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エリック・クラプトン、新曲で反ワクチン思想を歌う「こんなデタラメには耐えられない」

Rolling Stone Japan / 2021年8月29日 7時0分

エリック・クラプトン(Photo by Gareth Cattermole/Gareth Cattermole/Getty Images)

エリック・クラプトンが、新型コロナワクチン接種とロックダウンを批判していると思しき新曲「This Has Gotta Stop」をサプライズリリース。気候変動災害をテーマにした同曲のアニメーションビデオも公開された。

【動画を見る】エリック・クラプトン、反ワクチン思想を歌った新曲MV

クラプトンは昨年12月、ロックダウン反対を訴えるヴァン・モリソンの「Stand and Deliver」に共演し、コロナウイルスに関する意見を公にした。その2カ月後、クラプトンはアストラゼネカの1回目のワクチンを接種し、友人のロビン・モノッティ・グラジアデイに手紙を書いた。グラジアデイは本人の許可を得て、Telegramにその手紙をシェアした。手紙の中でクラプトンは、ロックダウン反対派のイギリスの政治家デズモント・スウェインをはじめとする「ヒーロー」や、同じ考えを共有する(陰謀論的だとも言われている)YouTubeチャンネルを発見したことを明かし、「自分は静かな反抗の道を歩み続け、家族を存分に愛することができるよう、当局の指示には従おうと思う。だが、今こうして分かったことを黙っているわけにはいかない」と綴っている。

さらに今年7月には、「(ワクチン接種証明を求めることで)差別されたオーディエンスがいるステージでは演奏しない」と発表。クイーンのブライアン・メイが「反ワクチン派はどうにかしている」と語るなど、クラプトンの発言は物議を醸してきた。今回の「This Has Gotta Stop」は、そういった一連のロックダウン/ワクチン批判と結びついたものだ。

気になる歌詞の内容

ブルージーなシャッフル曲である「This Has Gotta Stop」は、クラプトンが今年2月に予防接種を受けたあとに経験した、本人いわく「悲惨な」医療問題について言及しているようだ。彼はその当時、「両手も両脚も動かなくなり、感覚がなくなって、熱を帯びた」とコメントしていた。

クラプトンはこの新曲で、”何か間違っている方に進んでいるのはわかっていた/法が施行され始めた時から””手が動かない/汗が止まらない/不自由すぎて泣けてくる/もう我慢できない”と歌っている。さらにサビでは、”これは終わりにしなきゃいけない/もうたくさんだ/こんなデタラメには耐えられない”と声を上げている。

クラプトン自ら作曲した「This Has Gotta Stop」には、ドラマーのソニー・エモリー、長年ベースを務めるネイザン・イースト、バックアップシンガーのシャロン・ホワイトが参加。サイモン・クライミーがプロデュースを担当している。クラプトンの代理人によると、現時点でアルバムのリリースは予定されていないという。

MVには、操り人形ににされたり携帯電話をゾンビのように見つめる人々、群衆に向かって演説する政治家や政府関係者、「Liberty」「Enough Is Enough」「(日本語で)自由」と書かれた看板を持つ人々の映像が含まれている。また、クラプトンが支援しているイギリスの反ロックダウン派ストリートパフォーマー集団「Jam for Freedom」のイラストや、環境災害で燃え盛る世界のイメージも描かれている。

クラプトンの米国ツアーは、主に南部の屋内アリーナに限定されており、9月13日のテキサス州フォートワース公演から9月26日のフロリダ公演まで続く予定。


From Rolling Stone US.



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