリーヤの音楽を公開しようとする言語道断な試み」を非難する声明を発表した。翌日には同法人の弁護士が、アリーヤのレーベルBlackground Recordsや共同創始者であるアリーヤの叔父バリー・ハンカーソン氏を名指しこそしなかったものの、さらに具体的な声明を発表した。
「2000年代初期以降、ストリーミングで視聴可能だったのは唯一アリーヤの1stアルバム『エイジ・エイント・ナッシング・バット・ア・ナンバー』だけでした。Blackground Recordsとの契約書により、大手レコード会社がこの作品の販売権を所有していたためです」 遺産管理法人Aaliyah LLCのポール・リカルシ弁護士はこのように声明を発表した。「1stアルバムを除き、残る彼女の作品は数々の未公開楽曲も含め、どういうわけかBlackground Recordsが公表を差し控えてきました」
8月6日にビルボード誌に掲載されたインタビューの中で、ハンカーソン氏はBlackground Recordsがレコード会社Empireと新たな契約を結び、ついにアリーヤのアルバム――およびトニー・ブラクストン、ティンバランド&マグー、タンクといったBlackground所属アーティストのアルバム――がストリーミング配信されることになる、と語った。
We gone show you how to party pic.twitter.com/mBLiB6b1sG — Blackground Records 2.0 (@Blackground) August 5, 2021
組織改編した新生Blackgroundは、手始めに同日午前に今後のリリース計画を示唆し、その後具体的な日程を公表した。8月20日にアリーヤの『ワン・イン・ア・ミリオン』がストリーミング配信された後、9月3には映画『ロミオ・マスト・ダイ』『DENGEKI電撃』のサントラが、9月10日には生前最後のアルバムとなった2001年の『アリーヤ』が、そして10月8日には2枚組コンピレーションアルバム『I Care 4 U and Ultimate Aaliyah』が配信される予定。
ビルボード誌も報じているように、Blackgroundとアリーヤの遺産管理法人はこの数カ月歩み寄りを試みたが――法人側の主張によれば――すでにEmpireとの契約が締結された後だった。アリーヤのマスター音源の所有権を持つハンカーソン氏は、同法人の承諾なしで契約を結ぶことができる。
「待っていたのは論争と透明性の欠如」
「アリーヤの遺産管理法人はつねにアリーヤの音楽レガシーを共有する心づもりでしたが、待っていたのは論争と透明性の欠如でした」とリカルシ氏は続けた。「Blackgroundは約20年間、彼女のレコード契約に基づいて定期的に収支明細を法人側に報告する義務を怠ってきました。それに加え、当法人は契約書が締結されてリリース計画が発表されるまで、作品の公開が間近に控えていることを知らされませんでした。当法人はBlackgroundに対し、過去の収支明細、および長年封印されていたアリーヤの楽曲の配信を認める今回の契約書の内容をあまさず開示するよう求めます」(長年噂されていた死後のアルバム――クリス・ブラウン、ティンバランド、スヌープ・ドッグなど多数参加――について、ハンカーソン氏はEmpireとの契約でいよいよ日の目を見るかもしれない、とほのめかした)
アリーヤのアルバムがずっと絶版状態で、10年間ストリーミングでも配信されていなかった理由についてハンカーソン氏は、自分の妹でアリーヤの母親のダイアンの希望を尊重したためだ、と主張している。母親のダイアンはアリーヤの兄ラシャドとともに、遺産管理法人を運営している。
「(ダイアンが)楽曲を公表したくない、という話は確かにしました。妹に言われたことはなんでも望み通りかなえようと努めてきました」とハンカーソン氏はビルボード誌に語った。「子を持つ親としては公表したくない姉の気持ちもわかります。亡くなった娘の声を聴きたいと思いますか? ですから姉からそういわれた時、『OK、公表はしないよ。具体的にいつになるかはわからないが、もっと先にしよう』と言いました。それで文字通りすべて封印して、他のことに専念しました」
アリーヤのアルバム配信が差し迫る中、「遺産管理法人は心苦しいながらも、容認することにいたします」と、5日の声明には書かれている。
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